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旅館や温泉ホテルにあるお菓子にはどんな意味があるのだろうか

こんにちは

温泉旅行に行くと、
旅館やホテルのラウンジやお部屋に
お茶とお茶菓子が置いてある場合が多いと思います

一般的には"お着き菓子"と言われていますが
最近は"ウェルカムスイーツ"と
お洒落な呼び名が多かったりします

温泉ソムリエの勉強をする前は、
ただ単に『美味しいからお土産にどうぞ〜』的な
お土産のサンプル品程度か、
ホテル独自の粋なおもてなしサービスだと思っていました

基本的に長旅や移動でお疲れになったお客様に
お茶とお菓子で一服していただく、という
意味合いが強いと思いますが

温泉のある宿泊施設だと温泉と深いつながりがある
意味のあることなのだそうです

温泉に入るための準備運動のような意味を持ち合わせている?

食後の入浴は
消化不良を起こす可能性が高いためオススメしませんが、

かといって、極端な空腹状態で入浴すると
貧血になってしまいやすくなり、
人によっては低血糖状態になることもあるそうです

湯あたりの原因の一つに、低血糖が挙げられます

血糖値の下降は、人によって疲労や脱力感を
生じさせてしまうこともありますし

血糖値が下がったまま温泉に入ってしまうと、
立ちくらみや失神などを起こす危険があります

温泉や風呂に入ると体の代謝が上がり、
血糖値が下がります

とある病院の実験によると
空腹状態で30分間温泉に入った時の血糖値は
12人中8人が下がり、
中には血糖値が入浴前の81から67まで
下がった人もいたらしいです

血糖値60近くは立ちくらみなどの症状が出る
危険な状態であります

また、温泉入浴によるカロリー消費は案外大きく、
42℃のお湯に10分入ると、
ウオーキングを10分したのと同程度のカロリーを
消費するといわれています

そこで、入浴前にお茶菓子を食べるのは
適度なカロリー補給という意味で
糖分を含んだお茶菓子程度のものを食べるのは
入浴の準備になるためです

ちなみに、
糖分を摂取してから30分後に温泉に入った場合、
血糖値は入浴前の84から124まで上がったという
調査結果があるそうです

入浴の30分前に茶菓子を食べると
血糖値が上がり、湯あたりの予防になるという根拠です

お茶も水分とミネラル補給になる

水分補給をしてから入浴に適した
サラサラ血になるのには15分程度かかるので、
お茶を飲みながら楽しく会話するのは、
適度な入浴前の準備体操と適度な休憩になります

お茶菓子と一緒にいただくお茶も
水分補給になりますし
一般的に用意されている緑茶は
湯あたりを防ぎやすくなるビタミンCを含んでいます

しかも、温かいお茶を飲むと体が温まり
体の内側から"かけ湯"をするような感覚になります

さらに、緑茶は温泉の前に飲むと美肌効果
が高まるといわれています

緑茶に含まれているカテキンには
体の老化を抑える抗酸化作用があり、
カテキンの吸収率は温泉に入る30分前に飲むと
後に飲むより7倍も高いそうです

これらの湯あたり予防や美肌効果は
ご自宅のお風呂に入る時にも有効ですので
普段の入浴時にもオススメです

どのタイミングでいただくのが良い?

温泉旅館やホテルに到着してチェックインし、
部屋に到着して荷物を置き

ひと段落して座椅子に腰を下ろして
緑茶とお茶菓子で一息つき、

浴衣に着替え、いざ温泉へ…ということを考えると

お茶を飲んでから入浴まで
少なくとも15分ほど時間が経つはずです

先述しましたが、
入浴前の水分補給は、15分〜30分前に
おこなうのが望ましいです

その理屈に、このお茶とお茶菓子が
見事に一役かっているということです

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

チェックインを済ませてお部屋に入ってから
入浴するまでの間にいただくのが理想的な
お茶とお茶菓子です

温泉に入る前には、
お茶とお茶菓子をいただきながら
ゆったりと楽しく時間を過ごしましょう♪

そして、旅館で出されるお菓子が美味しくて
買って帰りたくなれば
館内の売店で購入できることがほとんどですので
温泉の前に体調を整え、かつお菓子の宣伝にもなり
これぞ一石二鳥のサービスというわけですね

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