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子どもを損得勘定から解放したい

学校のような、勉強や評価が主になっている場所ではなかなか表に出てこないのかもしれませんが、生活の場として子ども達と関わる学童保育のような場所だと、子どもの行動が損得勘定に支配されているように感じる場面によく出くわします。

どういう時かというと、室内にゴミが落ちている時、数人で遊んでいた玩具の後片付けの時、おやつの時にテーブルを誰が拭くか決める時、などです。

これ、ほんとに大人の私たちからは考えられないかもしれませんが、ジャンケンで負けた子がやるんです笑 みんな、こういうことを「やったら損」だと思ってるから、罰ゲーム的な扱いなのですよ。

おかしいですよね。

学校の道徳や学活などでも、他の人が嫌がることでも進んでやりましょう。って教えていません?

もしかしたら、学校では生活態度も通信簿の評価にも入るので、子どもたちは進んでやっているかもしれませんけど…。

マユ調べによると、子ども10人に2人くらいは、何も言わないでも進んで落ちているゴミを拾って捨てることができる子がいます。

彼らの何が、他の子と違うのでしょうか。

彼らは、みんなが嫌がるそれらのことが、「そんなにたいしたことでは無いし、自分達の生活に支障をきたさない」ということを知っています。

おそらく、普段から家でもやっているのでしょう。自分の生活の中に普通に組み込まれているのです。

しかしながら、親御さん達は、この「生活の中に普通に組み込む」方法に苦労しておられるのではないでしょうか。

例えば、子どもが嫌がることやお手伝いをお小遣い制にしていませんか?または、〇〇したら□□していいよ、というような条件付きにするだとか、あとは、子どもの嫌がることはやらせるのが面倒だから全くやらせない、などなど。

これだと、子どもの感覚の中に、「やって当然」という意識が全く芽生えないでしょうね。

かと言って、嫌がる子どもに無理やりやらせるというのも、さらに「やりたくない意識」を増幅させてしまい、逆効果になります。

では、どうするかと言いますと、

☆まずは親や大人が率先して行動する。
☆夫婦や大人同士で押し付け合う姿を見せない。
☆子どもがそれをやってくれることで助かる、という気持ちをキチンと表現して伝える。

☆子どもであっても、社会(家族)の一員であることを教え、意識させる。

ですね。

まずは、「大人から」が基本なのです笑

育児書にありがちな、大人が言葉だけを駆使して子どもを変化させる方法は、私はおかしいと思うし、実際そんな簡単には上手く行きません。自らの考え方や、行動を変化させることで、子どもの成長を促すことが可能になると思います。

周りを見回してみると、大人社会にも「損得勘定」を大事に抱えたまま大きくなってしまった人達も結構いませんか?よく観察するとわかると思うのですが、その人々は誰かを蹴落とさないと自らの幸せを感じることが出来ない、とても気の毒な人です。

そんな大人をたくさん排出してしまうことのない環境を、子ども時代に作ってあげたいと思うのです…。

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