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【美術館】『山下清展 100年の大回想』〜はじめてのSOMPO美術館〜

SONPO美術館で催されている『山下清展 100年の大回想』を、見に行ってきました。
山下清さんの作品を実際に見るのも、SOMPO美術館へ行くのも初めてでした。

私にとって山下清さんといば、『裸の大将放浪記』です。
1980年から1997年にかけて放送されたテレビドラマで、山下清さんの役は芦屋雁之助さんでした。
半ズボンにランニングシャツとリュックサックというスタイルが、印象的でした。
独特な喋り方と、おにぎりを食べる姿が人気で、みんながものまねをして楽しんでいました。

あのドラマの印象が余りにも強過ぎて、山下清といえば貼絵というイメージがあります。
確かに素晴らしい貼絵の作品が多いのですが、油彩画や水彩画もたくさん展示がされていました。
油彩画では、ポール・シニャックや、アンリ・マティスの「豪奢、静寂、逸楽」のような点描が多くありました。
貼絵と点描に共通点があるのは、素人の私が見ても良く分かります。

もう一つ特徴的だったのが、ペン画というものです。
音声ガイドによると、ペン画というのはやり直しができないので、普通の画家はあまり書きたがらないそうです。

絵も素晴らしいのですが、作品に表示されているキャプションの文章がとても面白いのです。
このキャプションは、山下清さんの日記を元にした文章であり、絵を見ながらエッセイを読んでいるような感覚になりました。
ミュージアムショップでは、山下清さんのエッセイ本が2冊売られていたので、購入しました。
帰りの湘南新宿ラインで読んでいると、思わず笑ってしまいました。
私も何処かに、放浪したくなりました。

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