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深い河(第一章 磯辺の場合〜四章 沼田の場合)/遠藤周作




今月初めから週一ペースで「深い河/遠藤周作」のオンライン輪読会に参加しております。
読了後に改めて感想をまとめるとは思いますが、おさらいのためにもここまで輪読したところの感想をその都度書いておこうと思います。
とはいっても既に四章まで輪読した後にそこに思い至ったのですが。




なにはともあれ、遠藤周作さんの小説はこれが初読。(エッセイは拝読したことあり)
何となく難しそうでなかなか手を出せなかったのですが、輪読会が日曜日開催だったこと、読書会仲間と一緒なら読めるかもと思ったことが重なり意を決して遠藤周作さんの小説を手に取りました。


「一章 磯辺の場合」

同時期に別のオンライン読書会の課題本だった「風立ちぬ/堀辰雄」を併読していたので、磯辺の物語と重なる部分があると感じながら拝読。
前に拝読した「アウト・オン・ア・リム/シャーリー・マクレーン」が登場しなんだかスピリチュアルな気配が漂ってきました。
人は真正面から死と向き合うと現実世界では説明のつかないものに考えが及ぶのは仕方のないことのような気がします。
私もそうやって死と向き合ってきました。


「二章 説明会」

磯辺の妻の介護をしていた美津子と磯辺が、インド仏跡旅行の説明会でまさかの再会。
そして、2人以外の旅行者たちも登場。
それぞれどんな目的でインドへ行こうと思い立ったのかがこの後の章で語られていくようなので気になって仕方ない。みんな何かを抱えていそう。


「三章 美津子の場合」

磯辺の妻の介護をしていた美津子。
病人に静かに寄り添う優しい人…のはずがここで記された美津子の過去にびっくり。
一言でいうならば悪女。
そんな美津子に輪読会仲間はザワザワしました。私も調子に乗って虐めたくなる男について語ってしまったり。
でもね、悪女な美津子ですがなんだか憎めないのです。
何かにずっと救いを求めているというか、自分を持て余しているというか。
ここでまた併読していた「菜穂子/堀辰雄」の主人公・菜穂子とも重なり、更に自分とも重なり。
もがきながら生きている美津子が痛々しくて、自分事のように思えてきました。
さぁ、美津子はインドに行って何を掴めるのかが楽しみです。


「四章 沼田の場合」

ここから磯辺と美津子以外の旅行者たちの背景を知っていくことになります。
沼田もまた過去に受けた傷があり、その傷を癒してくれた動物たちとの出逢いがあり別れがあり。
美津子の時はザワザワしましたが、沼田の時はしんみりうるうるすることが多かったです。
私もこれまで6わんズとの出逢いがあり、5わんズとの別れがあり、その時々の心情が走馬灯のように蘇りました。



とりあえずここまで簡単にまとめてみました。
遠藤周作さんの描く物語はとても読みやすく、スーッとその世界観に引き込んでくれます。
続きが気になって仕方ないのですが、次の輪読会までのお楽しみにしておきます。
次からは輪読会後毎に簡単な感想を書いていきたいものです。









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