カンフー/レンゲ、レンゲ、アンジェリカのチキンスープ
友人が仕事で台湾出張に行ったそうで、先日そのお土産をもらった。
それがこれ。
台湾華語、読めん。かろうじて読めた「薬膳調理包」「全素」という言葉から、とりあえず薬膳料理の素っぽいことはわかる。
とはいえこれだけではお手上げだったけど、親切に日本語で調理法を書いてくれている紙が付いていた。どれどれ、薬膳ってことはこれでサムゲタンとか作れるのかね?
全然わからなすぎてオラ、ワクワクすっぞ。さすが私の友人、私の好みをよく知っている。わからないが楽しい。あえて調べない。知らないことが楽しい。
書いてあった材料はこちら。
調理袋ってのがたぶんこの商品のことだろうから、鶏もも肉と生姜と酒があれば作れるってことか。米計量カップ?唐突に器具?まあ家にあるからいいか。
とりあえず鶏肉を買ってきたので材料はそろった。
よし、いっちょ作ってみっか!カンフー/レンゲ、レンゲ、アンジェリカのチキンスープ。
紙に書いてるレシピを見ながら作っていこう。
クコの実・アンジェリカ・レンゲ・カンゾウ・ハスを洗う、とあるのでここで袋を開封。
……ヘイ。2種類しか入ってないじゃないか。紙に載ってた写真で見る感じ、左上のやつがアンジェリカで、右のやつがレンゲだと思うけど、クコの実とカンゾウとハスはどこだろう。自分で準備しないといけないんだったら材料に書いといてくれアルヨ!
まあ、仕方ないのであるもので作るしかない。続行するぞ。
ええと、種があるものがない。たぶんクコの実か?
あと、赤いナツメヤシもさも当然という感じで登場してくるがもちろんない。残念ながら一般家庭の台所には常備してない。
鍋in鍋ということ?どういうこっちゃ。
ええい、面倒くさい。もう適当にやるぞ。フン。
これでしばらく煮込み、ちょっと味見してみる。
レンゲはなんというか、土の味がする。食感も「木」って感じで嚙み切れない。もっと煮込んだ方がいいのか?山に落ちていた割り箸を食べている気分。アンジェリカはちょっとピリッとして少し苦い。口に入れた瞬間からゾクゾクが止まらない。30秒後くらいから汗が無限にでてくる。
どちらも嫌な予感がビンビンにしたので鍋から取り出すことにした。
煮込んでるのでずっと沸騰している。無茶言ってくれるぜ。
とりあえず酒を入れて、完成。
結果、シンプルすぎる鶏肉スープになった。たぶんめちゃくちゃ間違っていると思うが、まあ雰囲気だけでも味わえればよしとしよう。
慎重にスープを飲んでみる。
ゴクリ……ん?
あんまり食べたことないからわからないけど、いかにも薬膳って味。いや、正直に言うと太田胃酸を濃厚スープにしたみたいな味だ。生命力。鶏がらで味をつけたらまだ飲みやすくなったけど、あんまり好きになれない味だなあ。ごめんなさい。
でもレンゲやアンジェリカを調べると、強壮、鎮痛、鎮静、貧血、冷え症、婦人病などに効果があるそう(私調べ)。実際、スープ飲んだ後に妙に身体がポッポッとした。効果はすごい。先日のバリウム検査の結果に「少し弱った胃です」と書かれた私の胃に染みわたっていく気がするわ。
食べながら思ったけども、薬膳料理って本場の中国人は普段から家庭で食べてるものなんだろうか。それとも、日本でいう青汁とかプロテインとか、健康志向の人だけが食べたり飲んだりするようなものに近いんだろうか。
私はあんまり得意じゃなかったけど、味付けとか慣れの問題な気もするなあ。今度はちゃんとしたお店で食べてみたい。本物のカンフー/レンゲ、レンゲ、アンジェリカのチキンスープってどんなんだろな。
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