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【図解で分かる!】思考の整理学|6つに分けて、各章要約

"本をキッカケに
    人が繋がる場づくりをする"

【読書会】がライフワークのまゆかです。

先日の読書会でも登場した名著を【図解】で紹介していきます。

今回は40年以上読み続けられている、外山滋比古さんの「思考の整理学」。

気になってるけど、まだ読んでない
積読になっている…
という方の背中を押せたら幸いです。

タメになった!と思ったら、ぜひ「スキ♡」お願いします!!

「思考の整理学」とは?

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「もっと若い時に読んでいれば……」
そう思わずにはいられませんでした。
――元・さわや書店 松本大介さん

アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に即し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。

考えることの楽しさを満喫させてくれる一冊。

Amazonより

2009年には累計発行部数が100万部を突破、2016年には30年目にして200万部を突破しました。

こんな人におすすめです

  • 情報過多で、思考が忙しいと感じる方

  • 創造力を養いたい方

  • 答えのない問い、が苦手な方

これからの未来を生きていくために必要な力が分かります。ぜひお楽しみください^_^

~飛行機型人間に寄せていこう~

ここでは、「グライダー」と「飛行機」が例えで登場します。

言われたことと違うことをすると注意されたり、「正解」を当てることが今までの日本教育では当たり前でした。

しかし、そうすると、いつの間にか学ぶことに対して「受け身」になっていたり、知識ばかりで血肉になっていなかったりします。

「飛行機型人間」になるためには?

師匠の動きを見て「盗ん」だり、「自分から」つかみ取ったり、応用する思考が、飛行機型人間に近づく1つの方法です。

また、「朝飯前」の言葉も理にかなっていて、

朝飯前…
③ (形動) 朝飯前の空腹のときにでも、あるいはそれぐらいの短い時間ででもできるような容易なこと。たやすいこと。あさめししごと。

コトバンク

脳みそがスッキリしている状態にしておくことで、創造力・アイデアに恵まれます。作業なども捗った経験がある方もいるのはないでしょうか?

ただ、会社勤めの方は、マネするのが大変かもしれないですね…

アイデアは寝かせる、熟成させる

ずっと考えても、アイデアが湧かなくて、むしろ忘れたころにアイデアが降ってくることはありませんか?

思考はビール

ビールと違うのは、熟成させる時間が分からない・決まってないこと。でも大丈夫。

醗酵が始まったとなれば、それを見すごすことは、まずないから安心してよい。

思考の整理学 P.32(醗酵)

メタ化・抽象化で洗練される

つづいて、Ⅱで出したアイデアを、どうまとめるか?という話です。

「メタ化」「抽象化」がキーワード

メタ化・抽象化する方法(一例)

忘れてよいと思いながら、忘れられなかった知見によって、ひとりひとりの知的個性は形成される。

思考の整理学 P.95(つんどく法)

「書く」のも良い。

頭の中で考えているだけではうまくまとまらないことが、書いてみると、はっきりしてくる。書きなおすとさらに純化する。

思考の整理学 P.139(とにかく書いてみる)

創造のための、忘れる努力

「忘れる」ってネガティブに捉えがちですが(少なくとも私は)、積極的に忘れることをこの本ではすすめています。

頭をよく働かせるには、この ”忘れる” ことが、きわめて大切である。頭を高能率の工場にするためにも、どうしてもたえず忘れて行く必要がある。

思考の整理学 P.115(整理)

ここでは、人間の脳のことを「倉庫」と「工場」に例えていて、工場の生産性を上げるためにも、「忘れる」が必要です。

倉庫にだって整理は欠かせないが、それはあるものを順序よく並べる整理である。それに対して、工場内の整理は、作業のじゃまになるものをとり除く整理である。

思考の整理学 P.112(整理)

創造力を養うには、「忘れる力」がかかせません。

忘れ方

「忘れよう、忘れよう。」と思うと逆に忘れられないのが、人間の脳の仕組み。忘れる方法はいろいろあります。

代表的なものはこちら

忘れることのメリット

個人の頭の中に、古典をつくりあげる

自然忘却の何倍ものテンポで忘れることができれば、歴史が三十年、五十年かかる古典化という整理を五年か十年でできるようになる。時間を強化して、忘れる。それが、個人の頭の中に古典をつくりあげる方法である。

思考の整理学 P.127(時の試練)

誰かに話してみる

思考の整理には、とにかく表現してみるといいと外山さんは言います。書くことだけでなく、人に聞いてもらったり、音読してみるのも含めてです。

人に話すときは、誰でもよい訳ではありません。気心が知れる人や、業種や境遇が似通りすぎない人に話すことで、思考が強化されていきます。

生物学でも同じことがいえます。

似たもの同士と居ると、弱くなるかも

インブリーディングということばがある。同系繁殖、近親交配、近親結婚のこと。ニワトリでも同じ親から生れたもの同士を交配しつづけていると、たちまち、劣性になってきて、卵も生まなければ、体も小さくて、弱々しいものになってしまう。

思考の整理学 P.166(垣根を越えて)

まとめ

最後の章では、一番最初の章に戻るような形で全体をまとめています。

社会人も、ものを考えようとすると、たちまち、行動の世界から逃避して本の中へもぐり込む。読書をしないと、ものを考えるのが困難なのは事実だが、忙しい仕事をしている人間が、読書三昧になれる学生などのまねをしてみても本当の思索は生れにくい。行動と知的世界とをなじませることができなければ、大人の思考にはなりにくいだろう。

思考の整理学 P.195-P.196(第一次的現実)
具体と抽象の行き来を自由に出来ると◎

この思考が求められる理由

これからの人間は、機械やコンピューターのできない仕事をどれくらいよくできるかによって社会的有用性に違いが出てくることははっきりしている。どういうことが機械はできないのか。それを見極めるのには多少の時間を要する。創造性といった抽象的な概念をふりまわすだけではしかたがない

思考の整理学 P.214(コンピューター)

1983年(初版):コンピューターの出現
2024年(現在):AIの出現

コンピューターをAIと読み替えると分かりやすいです。

だから「思考の整理学」は読み続けられてるんですね

人間にしか出来ないことを追求するためにも、「思考の整理学」は必読です。

以上、「思考の整理学」をなるべくシンプルに分かりやすく要約してみました。よかったらスキ♡してもらえると嬉しいです。

X(旧Twitter)では、少し違ったバージョンで投稿してるので、参考になればと!

気になる方は是非手に取ってみてくださいね。

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