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バターコーンと塾に行きたくなかった私

今日の晩ご飯は何ですか?
我が家は今日はバターコーンでした。

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バターコーンを作るたびに思い出す、小学一年生の私。兎に角沢山の習い事をしていて、嫌になって友人の家に逃げ込んで、そこで食べたバターコーン。

今日はそんな話。

土曜日の学校

それは学校がまだ土曜日もある時だった(今はなんと復活してるんですね!)。かなりの大雨で、私と兄は雨の中、学校が終わったら英会話の習い事に直行しなければならなかった。

英会話なんて、小学一年生の私にしてみたら、よく分からない呪文を唱えて、よく意味のわからないゲームでわーわーはしゃぐ行為でしかなく、まっったく楽しくなかった。

どしゃぶりの雨の中、下校で兄と歩きながら、
「ねぇ…ゴンちゃんの家行こうよ」と提案したのだった。

ゴンちゃんの家のバターコーン

ゴンちゃん(仮)は、我が家の隣に畑をもっていて、一方でご自宅は小学校の近くにあった。ゴンちゃんは、兄と同級生だったのだが、私もよく畑で遊んだのだった。

・畑で飼っている鶏と遊んだり
・畑の小屋で、魔女宅のキキのように藁布団を作って寝転がったり
・小学校高学年の時には藁人形つくって遊んでみたり(怖)

ゴンちゃんの家は、時々雨宿りするのに丁度いい家だった。
そこでゴンちゃんのママが作ってくれたバターコーンがとても美味しくて、味をしめた私は、ちょくちょく遊びに行ったのだった。

「おばちゃんのバターコーン食べたい!」

渋る兄を説得して、雨でずぶ濡れになった状態で押しかけて、ご飯をごちそうになり、そのまま習い事にも行かず、ゴンちゃんの家でゴロゴロくつろいでいた私たち兄弟だった。

こっぴどく怒られる

案の定、母に習い事をサボったこと、勝手に友人宅にお邪魔して、お昼ご飯までご馳走になったことを言わずに、しれっと帰ってきたことがバレたのだった。

なんて言われたか覚えていないけど、こっぴどく叱られた。(だから僕は嫌だったんだと表明する兄。でもいつも私の悪い提案に乗ってくれる。)

自分でも悪いことをしているとわかっていたんだろう。ゴンちゃんのママに会うことがバツが悪くて、それからゴンちゃんの家には行けなくなってしまったのだった。

英会話もそんなに行きたくないなら、もうやめましょ。とあっけなく辞めたのだった。これで話はおしまい。

大人になって食べるバターコーン

それから大人になって、居酒屋で食べるバターコーンでは一切思い出さなかったこの思い出、子どものために作る機会が生まれて、急に思い出したのだった。

今なら分かるよ、母の気持ち。
今でも分かるよ、私の気持ち。

話は逸れるけど、色んなことをやらせてみたかった私の母。だから色んな習い事や、色んな動植物を飼ったり育てたりもしてくれた。

「合わなかったら、やめてもいいじゃない」

そうあっけらかんとしていたけど、辞めるのもなかなかの気力がいるし、辞めた後の人間関係もうまく再構築しにくかった私。

ちなみに自分の子どもはまだなんにも習い事はさせてない。子どもには、やってみたい!を育ててみたいけど、どうしよっかなー。もんもん。

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