日本の給与の体温計~毎月勤労統計調査2022年9月は給与あがるも物価におされマイナス
日本の給与水準が毎月測れる、日本の給与の体温計といっていい「毎月勤労統計調査」。
その最新2022年9月のデータが発表されました。
9月はどんな結果になっているでしょう。
1.給与はあがりました!
日本は給与があがらない、あがらないと言われていますが、前年同月と比較した結果はあがっています。
7月、8月と前年同月比はあがってましたが、1%台の伸びなので、右肩上がりといえそうです。
詳細は以下の通り。
・現金給与総額は275,787円(2.1%増)
うち一般労働者が357,039円(2.4%増)
うちパートタイム労働者が99,939円(3.4%増)
・一般労働者の所定内給与は319,256円(1.5%増)、パートタイム労働者の時間当たり給与は1,241円(0.8%増)
数字は決して大きくはありませんが、増えています。
所定内給与は残業代に影響されませんので、残業が増えているわけでもありません。
2.給与はあがったけれど…?
給与があがったのは嬉しいことですが、大事なのは購買力。
つまりは給与が10万から20万に上がったとしても、買おうとしていた車が20万から40万になっていたりしたら、物を買う力、購買力はマイナスになってしまいます。
では、その購買力は9月どうだったのでしょう。
現金給与総額にたいする実質賃金は-0.6%。
うち一般労働者が-0.2%、パートが+7%という結果です。
つまりは給与があがっても、それ以上に物価があがっていて、購買力は落ちているということ。
生活が楽になるには、この実質賃金が+になる必要があります。
給与の上がり幅にはもう少し頑張ってもらわなければなりません。
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