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24-5-14 車内読書にピッタリの季節です

北海道は先週、雪が降るほど冷え込んだのですが、やっと春らしい暖かさで安定してきました。

今日は、市内の幼稚園の未満児クラスに参加してきました。
今回で3度目。
息子の日々に少しでも刺激を、と思い、4月から通い始めました。
私がむかし通っていた幼稚園です。

今日は半袖がちょうどいい陽気で、お外で遊ぶのが気持ちよかったですね。

こちらへ通うには車で片道50分かかるのですが、その幼稚園の近くにある実家に寄ったり、地元には無いお店で買い物を済ませたりできるので、通うのは苦ではありません。


そして、片道50分かけて自宅に到着してからもお楽しみが待っているのです。

大抵、幼稚園で遊び疲れて帰りの車内で息子は寝ます。
50分ではお昼寝としては寝足りないと思うのですが、車から降ろすために抱っこをすると起きてしまうのでそのまま車内で寝かせます。
その付き添いとして、私は車内で読書をするのが楽しみのひとつなのです。

今までは寒かったので、アイドリングをしつつ暖房で車内を暖めなければならなかったので環境に良くないことをしてスミマセン、と思っていたのですが、やっと春。
エンジンを切って窓を開けると爽やかな春の風が入ってきてとても気持ちがいい。
小さくBGMをかけながら本を読むこともあるのですが、今日はBGMも切ってみたら近くの木に止まっていた小鳥の鳴き声が聞こえてきちゃったりなんかして。


今日読んでいたのはこちら。

歌人の穂村弘さんのエッセイ最新作です。
読売新聞で連載していたものをまとめたものだそうです。(今も連載中?)

昔から穂村弘さんのエッセイの大ファンで(短歌もですが)、一度講演会に足を運んで、持参したエッセイ本にサインをしてもらったことがあります。
その時、〇〇さんへ、という宛名書きをしてもらうために自分のフルネームの漢字を説明したのですが、名前に「美」という漢字が入っている私は、少し迷いつつ「……美術の美、です」と言いました。
何を迷ったかというと、同じ境遇の方は共感していただけると思うのですが「美」の説明をするならば「美しい」と言った方が分かりやすいのは百も承知なのですが、「”美しい”の美です」と自分のことを”美しい”と形容することを恥ずかしく感じてしまうからです。

すると穂村さんがニヤっとして
「美が名前に入っている人は『美しいの美です』と自分で言うのを避ける傾向にありますね」
とおっしゃいました。

(バレた!!!!!!!)と思いましたね。
穂村さんに対してなんと返答したかは忘れてしまいましたが(というか上記の穂村さんの台詞もなんかもっと面白い言い回しでおっしゃっていた気がする。詳細を忘れてしまったのが悔しい)、多分二チャーっとした笑顔で「エヘ、エヘ……」とか言いながら本を受け取ったような気がします。


「『ゆひら』とさわぐ 雪のことかよ」というご自身の短歌の一節も書いてくださいました

ちなみにサインをしてもらったのはこの本。

こちらも非常に面白いです。

穂村弘さんのエッセイは、現実と空想(妄想?)の境目が曖昧な不思議な世界観の内容が多いです。(エッセイなのに)
ご本人が天然というか、ちょっと変わっていて、最近のエッセイだと頻繁に登場する奥様も少し変わっていてその相乗効果がまた面白かったりします。
未読の方は是非。おすすめです。


春は屋外での読書もはかどりますね。
みなさんも風が気持ちのいい場所で、読書の春を楽しんでくださいね。



おしまい

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