かき集め採用の悲劇
やっと金曜日。
今朝、エレベーターで一緒になった新人さん。
「疲れますね~」と、表情が曇ります。
先月入社したばかりのこの新人さんは、ボスがリーダーとしての役割を担ってくれることを期待して採用されました。
でも、リーダは既に居るのです。
このリーダーは、創業当時からボスにお仕えしているそうです。
彼女のご主人は、ボスの親戚。
そういうこともあって、リーダーを任されているのですが…。
人の面倒を見る様なタイプではありません。
そこで、新しいリーダー候補を外部から引っ張り込もうとしたボス。
しかし、長年かけて醸成された職場の雰囲気を覆すのは困難であると思われるのです。
取り敢えず、新しい人を連れて来たから何とかなるというボスの思惑は外れそう…。
新人さんは入社してすぐに、私に「ここ、長く続かないかも知れない!」と発言。
1ヶ月程経った頃には、「辞めたい…」と言い出します。
職場に中間層がいない悲劇。
古参と若者しか居ないこの職場で、誰も新人さんを気遣いません。
ボスも、採用したらそれで満足。
新人さんに対する関心を喪失。
そして、放置。
そんなことで、新人さんが活躍できる訳もなく…。
短絡的に、「新しい人が来たら、職場が変わる!」などと思っているボス。
先ずは、新しくやって来た人が定着してくれる様な職場作りをしなければならないハズ。
自分で内部を改革しないで、外にばかり目を向けるボス。
これでは、優秀な人を採用できたとしても、すぐに逃げられてしまうことでしょう…。
古参のリーダーとその周辺の人達は、閉鎖的。
新人さんを受け入れる態度ではありません。
まあ、私の様な修行目的の人間にとっては、それで良いのかも知れませんが…。
中間層の居ない職場は、要注意なのでした。
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