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【楽曲紹介】孤独から芸術へ—私の感情が詰まった初のラップビデオ

これは私が初めてミュージックビデオを撮影した曲「Ungrateful Days~10代~」です。

曲を作ったきっかけは、自分自身のこれまでの人生について語ることで、報われなかった思いや悲しみを芸術として昇華し、自分を救いたいと思ったからです。

このラップソングでは、主に10代、特に中学生・高校生時代の自分の気持ちを表現しています。有名なヒップホップの歌詞にある「俺は東京生まれヒップホップ育ち、悪そうなやつはだいたい友達」というフレーズがあります。

私はそのようなヒップホップ育ちではなく、むしろ孤独に生きてきました。そんな自分のリアルを歌うことを宣言し、このラップソングが始まります。

当時、同世代の子供たちが何の理由もなく人を傷つける事件が多発していました。例えば、バスジャックをした少年は17歳でした。私はその少年よりも年下でしたが、同じような感性を抱えていると感じていました。

ニュースで報道される度に、自分も抑えきれない虚しさ、悲しみ、怒りを爆発させてしまうのではないかという不安がありました。そういった気持ちを全てこのラップにぶつけています。

今思えば、感情があまり入っていない平坦なラップで下手くそだと感じますが、当時の素朴な感情をそのまま発散しています。ある種の記憶や記録として、懐かしさも覚えます。

歌詞の中には、学校や親への嫌悪感、居場所のなさ、抑え込んだ感情について書きました。その感情は体に影響を与え、毎日腹痛に悩まされ、鼻血が出たり、朝起きられなかったりしました。今思えば、うつ状態だったのだと思います。

父親の会社の倒産、母親の精神状態の不安定さ、家に出入りする占い師など、私の家庭環境がどんどん悪化していく様子も描いています。

そして、何より私はこの映像作品を気に入っています。撮影してくれたのは、以前一緒に働いていた映像作家の方です。私が音源をFacebookに投稿した時に、その方がかっこいいと言ってくれました。こんなカッコイイ映像を撮影してくれたことに、とても感謝しています。

撮影場所は秋葉原でした。私自身、秋葉原に特別な思い入れはありませんでしたが、秋葉原で起きた連続殺傷事件などを思い起こし、自分の感情とシンクロする街だと感じました。

この楽曲をリリースし、英語字幕をつけたことで、世界中の少年たちから反応があったことが嬉しかったです。特に一番驚いたのはドイツ・ケルン在住のシリア難民の男の子からメッセージがあったことです。

シリア内戦から逃れ命からがらドイツに逃げてきたけど、お父さんは未だに会えないし、ドイツ語も分からないし、とてもつらい。でもこのラップ曲を聞いて自分の悲しみが少し和らいだような気がした。と

親からは「甘えるな」「怠けるな」と言われていたし、正直自分の苦しみなんて、世界的に見たら超どーでもいい位のことなんだろうと思っていたけど、

自分の苦しみは、本当の苦しみだったんだと認めてもらえたような気もして、すごく感動した記憶があります。

↑こちらが英語字幕をつけたバージョンです。

自分のリアルな感情が表されているこの曲を、もっと多くの人に聞いてもらいたいと願っています。

通常、アーティストが自分の作品について語ることは少ないですが、私自身、この作品への思いが非常に強いため、ここに綴ってみました。

■歌詞
“俺は東京生まれ ヒップホップ育ち
悪そうなやつら だいたい友達”
そんな10代送ってないから
俺のリアルを歌うよ

俺は岐阜県生まれ インターネット育ち
Cabosやってる? 大体友達
掲示板好きも 大体同じ
いろんなスレ荒らしてきたバチバチ

背の順いつも前から3番目
ドッヂボール狙われる最短で
成績はわりかしいい方で
行き来するのは家と図書館だけ

行かん理由 頭痛 学校へ
「明日来ない?じゃあもう留年です。」
言われてから通う徹底してる
1人ラジオ until 4am

他人じゃないよ 彼は少年A
ぼくには分かるあの衝動性
縛りがあってこその可能性
全く信じられないです

誰にも言えなかったこの本音
誰も言ってくれんかった「大丈夫やて。」
目に見える世界 全てがfake
ここではないどこかへ でもどこへ?

俺は人間不慣れ オールナイトニッポン
聞いてた毎週 西川貴教
ナイナイ 本谷有希子 くりぃむ
ハガキ職人ならシーブックたけのり

録音MD 教室に持ち込み
アホな教師らの言うこと全無視
安パイで取ったやつら教員免許
教わることなんかマジ何もねえよ

放課後 孤独 学ぶ 図書館で
誰も読まない本 父、母さえも
テレビ垂れ流し 寝るだけ
現状維持 やばい ないの 向上心

家に帰る いる変な占い師
オーラが見えるヤバイ人達
父さんの会社無くなってから
感じることただ ここいちゃダメ

他人じゃないよ 彼は少年A
ぼくには分かるあの衝動性
縛りがあってこその可能性
全く信じられないです

誰にも言えなかったこの本音
誰も言ってくれんかった「大丈夫やて。」
目に見える世界 全てがfake
ここではないどこかへ でもどこへ?

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