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【美術】『マティス展』に行ってきました。〜流石、色彩の魔術師〜

東京都美術館で開催されている『マティス展』に行って参りました。

上野駅を降りて上野公園を歩くと、平日であるのに人でいっぱいです。
予約していた時間よりも早く着いたので、Starbucksでコーヒーでも飲もうと思っていたのですが、行列ができていました。
東京の人の多さには、相変わらず驚いてしまいます。


Starbucksは諦めて、東京都美術館の中にあるカフェでゆっくりさせていただきました。
予約時間になったので、展示場に行くと、こちらは人でごった返しているという訳ではありませんが、やはり人が多いです。
先日行った山梨県立美術館の人少なさとは、全く違う雰囲気です。

人は多いのですが、美術館に来られる人は、皆さんマナーが良くて、関心させられます。
殆どの人は無言で鑑賞し、話すときも最小限の会話で小声でされています。
周りの人に気を使っている事が感じられ、とても気持ちが良いのです。

美術展にはそれぞれテーマがありますが、今回のテーマはマティスです。
最初から最後までマティス一色です。マティス以外の作品は、展示されていないのです。
そういう美術展というのは、珍しい気がします。

マティスの作品は、絵画についてあまり詳しくなくても、分かりやすいのではないでしょうか。
宗教画の様な難しさはなく、抽象画の様に、何か意味を考える必要もありません。
非常にカラフルな作品が多く、一度見ると印象が深く刻み込まれます。
私が初めてマティスの作品を見たのは、箱根のポーラ美術館でした。
キャンパスの8割くらいを赤で占められらた作品は、脳裏に焼き付きました。

マティスは「色彩の魔術師」と呼ばれています。
大体どの作品も派手で、特に赤い色を多用します。
もし、マティスのような小学生の子供がいたら、何度も赤色の絵の具を買い足さなければならなくなります。
マティスの作品を、家庭用のカラープリンターで印刷を繰り返すと、マゼンタのインクばかりを、買いに走る事になります。

プロ野球にその昔、阪急ブレーブスというチームがあって、そのチームのレフトを守っていたのが山森という選手でした。
彼は、何度もホームランになる打球を塀によじ登って捕ってしまうので「塀際の魔術師」と呼ばれていました。
すみません、あまり関係の無い話でした。

いつも美術展で悩んでしまうのは、グッズです。
その中でも一番、買おうかどうか迷うのが図録です。
今回の美術展の図録は、3,300円と高額です。
これまでもいろんな美術展で、何冊か図録を買いました。
図録は、確かに記念にはなるのですが、私の場合、あまり見返す事が無いのです。
迷った挙げ句に買ったのが、『AERA BOOK マティス展 完全ガイドブック』という冊子です。
こちらの方が堅苦しさが無く、手に取って見やすいので、満足しています。

カフェでコーヒーを飲んでいた時間も含めて、東京都美術館での滞在時間は、4時間になっていました。
折角、有給休暇をとって都内に来たので、他の美術館や本屋さんにも寄って行こうかという計画もしていたのですが、マティス展で思っていた以上にお腹いっぱいになったので、そのまま帰宅の途につきました。
部屋に帰って『マティス展 完全ガイドブック』を見て、美術展の復習をしている時間がまた、最高のひとときなのです。



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