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星の巡礼、弓を引く人/パウロ・コエーリョ、山川紘矢+山川亜希子(訳)






積読本📚の中から、
「星の巡礼/パウロ・コエーリョ、山川紘矢+山川亜希子(訳)」
(2024,4,20 読了)
「弓を引く人/パウロ・コエーリョ、山川紘矢+山川亜希子(訳)」
(2024,4,19 読了)
こちらの2冊を拝読しました📖´-



LINEオープンチャット「読書会すみれ」内で私主催の”作家(翻訳家)縛り 紹介型読書会”というオンライン読書会を何回か開催しています。
4月は”パウロ・コエーリョ”でした。
そこでご紹介するために拝読したのが今回の2冊です。


”パウロ・コエーリョ”という名前を聞いてピンとこなくても、「アルケミスト」の作者といえばわかる方も多いのではないでしょうか。
私も初めてのパウロ作品は「アルケミスト」でした。そこから何冊か拝読し、買い集めて積読している好きな作家の1人です。


「星の巡礼」



本作はパウロのデビュー作。
スピリチュアルな力を得るために自身に必要な剣を求めガイドと共にスペイン北部の巡礼路を旅する物語です。パウロの体験をもとに描かれた自伝的作品で、アルケミストの雛形になった作品とも言えます。


旅するパウロに数々の試練が待ち受けていますが、その度にガイドが状況に応じた実習を教えパウロに実践させます。
状況に応じた瞑想法と言った方が分かりやすいかもしれません。
この瞑想法は各章の最後に詳しくやり方が書いてあり、私も参考にしたいと思いました。

君が人生の目的を持っている時もそれと同じなのだ。 それが良くなるか悪くなるかは、君がそこに達するためにどのルートを選んだか、そのルートとどのように付き合ってきたかによって決まる。



ガイドがパウロに向けた言葉が胸に沁みます。私は自分の選んだルートをずっと否定し続けていました。
自分で悪いものにしてしまっていた。
そろそろ目を覚ませと言われたような気がします。
本作を踏まえて「アルケミスト」も再読したくなりました。




「弓を引く人」



本作は2021年に発売されたパウロの最新刊です。
ところどころに挿絵があるので児童書のような感覚で拝読できました。


小さな村で大工として静かに暮らしていた男の元にある日、遠い国から来た弓の名人が訪ねてきます。そこで初めて大工の男が実は国一番の弓の名人であったということが発覚します。
大工の男は遠い国から来た弓の名人からの挑戦を受けることになりました。
そして、その事実を知った村の少年に弓の真髄を教えていくのです。
本作は弓の教えを通して生きるとはなんぞやということが描かれていました。

冒険を試み、危険を冒し、失敗し、傷つき、それでもさらに危険を冒す人たちと友達になりなさい。
正しいとされていることを主張し、自分の考えと合わない人間を批判し、そして、疑わしいことよりも確実なことだけを好む人を敬遠しなさい。


だからこそ、あなたは的を選択し、それを射るために最善を尽くし、その的に敬意と尊敬の念を持たなければならない。




何度も何度も咀嚼して、自分のものにしたいと思える言葉の数々。
ぼんやりとではあるけれど、私が目を向けるべき一本の筋が見えできたように思えます。



パウロ作品はスピリチュアル色が濃いので好き嫌いはハッキリ分かれるだろうから読書会はどうかなと思っていましたが、そんなのは要らぬ心配でした。
参加してくださったみなさんは純粋にパウロ作品を楽しんでくださっていました。
私が勝手にスピリチュアルという枠にパウロ作品を当てはめていただけでした。


私は一時期スピリチュアルな話や物事にとても関心があり、そういう作品ばかり拝読していました。
今はというとスピリチュアルという言葉を変に意識することもなくなり、フラットな感じで捉えられています。
だからこそ、より久しぶりのパウロ作品の素晴らしさを実感できたように思います。
でもまだまだ全然パウロの伝えたいことの半分も理解できていない気がします。それと同時にパウロの言葉に度々背中を押して欲しくもなります。
何度も再読したくなる作家です。











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