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さよなら、私の一部分




仕事へ向かう途中、ブックオフへ注文していた本を受け取りに寄った時のこと。
何気なくスマホをチェックしてみると、目を疑いたくなる言葉が目に飛び込んできました。

「BUCK-TICK」櫻井敦司さん死去 57歳 コンサート中に救急搬送



頭をガンっと殴られた気分になり、頭が真っ白になり、恐る恐る記事を開いてみる。







私が中学2年生の頃初めてお付き合いした彼が当時BUCK-TICKのファンで、私にBUCK-TICKのかっこよさを教えてくれて。
それがキッカケで私もBUCK-TICKファンになり、ヴィジュアル系バンドを知ってどハマりしバンギャと成長していった10代後半。

中学校の卒業文集には【ゆめ】という箇所に
「BUCK-TICKのベースの樋口豊の妻になる予定」
と書いている。なんともミーハーな中学生だ。




20代になりヴィジュアル系の音楽からは離れ、BUCK-TICKのことも薄らいでいたので熱心なファンだったわけではありません。
ただ、いつもどこか頭の片隅にBUCK-TICKのことはあって何の気なしに思い出したり、曲を聴いてみたり。
熱心なファンではないけれどBUCK-TICKは私の青春の一ページでした。
今の私を作った糧の一つ。


そんなBUCK-TICKの顔でもあるボーカルの櫻井敦司が亡くなった…と…
仕事に向かわねばならぬのに放心してしまっていっとき立ち止まってしまいましたが、でも仕事には行かなければいけない。
頭切りかえて自転車漕いで前に進むのだけど、櫻井敦司が死んだ、櫻井敦司が死んだというワードが頭でグルグルして涙が出てきます。涙流しながら自転車漕いで、周りの人からしたら不審な人に思えたことでしょう。


だけど仕方ない。哀しいんだもの。
私の青春の一ページだったBUCK-TICKのボーカル・櫻井敦司が死んだんだもの。
熱心なファンだったわけでもないのになんでこんなに哀しむのかと言われると…
今の自分を作った一つが失われたことで、自分の一部分がもぎ取られたように感じたからかと思います。


つい最近BUCK-TICKがデビュー35周年ということを知り、今もかっこよく頑張っているんだな、久しぶりにBUCK-TICK触れたいなと思い、まだ観れるいつかまたライブ観に行こうと勝手に安心していたものが突然崩れて本当にショックだったんです。




親族との別れ、愛犬たちとの別れ、好きだった人たちとの別れ。
死と向き合う度に一つずつ私の何かがもぎ取られていく。
そして孤独感に包まれていく。
永遠に再会できない別れは本当に辛いですね。
改めて何もかもが当たり前ではなく、今このときを大切にしなければいけないんだと実感します。
会いたい人たちに会って、本当にやりたいことをやらないと。
いつかやろうはバカヤロウだ。




私にBUCK-TICKを教えてくれたあの彼は、私の初めての彼は今どうしているのだろうか。
どうか、私の好きな人たちが少しでも長生きしてくれますように。











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#音楽 #BUCK_TICK #櫻井敦司 #訃報 #青春の1ページ

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