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詩人であれ、農夫であれ。

新卒で勤めた会社で、初日に教えてもらった言葉。この会社の文化でした。

Poet and Peasant
詩人であれ、農夫であれ。

ロレアル

感性や発想力の豊かな詩人と、こつこつと仕事をこなしていく農夫。この一見真逆の性質をどちらも持ち合わせていること。

直感などの感性から生まれたアイデアを、地に足つけて実行していく力です。

私は詩人要素が強かったけど、この考え方を仕事を通して、嫌でも学んで身につけていきました。

日々起こるブランドの方向性の変化。それを形にしていく現場。まさに詩人と農夫。

私は当時、輸入から商品をお店に届けるまでの物流、在庫管理、需要予測をしていました。
新規ブランドの立ち上げもしたり、今振り返ると本当に頑張ってたなーと他人ごとのように感じます。

輸入にはハプニングがつきもので、とにかく先を読んで行動に移さないといけませんでした。

OJTはあったものの、1ヶ月くらいしたら、すぐに独り立ちさせられ、殻付きのひよっこのままブランドのトップの方と対等に話をしなくてはならない。

そんなプレッシャーとの戦い。

人前でプレゼンしたりするのが好きではなかった私。本当に辛かったー。

でも、すごく成長させてもらった貴重な経験で、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、自由気ままなマーケティングチームに翻弄されないように、農夫の役割が多かったような感覚ですが、確かに詩人のように発想豊かにリスクを回避していく必要がありました。

1番怖かったのは、

新製品の発売に間に合わないこと。
商品の在庫がなくて現場からクレームがくること。

とにかく、新製品の発売までが大変。

もう薬事的に申請しないと間に合わないとか、そんな理屈は気にせずにマーケティングチームは、商品の内容を変えてきたり、日本では使えない香料が入っていることが発覚したり、かたやクリスマスシーズンになると、パレットの真ん中だけ商品が盗まれるなどの盗難事件が起きたり、

とにかく数えきれないほどのハプニングに見舞われましたが、大きなトラブルなく仕事を回せていたのは、やはりこの『詩人であれ、農夫であれ』の教えが効いていたからだと思います。

自然と左脳と右脳をバランスよく使って、先を読んで形にしていく。

それが個々人だったり、チームであったり、どこかでこのバランスが保たれ、無事に世に商品を出せていたんだなと思います。

ーーー

そして、フリーランスで仕事を始めた時、この言葉を思い出しました。

右脳と左脳のバランス。すなわち、アイデアを形にしていく力、どちらも大切だなとしみじみ感じています。

めっちゃ右脳派な私。むしろ、右脳しか使っていないんじゃないかというくらい論理的思考回路がない。

考えるとうまくいかないのは、このため。

直感で捉え、感覚で処理する。

新卒の時、どうやって仕事していたんだ?とすごく疑問だけど、無理をしていたのは間違いなく、よく体調を崩していました。

左脳も使って仕事を形にすれば、スムーズに行くのかもしれないけれど、その考え方にも縛られずに自由にいられるのがフリーランスの良いところだなと思います。

感覚的でもアウトプットできる。型にハマらず、自分の心地よい環境を保ってアイデアを形にしていくことに挑戦したいと感じた夜でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

Mayumi🦩

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