北斎はお見通しだったかの?
葛飾北斎、富嶽三十六景の一枚、「五百らかん寺さざゐどう」
今も昔も日本人は富士山が大好き。
この絵には老若男女、色んな人が描かれていて、それぞれに富士山を楽しんでる。
スケッチされた人たちが実在したとしても、とっくの昔に寿命を迎えておられる。
唯一、富士山だけが今も昔も同じ姿で佇んでる、って思うだけで人の一生の儚さまで感じてしまった。
ここに描かれた様々な職業や身分の人たち同様に、未来に生きる僕らも相変わらず同じ富士山を見つめているのだ。
横一列に、思い思いに富士山を眺める江戸時代の人達。
何世代か後に生まれてくる僕たちが、縦軸、後方から同じ富士山を眺める構図、
北斎は全部お見通しだったかの?
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