藪の中・将軍、蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ、羅生門、地獄変/芥川龍之介
LINEオープンチャット「読書会すみれ」の中で開催されたオンライン読書会の課題作になった芥川龍之介の作品を拝読しました📖´-
(2023,8,27 読了)
課題本になっていたのは岩波文庫の短編集「地獄変・邪宗門・好色・藪の中」だったのですが、早とちりし芥川龍之介作品ならばなんでもいいかと勘違いして意気揚々と文ストコラボカバーの角川文庫を拝読してしまったのは私です🙄
でも、その中に課題本と同じ作品もあったのでなんとか事なきを得ました。
そして、角川文庫の作品はほとんどちんぷんかんぷんなまま読み進めていて、それを別の読者好きが集まるオープンチャットでボヤいたら「白」という作品が分かりやすくて読みやすいと教えていただいたので、慌てて岩波文庫を図書館で借りて拝読しました。
更にオンライン読書会で皆さんの話をお聞きしてこれは拝読しておくべきだと感じた三作品を青空文庫で追って拝読。
これが私の電子書籍デビューです。
あんなに頑なに電子書籍を避けていたのに、仕事中手隙の時にどうしても拝読したくて、やむを得ず電子書籍に手を出すことに。
青空文庫と2冊の中から、気になった作品を掻い摘んで以下の作品を拝読しました。
正直言うと、芥川龍之介の良さを分かるのに私には百万年早かったというのが簡単な感想です。
ただ私の拙い頭の中で感じたのは、芥川龍之介の悲痛な想い。
とりあえず、私が感じた悲痛な想いはもう少し後に書くとして。
芥川龍之介から得た教訓や共感をまずは書いていこうと思います。
これは今にも通ずる自分で考えることを放棄していることに対しての皮肉だなと私は感じました。
言われるがままに当たり前のこととして疑問も持たず行動していることってたくさんあります。
その行動についてちゃんと理解していないのは、本当は恐ろしく滑稽なのに。
だからこの言葉はズサっと刺さりました。
幼子を病気で亡くした経験のある敏子が、隣人の赤子が亡くなったことを知らされたときに夫に向けて言った言葉です。
大きな声では言えないけれど、この気持ちすごく分かると思ったのは私だけでしょうか。
人の不幸を嬉しがるなんて人としてどうなのと言われようとも、自分ばかりがなぜ不幸な目に遭うのかという想いで心が占領されている時は、こんな心持ちになってしまいます。
特に自分の不幸を目にして自分は幸せだと優越に浸ってたような相手が、結局不幸な目に遭ったらなおさら、闇だらけの私が登場したくもなりますもので。
とまぁ、他の作品からも芥川龍之介から学ぶことは色々あったのですが、とりあえずここまでにして、私が感じた悲痛な想いをそろそろ書いていこうかと思います。
ちんぷんかんぷんなまま読み進め、「好色」と「藪の中」辺から、芥川龍之介は女性に対して執着のある人だったのかなとぼんやり考えていました。
そして、「地獄変」と「羅生門」を拝読して芥川龍之介は母の愛を渇望していた人だと自分の中で確信しました。
そこに気づくと他の作品を拝読してもところどころに母の愛を渇望している芥川龍之介の姿がちらほら見え隠れします。
母親の愛を渇望しているのに与えて貰えなかった哀しみ、寂しさ、苦しさ。
「羅生門」・「地獄変」・「好色」・「藪の中」では、特にそれが色濃く出ていたように感じました。
「地獄変」で最後焼かれた美しい娘は芥川龍之介の理想の母親像のようにも感じるし、娘に懐いていた猿・大殿様・画師はそれぞれに芥川龍之介自身を投影させていたようにも感じます。
「蜘蛛の糸」さえも、理想の母に近づこうとして近づけなかった苦しみを描いているようにも思えてくるし。
今でいうなれば「愛着障害」なのかな。
「愛着障害」について私はやっぱりもう少し学ばないとだと今回芥川龍之介の作品に触れて改めて感じました。
とにかく芥川龍之介の作品を拝読していると悲痛な想いがビンビン伝わってくるので苦しくなりました。
読了後の私はぐったり。
でも、今拝読できて良かったのだと思います。
ちなみに読者好きが集まるオープンチャットで教えていただいた「白」は、唯一ホッコリとできた作品でした。
言いたいことが上手く言えませんし、芥川龍之介作品の読み方がこれで正しいのかはわかりませんが、長くなりすぎだのでこの辺で。
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