沢島村ダイアー

沢島村ダイアー

最近の記事

油うどんそば

あいつの噂を知ってるかい。 四海に轟く野郎だぜ。 油が生んだ怪物さ。 誰も奴にはかなわない。 油うどんそば、油うどんそば、油うどんそば。 油そばうどん、そば油うどん、うどんそば油。 誰もがみんな振り向くぜ。 油と炭水化物が生んだ怪物さ。 油うどんそば、油うどんそば、油うどんそば。 うどん油そば、そばうどん油、うどん油そば。 現代社会が生み出した、カロリー暴力の食い物さ。 今日も疲れ知らずに、お前が啜るのを待ってるぜ。 奴の名前は、油うどんそば。 油とうどんとそばが一体になった

    • 冷や奴

      冷や奴の反対は果たして何になるの? 熱つ奴とかになるの? 熱つ奴は何か嫌だなあ。 熱つ奴では何か違うなあ。 冷や奴の対義語としてそれは何か違う気がするなあ。 熱つ奴という言葉の響きは良いような気がする。 何かが惜しい気がする。 そう、惜しいのだ。 もう少しで冷や奴の対義語になれるのに。 どこをどうしたら対義語になれるのか。 私は思う。冷や奴の対義語は必要なのだろうか。 豆腐をただ温めただけのものを料理と呼ぶのだろうか。 冷や奴は冷や奴として完成されているのではないだろうか。

      • もち麦きな粉ごはん

        もち麦きな粉ごはん。 もち麦きな粉ごはんさ。 もち麦きな粉ごはんさえあれば。 ぼくは何も要らないよ。 もち麦きな粉ごはん。 もち麦きな粉ごはんさ。 もち麦きな粉ごはんさえあれば。 ぼくはご機嫌さ。 吹くは春の風。 もち麦きな粉ごはん。 もち麦きな粉ごはんさ。 もち麦きな粉ごはんさえあれば。 ぼくはもう最高さ。

        • 生まんじゅう

          生まんじゅうを食べたいなあ。 何って、そりゃあの生まんじゅうだよ。 生まんじゅうは、生のまんじゅうさ。 とてもプルプルしているぜ。魅力的だぜ。 なんでも、あのプルプル感のために寒天を使っているらしい。 そりゃあプルプルしているわけだ。 プルプルの皮にあんこが入っているぜ。甘いぜ。 生まんじゅうは、その昔、豊臣秀吉の時代に作られたとされているぜ。歴史を感じるぜ。 ああ、生まんじゅう。生まんじゅうだぜ、人生は。 人生って色々あるよな。 生まんじゅうにも色々あるんだぜ。 抹茶味、生

          コショウ

          帰り道、窓際にあるコショウを見かけた。 それは小瓶に入ったコショウでした。 ラーメン屋だったのでしょうか。 コショウは満足げにそこに立っていました。 これまでどれだけのラーメンに振りかけてきたのでしょうか。 歴戦の勇者のみが称える佇まいでそこにいました。 コショウよ、貴方はこの店にどれほど貢献してきたのでしょう。 その横顔はどこか誇らしげで。 私はその姿をただ黙ってみるしか出来ませんでした。 コショウよ、貴方はこの店の紛れもない功労者だ。 このくたびれた店の中で一際輝いて見え

          道化師風の男

          「もしもし?お時間はありますか?」 道を歩いていると、道化師風の男がぼくを呼び止めた。 「そうです。そこの貴方、お時間はありますか?」 道化師風の男は微笑みながら、何やらぼくに用があるようだった。 ぼくはちょうど暇だったのでその男に付き合うことにした。 「おお、結構。それでは少しお時間を頂きますよ」 道化師風の男は楽しそうにそう言って笑みを浮かべるのであった。 一体、今から何が始まるのだろう。ぼくも心なしか彼の続く言葉を楽しみにしていた。 「では早速、貴方、パンツは履いていま

          あの勇者の伝説

          あの勇者の伝説を貴方は知っていますか。 様々な伝説を残したと言われるあの勇者の伝説を。 今日は皆さんに彼の伝説の一部をお伝えしましょう。 まずは彼がざる蕎麦を12枚食べた伝説からです。 それはとある蕎麦屋で起こった伝説です。 その日、彼は突然現れ、ざる蕎麦を注文し、なんと12枚も注文したとされています。 彼は涼しい顔で、あっという間に12枚を平らげてしまったというのです。 すごいですね。中々真似できる事ではありません。 まだまだ彼の伝説はあります。 続いての伝説は、ひよこ鑑定

          あの勇者の伝説

          入学式

          春の陽気がそろそろ見え隠れする昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。 もうすぐ入学シーズンですね。 入学を待ちきれずにいる皆様もいらっしゃるでしょう。 そこで皆様にご提案させていただきたいのが、入学時に何に気を付けるべきかについて、ご紹介させていただこうと思います。 まず最初に、入学時に大事になってくるのが第一印象になってきます。 いいですか、その時に決して舐められないようにして下さい。 人間というのは、初対面時にどれだけ舐められないかが重要になってきます。 ここで舐められてし

          ココアパウダー

          どうしてココアパウダーを買ったか、ですか。 そこに目を付けるとはあなたお目が高いですよ。 よろしい、私がココアパウダーを買った理由をお話ししましょう。 まず、このココアパウダーは安かったということです。 こんな価格でココアパウダーが手に入るなんて、まさに濡れ手で粟を手にするようなものですからね。 次に私はティラミスを作りたかったということです。 ティラミスにココアパウダーは欠かせませんからね。 想像してご覧なさい。新鮮な生クリームにクリームチーズ。そこにかかるココアパウダーの

          ココアパウダー

          蝶よ花よ

          蝶よ花よと育てられ、鳥よ華よと咲き誇る。

          にじいろハンバーガー

          私はハンバーガーショップを探していた。 空腹に悶える腹を抱えながらも、私は夜の街を彷徨っていた。 他にも外食店の看板は見受けられたが、私はハンバーガーを探していた。 今日はハンバーガーの口なのだ。どうしてもハンバーガーを食べたかった。 どこかにハンバーガーショップは無いものか、私は一心不乱になって探していた。 すると、とある看板が目に入ってきた。 “にじいろハンバーガー”? 聞いたことの無い名前のハンバーガーショップだ。 ここは入って大丈夫なのだろうか? しかし、他にはハンバ

          にじいろハンバーガー

          ひなまつり

          もうすぐ、ひなまつりですねえ。 みなさんはひなまつりに何か思い出はありますか? ぼくは男兄弟しかいなかったので特にありません。 というか、ひなまつりに何をするのかも解っていないんですよね。 ひなまつりとは、何をするお祭りなのでしょうか? まず、菱餅ですね。餅というからにはあれを食うのでしょうね。 あのままでは固そうなので、お湯にでもふやかして食べるのでしょう。 お雑煮?1種のお雑煮ですかあれは? ひなあられも同様に食べるのでしょうね。 雑煮にあられ、炭水化物を摂取する祭りなん

          水々ようかん

          水ようかん。美味しいですよね。 甘くてさっぱりとした口当たり、水ようかんはそんな味を醸し出してくれます。 そんな水ようかんを上回る食べ物があるということを皆さんは知っていますでしょうか。 その名も水々ようかん。 水々ようかんは、その実はほとんどが水で出来ています。ほとんどが液体なのです。 液体のように流し込むように飲むように食べるのが、水々ようかんを食べる方法です。 そうなると、容器はゴム風船に詰まっていますよね。 ゴム風船の端っこを切って、水のように摂取します。 すると爽や

          半人魚

          皆さんは半魚人という生き物をご存知でしょうか。 半分が魚で半分が人という存在です。 それらは大抵は人の上半身と魚の下半身を持つ生き物として知られていますね。 ですが皆さんは、半人魚という存在をご存知でしょうか。 そうです。魚の上半身と人の下半身を持つ生き物なのです。 半人魚は悲しい存在です。 上半身が魚なので陸に上がる事が出来ません。 かと言って下半身が人なので上手に泳ぐことも出来ないのです。 半人魚は海底に住んでいます。今日も今日とて海底をうろうろするばかりなのです。 悲し

          バレンタイン

          皆さん、バレンタインデーが近づいてきましたね。 皆さんはチョコをどうこうする予定はあるのでしょうか、ぼくはありません。 さて、そんなバレンタインデーですが、皆さんはバレンタインデーの由来をご存知でしょうか。 バレンタインデーとは、チョコに一種の呪詛を与えるための儀式なのです。 チョコとは、古来儀式的な役割を果たすためのものでして、そこにはメッセージが込められているのです。 そのメッセージとは「君、バレンタインデーにも浮かれる事なかれ」というものなのです。 本来はチョコを通じて

          ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ。 水が、跳ねているよ。 ぴちぴち、ちゃぷちゃぷ。 ワルツを、奏でているよ。 雨模様、空は曇り模様。 でも、心は晴れやか。 そんな午後の昼下がり。