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オススメ本「無意識がわかれば人生が変わる」

最近、読んだオススメのほん。「無意識がわかれば人生が変わる −現実」は4つのメンタルモデルからつくり出される−」

心の奥底にある痛みを4分類

誰しもが心の奥底にある『痛み』を「価値なし」「愛なし」「ひとりぼっち」「欠陥欠損」の4分類に分けている。

①「価値なしモデル」=私には価値がない

②「愛なしモデル」=私は愛されない

③「ひとりぼっちモデル」=私はひとりぼっちだ

④「欠陥欠損モデル」=私には何かが決定的に欠けている

と、ここまではまあよくある話。面白いのがその後。


心の痛みは実現したい世界と繋がっている

『メンタルモデルの目的は「痛みを回避すること」ですが、それが痛みとして体験されているのは「こういう世界が本当はあるはずだ」という欲求の裏返しでもある。』つまり、この痛みは心の奥底で願っている世の中のあり方(=実現したい世界)であるという話。

この観点はとても面白いと思った。でも、納得。例えば、私が一番当てはまるであろう「価値なし」モデルの場合、望む世界は、「行動成果ではなく、存在そのものに価値があるという世界」を心の奥底で望んでいる。誰かに評価されるから価値があるのではなく、真に自分の心の奥底にある興味にしたがって生き、そうした生き方が認められる世界。

痛みは痛みのまま

さて、じゃあどうしたら良いの?という話。この社会に環境適用しすぎるあまり生まれた4つの痛みを認識し、認めながら、自己統合していく。でも、痛みは痛みのままで無くさなくてもいい。

どの痛みも「環境をコントロールしよう」とする所から始まっているけど、時代の流れも変わってきているよね、という指摘。私も「コントロール癖」があるので耳の痛い所。そもそも人類は長い歴史の中で「自然をどうコントロールするのか?」から始まり、自然や他人と戦い、支配し、コントロールするという歴史だったと言える。これからは「力の知性」ではなく、「あるがままを受け入れる知性」が合っている。ちなみにシャチやイルカのような芸をする動物は「人間に捕獲されたことを理解し、受け入れ、その上で相手(人間)のニーズに合わせて自分で芸を作り出している」とのこと。奇しくもコロナ禍にて、コントロール仕切れない(予想すらできない)ことがあると痛感した2020年だったのではないだろうか。

痛みは欲求の裏返し

この本の面白いところは、やはり痛みを「マイナス」ではなく「希望」ととらえているところではないだろうか?こんな世の中になったらいいな、と願っているからこそ感じる痛み。痛みがないと気づけないし、そんな世の中に変えていきたい、何かアクションを起こしたい、と思うのは痛みを持っている人間だったりする。

自分の痛みを抱きしめたくなる一冊でした。







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