[ベトナムの旅]フーコック島で日没を見ながら泳いでほしい理由
ベトナムで「海に沈む夕日」を見られる場所は意外と少ないの、ご存知でしたか？ リゾートアイランドのフーコック島はそんな数少ない場所の一つです。海で泳ぎながら日没を見るのがすごく良かったので、熱くおすすめさせていただきます。日焼けの心配も少ないし、溶けそうな暑さも無いし、いいこといっぱいです。
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【夕日と泳ぐ】
ベトナムでは、海に沈む夕日を見られる場所はごくわずかということを知って意外に思った。
ベトナムの地図が、インドシナ半島の東側に沿って南北に細長くS字を描いているのを見て納得した。ベトナムの海はほとんどが東側、つまり日の出の側なのだ。
今回旅したフーコック島は、ベトナムで海に沈む夕日を見られる数少ない場所だった。太陽が沈む側の、島の西側の海岸に沿ってリゾートホテルが立ち並ぶ。
海に沈む夕日を見たい。日没の時間を調べてメモした。
午後は海やプールで泳ごうと思ったが、暑さと刺すような強烈な日差しに尻込みし、なかなか外に出られないでいた。
涼しい部屋にいると眠くなってしまった。夕日の時間まで、少しだけ寝よう。スマホの目覚ましをセットして、ひんやりしたベッドに横になった。
アラームが鳴った。窓から見える海の上にオレンジ色の夕日が見えた。夕日に続く道のように、海面にはオレンジ色の筋ができていた。
しまった、と思った。夕日が予想よりもかなり低いことに焦る。日が沈むまで時間はあまりなさそうだった。
急いで水着に着替え、部屋を出る。
足早にビーチに向かった。刺すような日差しは無くなっていたが、砂はまだ熱い。深い砂に足を取られてバランスを崩しながらも波打ち際を目指す。
足首まで海水に浸した。海の水は、あたたかかった。夕日に向かってざぶざぶと沖に進む。温められた海の水が、ふんわりと体を包んでくれるようだった。
夕日を見ながらゆっくりと泳いだ。私は夕日が染めるオレンジ色の海に溶けていくような、とてもリラックスした気分を感じていた。
波に体をゆらゆらともっていかれながら、夕日が水平線の下に見えなくなるまでを海で見届けた。
泳ぎながら見る日没は特別だった。自分も海の一部になったような不思議な感覚になった。
西に面したビーチに行くチャンスがあったら、また沈む夕日と一緒に泳いでみたい。
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