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「SDGs#17 パートナーシップで目標を達成しよう」をマンガデザイン

どうもどうも、吉良です。

今回はSDGsの啓蒙を17目標ごとにおこないつつ、マンガデザイナーズラボのSDGsプロデュース事例を紹介していく「SDGsをマンガデザイン」シリーズの第17回です。ついに最終回ですね。

「SDGs」って何?と思った方は「SDGs17目標」をマンガデザインの記事からお読みいただくと理解しやすくなると思います。

前回はSDGs17のゴールの16つ目、「16.平和と公正をすべての人に」を紹介しました。

第17回目はSDGs17のゴールの17つ目、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」を紹介します。アイコンの色は紺色ですね。

「パートナーシップ」とは協力関係のことです。
日本がSDGsの目標達成に向けて取り組んでいくことももちろん重要ですが、他の国が抱えている問題の解決に向けて支え合い、協力し合い、世界全体で取り組むことでさらに大きな力で課題に立ち向かうことができます。

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」では下記のような項目が課題となっています。

・2030年までにSDGsを達成するために必要な資金が、途上国で年間2兆5000億ドル不足していること
・情報通信技術(ICT)の利用機会や利用能力に関する格差を示す「デジタル・ディバイド」が先進国、途上国、後発開発途上国で大きく広がっていること
・SDGsの達成状況の評価に必要なデータが足りず、現状や改善点、必要なことが調べられていない項目があること

「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の課題を紹介している弊社が制作したマンガデザインモーション(動画)も合わせてご覧ください。

日本でのSDGsの認知率は、今からちょうど1年前の2020年12月時点で45.6%。実際に取り組みをおこなっている割合は12.9%でした。日本人の約半分はSDGsを知らず、8人に1人しか何かしらの取り組みができていないのが現状でした。

このnoteでマンガデザインSDGsシリーズをスタートしたのが2021年の8月。なんとか今年中に17回をまとめ、少しでも認知率向上に寄与できたらと思い大阪芸術大学生の力も借りて制作してきました。まさに17番目の目標、パートナーシップのなせる技でした。

SDGsの達成に向けて、確かに法律やインフラの整備等、私たち個人の力では取り組むことのできないこともあります。しかし、これまでも取り上げたようにどの項目にも私たちが日々の行動でできることはありました。そして、SDGsに取り組んでいる団体や企業を応援するというSDGsへの向き合い方もあります。

さらに、SDGsという世界共通の目標をきっかけにして、地域コミュニティのような身近な人とのつながり、みなさんと社会・環境とのつながり、そして世界とのつながりを考え直し、その距離を取り戻すチャンスにすることもできると思います。

個人ではできることが限られていても、たくさんの人々が集まれば大きな力にすることができます。個人・団体・企業・地域等、それぞれが持つお互いに異なった強みを認め、力を合わせていくことが「誰一人取り残さない(leave no one behind)」世界の実現につながるはずです。

(参考:SDGsジャーナル様相模原市SDGs one by one様農林水産省様

これらの問題提起や私たちにできることをわかりやすく一枚絵(ポスター・広告)・4コママンガで制作した表現した学生の作品を4点紹介します。各自の制作意図を含めてご覧ください。

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(大阪芸術大学 デザイン学科1年 藤恵 太輝さん)

【製作意図】
SDGsの1~16の目標を達成するためには、目標17を達成することが重要な要素となる。つまりは、目標17がSDGsを達成させる土台であると捉え、「目標17が回すSDGs」をコンセプトに制作した。

【吉良式視点】
17の目標の色を車輪のスポークに使い走らせると、17色がトレースされるというデザインは、見事に17番目の目標、「パートナーシップで目標を達成しよう」を表現できています。文章をまったく使わずに17のマークだけ、というノンバーバルな表現方法もとでも良いです。できたら17のアイコンには正式なSDGsのアイコンを使用したかったですね。

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(大阪芸術大学 美術学科1年 和泉 希咲さん)

【製作意図】
パートナーシップではみんなが協力することが重要になるので、団体で大きな作品を作りあげる絵を描きましたが、ここでは世界をみんなの手で築き上げることを意図しました。また、ここで描かれる人物は手描きで地球を描きあげており、自分の行動は常に世界に影響していることを表現しています。

【吉良式視点】
世界を地球に見立て、みんなの協力で描いているデザインが美しいですね。カラーの地球にシルエットの人々という構図もよく考えて制作しています。パートナーシップによる目標達成を表現するなら、地球の下部もきれいな球形のほうが伝わってきますね。

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(大阪芸術大学 デザイン学科3年 粟生 菜々珠さん)

【製作意図】
今までSDGsについて学んできましたが、SDGsの目標を達成するためには個人では限界があります。世界中の国の政府、国民、技術者、地域、企業といった、ありとあらゆる人たち全員が結束してSDGsに取り組むことが必要だとわかったので、個々で取り組むだけでなく、みんなで一緒に達成に向けて協力する必要性を表しました。

【吉良式視点】
SDGsの17目標それぞれにも関連性があることは継続して学んできた皆様はお分かりですね、ましてや毎回しっかり調べて制作してきたデザイナーはなおさらです。だからこそ、この3コマ目、4コマ目が生まれましたね。バラバラにしても達成できない、だからみんなで達成。パートナーシップをわかりやすくマンガデザイン表現しています。

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(大阪芸術大学 デザイン学科2年 吉田 泉美さん)

【製作意図】
日本では小学校で当たり前のようにリコーダーを習うが、世界では楽器に触れる機会に恵まれなかった子どもたちがいることを知った。言語が通じなくても音楽は人の心を繋げてくれると思うのでこのような作品を描きました。

【吉良式視点】
世界中の人々の心の繋がりを主題にしたテーマがいいですね。「パートナーシップで目標を達成しよう」からこのテーマのデザインをイメージする発想力は素晴らしいです。最終コマの笑顔がいいですね。

今回でSDGsのゴール17すべてを紹介しおわりました。
来年からは身近なSDGsをマンガデザインを交えて紹介していく予定です。ますはなんとしても SDGsの認知率を向上させる必要があります。皆様もSDGsの目標実現に向けて小さなことから取り組んでいきましょう!

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