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おっさんになった看護師No4(横病編)

准看護師資格試験を無事合格💯し、自衛隊横須賀病院附属准看護学院を卒業した私の次の配属は、自衛隊横須賀病院外科病棟🏥でした。
通常、学校を卒業し衛生員のマークを取得した者(准看護師の資格を取得した者)は、各所属の地方総監部へ戻り自衛艦🚢の医務室で看護長の元で子看として、または各基地の衛生隊での勤務となりますが、私が所属する横須賀地方総監部では学校卒業後1年間は病院勤務🏥をするこになっており、自衛隊横須賀病院(通称:横病)へ配属となりました。
横病は、当時は職域病院で自衛官とその家族専用の病院でした。病棟は2つでざっくり内科病棟と外科病棟。当時私が希望したかどうか忘れましたが外科病棟配属。この配属が、今日おっさんになるまで続く私の看護師人生の外科畑のスタートでした。ちなみに一緒に横病配属となった同期は、内科病棟配属。私的にはこの同期の方が野性的で外科って雰囲気だったので、内科に配属され爆笑でした😆
さて、病院での実習も行い准看護師の資格を取ったとはいえ、自衛隊の衛生員として教育を受けてきた私にとっては、病院での看護師としての仕事は新鮮✨?というか異次元🌀?というか、今までの自衛隊の生活と全く別物でした。時折自衛官としての基地での当直勤務はあるものの、基本は病院へ通い病院で採用された自衛官ではない普通の看護師さんたちと病棟勤務🩺病棟勤務に慣れてくると夜勤も始まりました。
横病の外科病棟は、診療科的には整形外科、消化器外科、脳外科、泌尿器科といった感じだったと思います。基本健康な自衛官が対象なので、外傷的な整形や腰椎ヘルニア的な疾患が多かったような、それと夏休みなど長期休暇の時期になると、自衛隊少年工科学校の生徒(中学生?高校生?だったかな)が包茎の手術に・・・学校の班長に進められるらしい😱それからご家族の方々といった人たちが消化管の悪性腫瘍や脳腫瘍で手術など・・・そんなに多くはなかったですが。中には防大生がプールでの飛び込みでプールの床と衝突し脳挫傷なんて方もいました😲。そして食道がんの手術なども行っており、今思えば消化器外科や脳外科といった疾患を専門病棟でない病棟でよく看ていたなと思います😳

そのような中で今でも思い出すのは、点滴のミスをしたこと😭整形外科の手術後の抗生剤点滴、同じ点滴を複数人同じ時間帯に行っており、ひとつのトレイに全てを乗せて順番にやっていました。2000年前の当時まだ安全への意識も今ほど高くなく、また看護師として新人だった私はおそらく確認も十分でなく流れ作業のように行っていた・・・、順番の最後に残ったトレイの点滴の患者名が違う、あれおかしい・・・、これまでの患者の点滴を確認すると一人違う名前の点滴をしている患者がいました。私はあせり、患者に中身は一緒だからと名前のシールだけ貼り替え、間違えたことに対しろくに謝りもせずにその場を去りました。そして誰にも報告もせず・・・(たぶん患者から別の看護師に報告されていたと思います)
今思うと、当時私は誰のために看護をしていたかというと、自分に割り振られた仕事を全うするために、つまり自分のために仕事をしていました。患者さんのためではなかった・・・つまり看護業務はしていましたが看護ではなっかったと思います。このことは今まで誰にも言えなかった。そして今でも私の心に小さなトゲとして刺さっています。


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