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【626/1096】おうちで性教育第7回「多様な性」について開催しました

おうちで性教育の講座も、7回目。
毎月一回、金曜日の午前中という時間帯にもかかわらず、ご参加くださっている皆様に感謝です。

今日は、「多様な性」をテーマに。
自分の偏見、思い込みがあることをまずは自覚してもらって始めました。
私たちは、すべからく、偏見や思い込みを持っている。
自分はそんなことはない。偏見や差別なんてしない、オープンでフラットだと言う人ほど、偏見や思い込みに塗れていることに気づいていないだけなので。
それを自覚すると、前提が、「思い込みや偏見があるかもしれない」に変わる。
まずはそこから入り、性のグラデーションを学び、どのように子どもに伝えるか?も話しました。

LGBTQについてももちろん触れたけれども、根本は、みんなひとりひとり違うということがどれだけ自分の身についているか?ってことが大事ということを、いろんな角度からお話したり、動画を観たり、対話したりでした。

多様な性って言っても、どのくらいあるのか?と思うかもしれないけれど、性自認、性的指向、表現する性、からだの性とみていくと、それこそ本当に数えきれないほど。
自分の中にきっぱり分けられないものもあるわけで、そこに目を向けられているか?

今の社会は「からだの性と性自認が一致していて、性的指向が異性愛」が前提としてつくられていて、そのことに疑問を持たずに生きてこられたということは、特権を持っていると自覚できるかどうか?
「考えなくてもいい」というのは、当たり前として享受しているという特権なので。

今まで考えたことがなかった、という人が考え行動に移すことの大切さ。
当事者だけが頑張ればいいじゃん、では社会は変わらない。
多数派は、「当たり前を享受」している側なのだから。

「子どもは小さな大人ではありません」と冒頭に説明したところ、目から鱗が落ちたと感想をいただきました。
子どもは、発達の途上なので、大人とは違う感覚で体験をする。大人は自分が子どもだった時代があるから、子どものときの感覚を覚えていると思っているけれど、大人としてすでに発達したものを持っていて、感覚と言うのは覚えていられない。だから、記憶の中の感覚はすでに別のものになっていて、子どもと同じように体験することはできない。
大人は、大多数がそれを忘れている。

だから、ひとりひとりと向き合って、ひとりひとりまったく違う人として、関わることがとても大事なわけだ。
包括的性教育はそのことを学ぶ。

次回は、7月21日金曜日 10時~12時
「性感染症予防について」です。

全10回なので、残りあと3回!になりました。
単発のご参加も受け付けております。

では、また。


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