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ゲームのGoodCXを考えたら、頭がフリーズした件

GWの連休中、スマホいじりに時間を割いていた方もいらっしゃるかもしれませんが、僕もその一人です。

僕はスマホでゲームをよくするのですが、「よし、ゲームの良い体験をちょっと記事にしてみよう」と考え始めたら、頭がフリーズ。これ、意外に難しいぞ、と。

少しまじめに分析を始めたら・・・あ、それは後にします。すぐに話の腰を折ってしまって申し訳ないのですが、僕がここ数年ほど楽しんでいるゲームの一つに、「原神(げんしん)」というゲームがあります(音量注意)。

この映像は原神にたくさんあるエリアの内の一つを紹介する映像なのですが、こんな世界の中で様々なドラマを体験できるのが原神の醍醐味です。大きなアップデートがあると新しいストーリーが追加されて、毎回、3時間程度のボリュームの映画を、登場人物になったような感じでプレイ(鑑賞)するイメージ。原神は結構“悲しい過去”のストーリーが多く、シナリオが秀逸で、本気でプレーヤーを泣かしてきます。映画で泣く、ではなく、ゲームで泣くって感じ。


ゲームのGoodCXを考える(1)

さて。ゲームのGoodCXを考えるのがなぜ、難しいのか。

それは、特に僕の楽しんでいる原神のようなゲームが「ゲームの世界に入り込んで楽しむ」ものであって、そこで過ごす時間がすべて体験になってしまうから、と思います。

まだちょっと分かりづらいかも。ギターのCXと比較したら分かりやすいかもしれません。ギターを手に取る。触れた感覚が好き。気に入った音が出る。練習を重ねるほど手になじむ、上達する。でもそれは、リアルな生活空間の中の、一部のお話。周囲を見渡すと、いつもの自宅の風景。

でも、ゲーム内で楽器を演奏するシーンがあった場合、周囲の空間も、360度、ゲーム空間で囲まれています。その世界の風景、建築物、調度品、人々。旅を共にしている仲間。

つまり、商品を使用している時のように生活の一部を切り取った体験を評価するのではなく、ゲーム内の生活そのものがすべて、CX評価の対象になるというのが難しさだったんだなぁと思った次第。


ゲーム空間と日常生活空間の共通点

ゲーム内を歩く。目に映る風景が美しい、鳥の声が心地よい、夕日が沈む時の少し物悲しい感覚、などなど。ゲーム空間内で感動できることは多々あります。以下の「サイバーパンク2077」の映像はそれとはほど遠い、ディストピア的な未来世界ですが(笑)。

下の図は、日常生活でできることとゲームでできることを分類したベン図ですが、リアルな味覚・嗅覚・触覚・運動感覚を伴う行為以外は、実はほとんどゲーム世界で体験できる。そのように、ゲーム推しの僕は考えています。

日常生活でできることと、ゲーム内でできること

空を飛ぶ、で言えば、重力をテーマとした「Gravity Daze」も楽しかったなぁ。・・・あ、そうそう、僕はゲームにスリルも競争も求めない、まったり鑑賞セグメントのゲーマーなので、紹介しているゲームも偏っているとは思います。スミマセン。


ゲームのGoodCXを考える(2)

Witcher3というゲームを長い期間楽しんでいた頃に気づいた感覚が、「あ、いま僕って、ゲームの世界の中で生活しているんだ」という感覚。今日はどこ行こうかな。今日は誰に会いに行こうかな(⇒ゲーム内キャラクターに会って、ストーリーが進む)。

ということで、ゲームのGoodCXですが、その世界で生活する中で心地よく感じることがあったら、それはすべて、GoodCXなんだろうと思いました。そして、GoodCXの総量が(BadCXの総量よりも)大きかったら、そのゲームをやって良かった、となるのだと思います。


これから全地球人に関係してくるお話

以上のお話って、ゲームをされない方にとっては「ふうん」という程度の話かと思いますが、今後、これはほとんど全ての人に関係していくお話になると僕は見立てています。

通信技術が4Gから5Gに移り、スマホの処理速度がもう少し速くなるだけで、スマホ上で三次元空間を構築することが容易になります。SNSがメタバース化するかもしれませんし(すなわち、バーチャル空間内でフレンドとコミュニケーションを図る)、ホームページの広告をクリックしたらバーチャルな空間が立ち上がるかもしれません。

Facebookを立ち上げたらバーチャルの自宅からスタートし、アクセス中の友人と道ですれ違ったり、街でウィンドウショッピングできるかもしれません。バーチャルのライブ会場で恋人と音楽を楽しんだりしたら、その場所は自分にとって大切な思い出の空間になるかもしれませんね。

以下はメタバースのひとつClusterの画面です。現在のところ、画質はプレステ2レベルですが、技術面が更新されると上で紹介したゲームレベルの画質へと高まっていくと考えられます。

そんなことを見越して、みなさまも今からゲームに勤しまれてはいかがでしょうか(^^)/

(執筆者:佐藤 武史)


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タイトル画像:UnsplashのOnur Binayが撮影した写真