#002「フラフープハレーション」好きなものを好きというトレーニング

Twinfieldさんの「フラフープハレーション」にどはまりして、ヘビロテしてます。

https://www.youtube.com/watch?v=llftGyEqH_4

この曲はおとを含めた映像としてとても美しいと思うのですが、歌詞の解釈をしようとすると急にわけがわからなくなってしまいました。

(歌詞引用)
君去りぬ花の様 尽きせざるは痛いビターな態度で消えて 見透かされて間近に美しく 擬態したいみたいなこの声よ 「ああどうせ最後残るものはないでしょうね」 いつかは変わるはずなんてなんで思うの? 「どうだっていいんだ将来どの道終わってんだ未完成 のまんま」 皆 いだかれてるから 満ちる帳 映る景色を見たい さあどうか透過すココロに刻んで 尽きない土砂降りの雨に漏れてゆく世界 追いつかれて隠れたまま 遊び惚けてろよと嘯く瞳 瞬く度に放射する光 一つ凸、書き換える 花の様に 舎利子舎利子。 是諸法空相。 不生不滅。 不垢不浄。 不増不減。 書き換える 花の様に(色即是空 色即是空) 故知般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪。 不垢不浄。不増不減。 全てを書き換える花の様に(色即是空 色即是空) 幾久しく糾う掌では 涅槃みたいな態度で示して 気付かされた間近で起こり得る 無体自体悲壮なこの声よ 「仮想現実で残るものはないでしょうね」 ひらひら舞い散る花びら共に落ちるの 「目も口も開かない君去りぬ衝動終わってんだ未完成 のまんま」 皆 奪われてるから 強く光り映る姿を見たい さあどうかどうか心に刻んで 癒えない孤独はないと思いたくて 恋焦がれた尽きぬ御姿 楔をつけて泳げ嘯く瞳 瞬く間に思し給う憐 君去りぬはまるで花の様に 舎利子舎利子。 是諸法空相。 不生不滅。 不垢不浄。 不増不減。 書き換える 花の様に(色即是空 色即是空) 故知般若波羅蜜多。是大神呪。是大明呪。 不垢不浄。不増不減。 全てを書き換える花の様に(色即是空 色即是空) 全てを書き換える花の様に…

フラフープハレーション 歌詞 Twinfield

歌詞の解釈をしようとすると、僕には正直、全体ののテーマどころか、個別の文章がなにを指しているのかさえ理解できませんでした。

それでも、この曲はこの歌詞がとても冴えていると思います。

言語としての意味を差し置いて、ことばの響きやそこから連想される印象が映像や音楽と相まってとても美しく感じられるきがします。これって、意味はよくわからないけどなんだかありがたく感じるお経をきいているときと同じ状況かもしれません。この曲の歌詞にも般若心経がはいっているけれど、あえてそういう歌詞をつくっているとしたらすごい技術です。

これは意味やストーリーを持たせて美しい歌詞を書くことよりも、曲芸的な難しさがあります。
だってことばを印象だけでコントロールして、聞く人を気持ちよくしなきゃいけないのです。なにを足掛かりに歌詞をくみたてるかというと自分の感覚しかないのです。感覚を信じて全部の歌詞を書かなきゃいけないのです。

最近、視覚思考者の生きる世界についてかかれた本、「ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界」をよみました。

ざっくりした内容は以下の動画でレビューされてます。


ことばで考えていてももしかしたらこの歌詞は理解できないのかも。言葉の意味自体をとらえようとせずに、感覚的に、特に視覚的に、言葉の印象をとらえながら聞くことがこの歌詞をあじわう方法なのかもしれないなぁと思ったときに、この歌詞を書いたTwinfieldさん、ひょっとしたらが言語思考ではなくて、印象でことばをあつかうのが得意な人なのかなと、本の内容を思いだして思ったというだけの話です。

とにかく、ぼくは言葉の意味はあまり理解できなかったけれど、言葉の断片からうけるキラキラした映像的な印象がとても好きでした。

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