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【読書】今村翔吾(著)『塞王の楯』を読了。〜時代小説でリーダーシップを学ぶ〜

今村翔吾(著)『塞王の楯』を読了しました。6月24日に読み始めたので、読了するのに1ヶ月以上かかったことになります。元々遅読の私ですが、この本は、特にゆっくりと、味わって読ませていただきました。

今村翔吾さんの小説を読むのは、『じんかん』に続いて2作品目になります。何も、読み応え十分な物語でした。登場する人物がみんな、カッコ良すぎます。こんなにカッコいい人物が日本にいたのだと思うと、本当に感動します。

日本の歴史上、関ヶ原の戦いは大きなターニングポイントでした。もしもこの戦いで徳川方が敗れていれば、今の日本の姿はなかったかもしれません。その影には、決して大きいとは言えない、大津城というお城の攻防戦があったのです。

『塞王の楯』に登場する様な職人の技が、今の日本を支えています。こんな事を言うと、ナショナリズムに走っているのでは、思われるかもしれませんが、日本人の本当の力強さを感じるのです。

そして京極高次と立花宗茂という、正反対の大名が登場します。2人の考え方や行動は、現代のリーダーシップのあり方の参考になります。部下を如何に導いていくかは、リーダー本人の信念にかかっています。ありきたりの事しか書かれていないビジネス書を読むよりも、よっぽど心に沁みる小説でした。

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