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ワーママ歴3年目になる前に退職の決意をした理由



①保育園のおかげで安心して仕事をすることができた2年間


私には5歳になる息子が一人います。


その息子が0歳2カ月のときに保育園に入園し、

私は法律事務所にフルタイムで復職しました。


良い保育園に出会うことができ、

息子を大切に預かってくださったおかげで

安心して仕事に行くことができました。


お迎えに行くと保育士さんが

日中の息子の様子を詳しく教えてくださり、

いつでも気軽に育児の相談をすることができる心強さもあって


保育園の存在により

さほど辛さや大変さを感じることがなく

仕事と育児をすることができました。


復職にあたり、

子供が熱を出してお迎えに

行かなければならない、という事態がきっとあるだろうと覚悟し、


実家、義実家の両親に万が一の時には

代理で園にお迎えに行ってもらえるよう、

事前にお願いをしておきました。


しかし、息子は保育園に通って1年間、
偶然なのか、奇跡的なのか
発熱することがなかったので、


0歳から1歳までの1年間、
実家にも義実家にもお迎えを頼むことは
ありませんでした。


何度も仕事を早退しなくてはならなかったり、

お迎えを実家や義実家にお願いしたりすることが続けば

もしかしたら、仕事を続けることに困難を感じていたかもしれません。


最初の1年、たまたま一日も休むことなく保育園に

通えたことが、仕事を続けやすかった理由になっていると思います。


(※2018年から2019年にかけてなので、

日本のコロナ禍もまだ始まっていない頃でした)


保育園2年目、息子が1歳のときに、

保育園で手足口病が流行り、受診のため仕事を早退し、

翌日は保育園を休まなければいけなかったので

その時だけ、実家と義実家に半日ずつ子供のことをみてもらった記憶があります。

その時以外は休むことなく、
元気に保育園に通っていましたので

保育園に預けて、働くスタイルは2年目になり、その生活に慣れてきたこともあり

このまま、しばらくフルタイムで働きながら子育てをしていこう!と思っていました。


しかし

ワーママ3年目を迎えようとしている頃、
転機が訪れました。


結果的に一旦退職することを選んだのですが
決意するまでの葛藤などをお伝えすることで


わたしの体験が出産後、働きつづけるか、
一旦仕事から離れて子育てに専念するか
迷っているかたにとって
一つの参考になればと思います。



②最初の保育園での成長と一つの難点


最初の1年間お世話になった保育園では、

ミルクから離乳食への移行、

伝え歩きから自力で歩き始める過程などの

成長がありました。


食事や持ち物に関して細かなルールがなく、

家庭の考え方を大切にしてくださり、

何事に対しても柔軟に対応してくださったことが

育児も保育園通いも
初めてのわたしたち家族にとって
とてもありがたかったです。

この先もお世話になりたい思いが強かったのですが、

一つだけ、難点がありました。


それは自宅から園までの通園距離です。

0歳で入園できる保育園は自宅近辺にはなく、

なんとか通園できる距離まで候補を広げて

出会うことができた保育園。

晴れている日は全く苦にならなかったのですが、金曜日が雨だったりすると、
週末の持ち帰り荷物を抱えて
傘を差して歩かなければならず、

「もう少し保育園が近かったらいいのにな、、、」と思っていました。


そこで息子が1歳に近づいてきたころ
1歳から入園できる保育園を調べ始めたところ、

自宅のすぐそばにある保育園が
1歳から入園可能であるとわかり、
見学の予約をしました。


在籍している保育園は大好きな場所でしたので
離れがたさもありました。


しかし、園長先生も前々から

「ずいぶん遠いところから通っているんですね~!

フルタイムで仕事もしているのだから、

もし通いやすいところが見つかれば、

親御さんも、お子さんもそちらがいいですよね~」と、


私たち親子の事情を尊重してくれていたので

転園を考えていることを話すと
快く賛同してくださり、


これからも仕事を続けていくことを考えて、
自宅から徒歩2分の保育園に
転園をすることを決めたのでした。



③転園してよかったこと


転園することになった保育園は

自宅からすぐそばなので、

送り迎えの負担がぐっと減りました。


保育ルームで、1歳から3歳の異年齢の園児が一緒に過ごしているところや

よくお外に散歩に出かけるところなどが
前の保育園と共通していましたので、
戸惑うことなく新しい園に
慣れることができました。


自宅から近い、ということ以外にも
転園により思わぬ恩恵がありました。

転園した保育園は認可保育園ではないものの、
市が独自の基準をクリアしており、
市から毎月補助金をいただくことができました。


認可外保育園の保育料は高い、
というイメージがありましたが

市独自の補助金制度によって、
認可保育園に預けた場合の保育料より
少し負担が軽くなることが分かりました。


認可保育園と市認定保育園保育料の
算出方法などは
市役所に相談した際、
源泉徴収票を持っていき、
教えていただきました。



④二つ目の保育園での1歳半から2歳にかけての成長


転園した保育園は1歳から3歳までの
園児が合計15人ほど在籍していました。


転園当初はお散歩に行くときも、

ちょこちょこ後ろについていく感じだったのが、

いつのまにか、先頭のリーダーを任されるようになったようです。


そして、ご近所さんに手を振ったり

挨拶したりするなど、
コミュニケーションの楽しさを
覚えていったようです。

おかげで休みの日に家族で近所を散歩していると、

息子がご近所さんにニコニコしながら
「ばいばーい」と言うので

私たちもご近所さんと知り合いになることができました。


また、このころは帰りに先生と別れるときに、「せんせい、ばいばい」と二語文を言えるようになって、その様子がかわいかったです。

先生が大好きなようで、
帰り際よく投げキッスもしていました!



⑤2歳を迎えるころの息子の様子。イヤイヤ期の始まり?


新しい保育園での生活にもすっかり慣れ、

もうすぐ1年が経とうとしていました。


2歳の誕生日が近づいてくると、

今までになかった「いや!」という意志が芽生えてきました。


これまでは、保育園に向かうとき

素直にスニーカーを履かせてくれて

スムーズに保育園にいくことができていました。


ところが、2歳に近づいてくるころ、

「いや!」といってスニーカーを投げたり、

家を出て手をつないで歩こうとしても、
反対方面に歩きたがったり、手をふりほどこうとしたり、、、。

それまでにない反応を見せるようになりました。

これが俗にいう「イヤイヤ期」の始まりなのかもしれない、

と思いました。


自宅から徒歩2分で行けるはずの保育園。

すぐ目の前に保育園があるのに、まっすぐ歩かず、5分かかるようになりました。

今になって思い返すと、自分で歩けるようになり、

自我が芽生えてきたからこその反応であり、

成長の証で可愛い反応なのですが、


当時は、「早く保育園に連れて行かないと
仕事に遅れてしまう」

という焦りの気持ちが先行して、

朝、いかに保育園に時間通りに連れて行くか、
悩んでいました。

自分が朝早く起きて、余裕をもって保育園の支度をし、

玄関でのスニーカー投げをする時間を見込んでおいたとしても

結局、玄関を出たところで

保育園と反対方向に歩いてしてしまい、

抱きかかえて、保育園に連れていくこともありました。

保育園まで本来徒歩2分で行けるところ、

15分くらいかかるものと考えて、 
早めに自宅を出るようにし

仕事に遅れないよう、行動することにしました。

保育園からの帰りも、徒歩2分の距離なのに、
落ちている石に惹かれて

20~30分、触ったり、転がしたりしてみたり、

少し高くなっているところがあれば
登ったり降りたり。

いつになったら自宅に帰れるのやら、、、。


「まだ遊びたい息子」と

「早く自宅に帰りたい私」とで

気持ちがすれ違ってしまいました。


そんなこんなで2歳になるころには、
保育園に18時に迎えに行った後に

なかなか自宅にたどり着けず、

家事なども後ろ倒しになっていきました。


保育園から帰ってきて、私ともっともっと遊びたい息子。


日中は離れ離れなので、

せめて帰宅後はたくさん遊んであげたい気持ちはあるものの、


朝早く起きなくてはいけないから
なるべく早く寝たい。

睡眠を確保したい本能、、、。


もっと遊びたい息子をなんとかなだめて、
お布団に連れていき寝かしつけをしていました。



⑥平日もっと息子と向き合いたいな、と思い始めた


このころ、

「18時に保育園に迎えに行って、
21時半には寝て、、

平日は、3時間半しか、息子と一緒に過ごせてないんだな、、、」

という、罪悪感のような、申し訳なさのような、今までにない感情が生まれてきました。


「自分で靴をはきたい」「抱っこじゃなくて歩きたい」という

せっかく芽生えた息子の意志を 
大切にすることより

「仕事に遅刻しない」

という方を優先して、親が履かせてしまったり

息子に自分で歩かせると寄り道してしまうから、

抱きかかえて保育園に行ったり。


このままだと、「自分でやりたい気持ち」「自分の足で歩きたい気持ち」をつぶしてしまうのではないかと思いました。

もう少し、息子の気持ちを大切にした過ごし方をしたい。

そのためには、平日に余裕をもって息子と過ごす時間を長くしたい。

それに、そろそろ、保育園以外の世界も体験させてあげたい。


・・・このままずっと仕事をフルタイムで続けるべきなのか

・・・土曜、日曜、祝日しか、息子とゆっくり過ごすことはできないのか

と、フルタイムで働いていくことに迷いが生じてきたのが、

息子が2歳になる頃でした。

しかし、

仕事でしか得ることのできない達成感とか

自己有用感もありまして

辞めるまでの決心はできないまま、日々が過ぎていきました。


⑦突然の転勤


ところが、ある日、夫が帰宅するや否や

「○○県にある事務所に
異動になるという内示が出た。

家族みんなで引っ越すことになるかもしれない」と聞かされました。


それは息子の2歳の誕生日を
祝ったばかりのころでした。

予想もしていなかった、転勤&引っ越し案件発生に、

まずはとても驚きました!


しかし、

息子との時間をもう少し取りたい気持ちが
生まれてきていて

フルタイムで仕事を続けることに
迷っていたにも関わらず、

仕事を辞める、という踏ん切りまでは、
なかなかつかなかった私にとって

夫の転勤という不可抗力は、
仕事を辞める決意をする
大きな一押しになってくれました。


平日は夫婦それぞれ仕事をし、

家事を二人で分担してきて、
なんとか精いっぱい息子を育ててきたので

単身赴任という選択肢は考えられず、

家族で引っ越しをして、新しい土地で子育てをすることを決め


私は退職する方向に考えを巡らせること
となりました。


そして、退職を決意したら
すぐに職場に退職の意向を伝え、
保育園にも退園の意向を伝え、

一か月後の引っ越しに向けて 
手続きを進めていきました。

親戚もいない土地への引っ越しなので、
不安もありました。


⑧初めての土地での育児を楽しむ

引っ越した先は自然が豊かで、
公園も近所にたくさんあり

少し車を走らせれば、海、牧場、温泉に行くことができて

2歳の息子の遊び場になるところが豊富にありました。

夫婦で東京のど真ん中に勤務し、

隣県に住んでいた私たちにとって

自然豊かな土地で過ごす日々は、
毎日が新鮮でした。

また、寝るまで子供と一緒に過ごす毎日は
産後以来久しぶりで、これまた新鮮でした。


特にワーママだった2年間、
私がほとんど経験してこなかった

「子供と公園で遊ぶこと」、
「他のママと交流すること」は

思っていた以上に楽しかったです。


働いている時は、
公園デビューとかママ友とのトラブルを
必要以上におそれ、避けていた気がします。

引っ越し後、しばらく専業主婦として過ごし
子供とたくさんの時間を共に過ごして
いろいろな気づきがありました。


そのことについては今後
書いていきたいと思います。


ワーママ期間と、専業主婦期間、どちらが良いかは決めることができません。


それぞれに良さがあって、、、またそれぞれに大変さはある。


どういう時間を大切にしたいか、
時期によっても、違う。

だから、こうしなきゃいけないということに
囚われすぎず、


何を今大切にしたいか、
という自分の気持ちに正直に

進む方向を選んでいくことができたらいいなと
思います。


長々と経験談をつづってしまいましたが、

最後まで読んでくださり、
本当にありがとうございます。

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