見出し画像

愛は時間がかかる/植本一子






植本一子さんのエッセイ
「愛は時間がかかる」
を拝読しました📖´-
(2023,6,25 読了)





本書はブックスキューブリックのInstagramでご紹介されていて、私に必要な本という気がしたので拝読しました。




写真家である植本一子さんが体験したトラウマ治療(EMDR)のこと、それに関連してパートナーや亡くなられた旦那様やお母様のこと等を綴ったエッセイです。



治療記録ではあるけれど重々しさはあまりなく、どちらかというと静かに柔らかく語るような文章でした。
本書のように精神的なことに関わるものは、大切な人の心のケアに必要なヒントが得られるかもと思いながら拝読するのですが、今回初めてトラウマ治療というものがあることを知りました。


誰かのつらさに、大きいも小さいもない。



植本さんがトラウマ治療を始めるキッカケになった自身の想いです。
この言葉で、まずは私がトラウマ治療を受けた方がいいのではないかという気がしてきました。


私は精神的にしんどいことがあっても自分でなんとかケアする力があると高を括ってしまうところがあります。
本からヒントを得てケアしていくことが多いのですが、直接カウンセリングを受けてケアをするという選択肢をしたのは一度だけ。


確かにこれまでそうやってなんとか自分をケアして生きてきたのですが、心の奥底に何か引っかかっているものがあるとも感じていました。
そこを知るために植本さんが受けたトラウマ治療は良いのではないかと思うのです。
私の中に引っかかっているものがハッキリし変わっていければ、間接的に大切な人の心のケアに繋がるのではないのかとも。




本書は治療記録ではありますが、個人のエッセイとしてもとても魅力的なものです。
人は誰しも何かしらの傷を抱えて生きていると思いますが、植本さんの文章はその傷をそっと優しく包み込んでくれます。
エッセイは特にその方のお人柄がよく現れるもので、植本さんは押し付けがましいわけでもなく、がなり立てるように喋るわけでもなく、心の琴線にそっと触れるような語りをされる方なのだろうと想像できます。




以前は精神的にしんどい時には自己啓発なんかを拝読することが多かったのですが、そんな自己啓発も似たり寄ったりの言葉ばかりで飽きてしまい最近はエッセイから気付きを得ることが増えました。
改めてやっぱりエッセイが好きだと思えた1冊でした。





本書は直ぐに拝読したかったので慌てて図書館で借りましたが、再読したいので折を見て購入しておこう。
そして、植本さんの他の著書も拝読していきたいです。


















プロフィールと他の記事はこちらからご覧になれます。



他愛ない雑談はこちらから🤗



#読書 #読書感想文 #読書エッセイ #読了  #本のある暮らし #植本一子 #愛は時間がかかる #筑摩書房 #エッセイ #トラウマ治療


この記事が参加している募集

読書感想文

よろしければサポートお願いします🙈 いただいたサポートはより良い読書エッセイを書いていくために積読家活動に活用させていただきます😳