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台湾、台中滞在紀

今話題の台中

本当にざっくりです

日本人がよく訪れる台中は今台湾でも最もホットな都市のひとつとして注目されている都市。古き良き台湾の京都、台南。港町の高雄。そして再開発都市の台中。面白いくらい見せる顔が違います。特に台中は、古い商店街が連なっている中区と、再開発が進む西区で見える景色も違うようです。中区は台中の大きな駅がある場所で、台中が最初に栄えたとされる場所。多くの商業施設が今は西側に移転しているということらしいです。

TEA WAY HOTEL

ディープな中区駅前にあるチェーンホテル

お部屋

清潔感完璧で日本人も大満足

感想

とにかく綺麗、駅近、でも周辺環境は薄暗くて古くて微妙かも?といった感じです。ホテル自体はチェーン店のようで、スタッフもしっかりしていました。気をつけなければならないのは「騒音」でしょうか。私は、眠らない町NYC、マンハッタンのど真ん中でパトカーのサイレンでも起きないような人なので全く問題はありませんでしたが、そういった系統の騒音が苦手な方はパスしたほうがいいかもしれません。お部屋も結構若い世代の旅行者が多いので夜遅くまで賑やかなグループに当たる可能性もあります。壁はそこまで厚くないので笑い声等は響きます。

特筆すべきはバスルームの広さです。これだけ広いと挙動不審になりそうですが、お友達などと泊まる場合は脱衣する場所などに全く困らないと思います。トイレはしっかり流せるタイプのウォッシュレットでパナソニック製でした。お湯の圧力も問題ありませんし、ゆっくりバスタブに浸かることができました。

その他には洗濯機が完全に無料という点も魅力的だと思います。正直、一回の洗濯と乾燥で1000円ほどかかってしまったホテルもあります。これは乾燥機の弱さのせいもありますが、これが無料とくればありがたい話です。一番最上階にあるのですが、洗濯機2台、乾燥機2台で若干こちらは戦争になりますので夜は早めに回しに行くほうが良いです。

清算について

Agodaで予約して自動清算されていると思っていたのですが、チェックイン時に改めてAgodaで登録していたカードを提出するように言われました。このホテルは実際に宿泊者が来てから精算をするシステムで、リクエストがあれば使用することカードの変更、支払い方法を現金にするなどフレキシブルに対応してくれます。支払ったのに何でまたカードを渡さなければならないのか?!と私も驚いてしまったのですが、二回請求はされてないのでご安心を!

PHASE

2024年2月にオープンしたばかりの人気カフェ

400台中市中區中山路119號

このコーヒーショップは自分たちで焙煎工場をお店の中にもつ、とてもモダンでテクノロジーを最大有効活用した最新型のコーヒーショップ。従業員は全員で5名、1名が焙煎士、2名がカッピングなどの品質チェックを専門としていて、他のコーヒーショップに豆を卸すなどしている新しいながらに台中カフェ文化を牽引しているお店です。

とにかくお洒落でハイテクカフェ

このお店は混雑時は2時間制です。どうしてもお店が狭くなりがちな個人経営カフェも、ここは2階建の吹き抜けて1階は特に圧迫感が感じられません。WIFIも電源タップの配慮も行き届いておりPC作業もできます。カウンターの椅子は背もたれもしっかりしていて座っていてもお尻が痛くなりませんでした。

何よりも有難いのが、英語が通じるスタッフが多いことです!それもそのはず、UKでERPのMBAを取得したバリスタ、オーストラリアのブリスベンの経験があるバリスタ、そして高雄の大学で交換留学生などを相手にして英語力を養った女性のバリスタなど、英語を話せる若い世代の方が沢山いますし、結構お話し好きなのでコミュニケーションはかなり楽でした。

さて、先ほどもちらっと触れた2階ですが、フード系のメニューもあるのでキッチンがありスタッフが常駐しています。2階は薄暗いムーディーな感じがありますが、吹き抜け感はないです。滞在していた限りを見ると、中庭のグリーンがある吹き抜け席がやはり人気の場所のようです。

この日は朝から大雨で、人の出入りはかなり少なかったようです。営業時間は夜は8時までで、9時まではテイクアウトであれば可能です。テイクアウトのカップも相当作り込まれていてデザイン性が高かったので日本のカフェと同等、一部はそれ以上なこだわりを感じられました。とにかくゆっくり時間を過ごすという意味ではデザインが本当日本人好みなのでお勧めですよ!

2階はゆったりとした時間が楽しめます
中庭が特に人気な吹き抜け席、すぐ満席になってました
通路の感じもとてもお洒落です

抽出法も細かく選べます

ここのカフェの凄いところは抽出方法を選ぶことができること。日本でもお馴染みのペーパードリップ、エスプレッソマシーンの抽出、そしてAEROPRESSでも淹れてくれるのでコーヒー好きの方は本格的なコーヒーを楽しめる場所なのでお勧めです。ここで頼んだのはダークローストのラテのアイスとホットでした。実はミルクの量も6oz, 9oz, 12ozと選べます。お値段は一杯、選ぶお豆によって変わるようですが1000円前後になりますので日本と大して変わらないかなという印象です。

オーダーはQRコードからできますので中国語不要です

濃縮:Espresso
15ml〜25mlのエスプレッソマシンで抽出される濃い液体のことです。これは抽出したてだとボディー・クレマ・ハートと3層に色が分かれており、それぞれ苦味、甘みなど風味も分かれています。大体10秒ほどでこの液体は混じり合い深みの強い1色になってしまうため、風味が飛んでしまいエスプレッソ本来の味を楽しむことができないと考えられています。

台湾のカフェを見る限り、この方式に準じてエスプレッソを扱っているようなお店は少なかったような気がします。エスプレッソは通常デミダスカップと呼ばれるエスプレッソ専用の小さなカップがあり、イタリアなどはそこにバリスタが直接エスプレッソを抽出して鬼の速さでお客様に提供します。お客様はその提供されたエスプレッソを光の速さでぐい呑みしてお店を後にします。この方式を知っている双方がいて初めてエスプレッソは美味しいのだと思いますが、私はおえぇええっとなるタイプなので味わいは説明できません。

美式:Americano
上記のエスプレッソを氷水、またはお湯で割ったものがアメリカーノです。元々、アメリカでは薄いコーヒーを飲む文化がありました。そして今でもアメリカ人は濃いコーヒーが苦手な人が多いです。日常的に薄い、水みたいなコーヒーを飲んでいます。そこに革命児として現れたのがスターバックスだと言われています。アメリカンコーヒーとアメリカーノの違いは同じアメリカが入っていてもその作り方の違いにあります。アメリカンコーヒーはエスプレッソの機械ではなく、ドリップされたコーヒーを意味します。アメリカーノは水やお湯では薄めますが、エスプレッソベースなので苦味がより強くなる傾向にあります。

コーヒーのOZについて
OZは日本でもよくカフェで使われています。オンスと読みます。一般的な米国系カフェチェーン店ではSMALL(スモール)、TALL(トール)、GRANDE(グランデ)、VENTI(ベンティ)など不思議なサイズ分けがされています。この呼び方に嫌悪感がありカフェが好きでないという人もいます。それに加えて何mlですか?と聞くと、8oz、12oz、14oz、16ozというようなオンスで表記されてもっと嫌気がさしてしまうなんてことも。
一般的な液体のオンスは1oz=29.573529mlなので、

8oz(240ml) - Small
12oz(360ml) - Tall
14oz(420ml) - Grande
16oz(480ml) - Venti

となります。大体、個人経営のカフェで1カップに使用するエスプレッソの量は1ショットで一定です。なのでこの量の差分はミルクの割合になります。ミルクの量が増えれば当然コーヒーの風味はミルクとのバランスで薄れていきますので、このお店でも最高は360mlで調整しています。これ以上はミルクにエスプレッソが負けてしまうので、ビックサイズには2ショット入れることになりますが、コーヒーにこだわりがあるお店はまずクウォリティーという面でしないと思いますのでなくなったら2杯目をオーダーする方がいいと思います。

フードメニューもお洒落

このお店の素敵なところはブランチメニュー、デザートメニューなどのフードメニューの多さだと思います。今回は台湾でなぜか大人気のプリンを頼みました。このプリンもこだわっているとかで、砂糖は日本から取り寄せた上白糖を使っているとのことです。

なんで台湾はみんなプリンが好きなの?とバリスタの人に聞いたところ大困惑。それくらいプリンが文化に馴染んでいるようです。実際、プリンが豆花にまで入ってしまった台南はプリン文化が最も盛んなエリア。プリンといえば台南!という具合には各種ブロガーの人がプリンを紹介していますね。実際、恐ろしい数の卵が台湾は消費されているなという印象を受けます。

コーヒーショップでプリンはコーヒーとのフードペアリング的にも良いと思われているようです。牛乳、砂糖、カラメルというシンプルな素材で出来上がり、苦味と甘みがコーヒーとの相性も抜群だということで、確かになーと思うのですが、日本でプリンが出てくるカフェって私の記憶にないんですよね。喫茶店とかならありそうですけど、プリン販売するの結構ありかもしれません。

こちらのPHASEさんは、シグニチャーメニューとしてティラミスの種類が豊富なのも特徴です。お店に入ってすぐペイストリー棚に飛び込んでくるのは美味しそうなケーキの数々。チーズケーキはどこのカフェでもベイクドタイプが人気のようです。こちらのカフェはフィグのティラミスがイチオシなようで、フレッシュないちじくが沢山のっていて美味しそうでした。

個人的には日本にあったら間違いなく制覇していきたい!と思うくらいにボリュームもたっぷり。私の食べた肝心なプリンのお味ですが、口に入れるとほのかな柑橘系のような風味が口いっぱいに広がり上品な味でした。しかし聞いてみるとプリンにはそういったアディショナルな風味は一切入っておらず、卵・牛乳・上白糖でできているのだそう。そんなバカな!と思ってプリンを部分的に食べてみたりカラメルを舐めてみたりしたものの、やはり土台がほんのり柑橘系、おそらく卵なんだと思います。鳥がそういった餌を食べているのかな?

イチジクのティラミスなど見た目も華やかです

元珈琲屋勤務経験のある私の独り言

仲良くなったら見せてくれたロースト工場

コーヒーが台湾でブームになったのはここ10年くらいだそう。だた台湾は風味をとてもお茶などの文化もあって大切にしている印象なので、ダークローストよりはミディアムからライトを好む人が多いみたい。どうしてもダークローストのヘビーなドカンと苦味が来るコーヒーよりもWASHタイプでフローラルなタイプのブレンドやストレートコーヒーの選択肢が圧倒的に多かったです。

個人的にすごく感じたのはフローラルですね。重めになりがちなインドネシア産のコーヒーなどもフローラルテイストと混ぜてブレンドしているので、お口すっきりな感じで鼻から通り抜けるフローラルな風味となってて、この国の人は酸味を楽しむのかな?といった印象です。もちろん、LATTEやカプチーノはエスプレッソベースなので抽出方法の関係上ドカンとヘビーテイストなわけなので、重めがいいの!という人はこういった飲み方だと豆の重みを感じられそうです。

抽出方法も、エアロプレスはどうしても酸味が強くなりがちだと思うので、ボディーが軽めなブレンドと合わせることでより軽くなってしまう。これは結構、ヘビー好きな私としては舌に来るものがありました。

イメージとしてはブルーボトルコーヒーを参考にしたというのがここ。豆の計量はもちろんのこと、抽出をタイマーと計量系で徹底管理しながらバリスタが注いでいくのは感覚を超えた数学的な境地です。職人技でいくみたいなのも確かに良いのだけれど、物作りって結構科学の世界だと思うんですよね。この角度からお湯を入れるといいとか、ミルクを沸かす時の角度はこれくらいが対流を考えた適切だとか、そういう科学的根拠みたいなのも今の技術をもってすれば、より簡単に合理的になる。そんな感じを強く感じるカフェでした。

焙煎工場をもつコーヒー屋さんは結構少ないので、このお店はかなりの初期投資をもって開店したんだろうなと予想ができます。自家焙煎されたコーヒー豆もストックがドカドカ置かれているというよりは、自分たちで適切につくって販売しているという丁寧な感じが強くしました。「どうやってお金にしたらいいのかなーとは思う」と流石にMBA取っただけあってビジネスとして珈琲屋を成功させていく難しさなどを話していました。彼は特にIT系出身なのでそういったビジネス論みたいなところでは考えるところがあるみたいですが、台湾でそういう観光以外の部分でディープな話をして珈琲を飲んでいるというのが個人的には、カフェの醍醐味だなと思えたのでした。

コーヒーを自分で淹れる人は、1階のカウンターでバリスタの作業を見るのもとても楽しいと思います。職人気質の方が無言でコーヒーを捌いていく様はかっこいいです。

宮原眼科

2012年に生まれ変わったフォトジェニックスポット

400台中市中區中山路20號

一度は地震と台風で壊れてしまった宮原眼科。壊れた部分も近代的になりました。

歴史

日本の観光マップでもお馴染みの宮原眼科(Gōngyuán yǎnkē)。とにかく古い街並みの中に突然モダンな煉瓦調の建物が現れると同時に、多くの観光客で溢れかえっています。ここにはカフェ、食事処、そしてアイスクリーム屋さんが入っていまて、値段は周りに比べてダントツにお高いので高級店という感じ。完全に観光客向けに作られた施設といえます。

ここは元々日本が台湾を統治していた時代に日本人の眼科医である宮原武熊氏が開業した本物の病院でした。戦後、宮原医師が日本に帰国したことで台中市の衛生病院として管理されることになります。その後、その病院も移転して1999年に地震で被害を受けた後2008年の台風で大きな被害を受けて危険な建物としての認定を受けますが、2010年に製菓会社がこの建物を購入、建物の名前が残されて今の形でリニューアルオープンした歴史を持ちます。

販売品

クラシック・レトロなパッケージに心躍ります

メインはパイナップルケーキや月餅のようなチャイニーズテイストなもの、そして紅茶、お茶、チョコレート、太陽餅、ヌガー、月餅、クッキーなどが可愛すぎるパッケージに入れられていて全部宮原眼科でしか買えないものになっています。そのほか、お茶の成分が含まれた陶器のハンドソープ、デコレーションリボンなどもありました。お店全部の商品が、日本人が大好きなデザインだと思います。

パイナップルケーキの種類

すっかり写真を撮り忘れてしましました

宮原眼科でも大人気のパイナップルケーキは3種類、いずれもパイナップル100%で冬瓜は使用しておらず、パイナップルのダイレクトな味を楽しむことができます。パイナップルケーキのことを中国語で鳳梨酥(fèng lí sū、フォン・リー・スー)と呼びます、この基礎知識を持って商品ご紹介していきますね!

土鳳梨酥:原種パイナップル100%
17號鳳梨酥:原種を品種改良して作られた17号パイナップル100%
鹹鳳梨酥:品種改良して作られた2号パイナップル100%にアヒルの卵の塩漬けの黄身が入ったケーキ

台湾の原種パイナップル、こちらは日本のイチゴやリンゴのように品種改良されどんどん甘くてジューシーなパイナップルが世に送り出されています。原種というからには酸味が強いパイナップルになります。この原種かどうかを見分けるには「鳳梨酥」という文字の前に「土」が付いているか否かで見分けるそうです。実際に私が買ったのが鹹鳳梨酥という東南アジア生活をした人にはお馴染みのSalted Egg(塩漬け卵)が入ったパイナップルケーキです。成分表を見ると2號パイナップルと書かれています。なんだそれ?ということで調べてみることにしました。

台湾パイナップルの種類

カルフールで売られていたのは17号

台湾パイナップルについては、日本の農林水産省で台農23号の品種登録が認められた記事を発見しました。私のイメージだと最近の台湾パイナップルは甘く柔らかく茎まで食べれてしまうみたいな感じなのですが、これには台湾の農業試験所が粘り強く品種改良を重ねてきた努力が現れているんだなと知りました。初めての品種改良で作られた台農1号は1934年ということですから、23号までにかかっている時間は80年くらいの月日を要しているということなのでしょう。私の買ったパイナップルは台農2号ということなので、ほぼ原種に近いパイナップルということになり、酸味が強い種になっているということが予想できます。実際酸っぱくて私は好き!

先ほども書いた通り、現在のパイナップルはどちらかというとパイナップルに追加でキャラメル・マンゴーといった甘さを強調する名称が付けられている印象が強く、日本のスーパーで売られている台湾パイナップルもおそらく品種改良がかなり進んだ後発種であることが予想されます。グーグルで調べていくと台農17号(金鑚パイン)に販売者が独自の名前をつけたものが販売されているようです。

宮原眼科の郵送サービスを利用しよう!

3日くらいで無事にホテルに届きました!とてもスタイリッシュな箱です

ハイライトするべきはお土産を桃園空港や、松山空港まで配達するサービスがあることです(有料TWD200/1000円程)。実はこれは店内にも紹介されているんです。いざ利用しようとすると少しややこしかったのでここでレポートしておきますね。

台湾は土曜日と日曜日、祝日は宅急便はやっておらず、着いてしまった場合は近くの宅急便保管所で別途保管料というものが別途かかってしまうらしいです。

宮原眼科で日本語が話せるスタッフからの情報

週末の飛行機の場合は残念ながらこのサービスは利用できないということみたいです。私たちが台中に来たのは火曜日でしたので台北までは3日あれば確実に届くということで、台北のホテルに商品を送ってもらえることが新たにわかりました!

ホテルへの配送も可能となれば台中での荷物を減らすことができ、快適な旅行ができます。こちらも費用は空港サービスと同じ1000円ほどです。値段が値段ですし、包装も可愛いですので綺麗な状態で台北で受け取れるのはメリットだなと思います。

お支払い方法

懸賞金使えます

悠遊カード(EasyCard)が使えるのがいいですね。一時期セブンイレブンなどでしか使えないiCashが配布されていた懸賞金ですが、GW前後では悠遊カードに戻っているようです。そしてこの宮原眼科ではEasyCardが使えたのでラッキーでした!LINE Payも台湾では使えます。

人気のアイスクリーム屋さん

ちなみに大人気のアイスクリーム屋さんは結構並んでいるのと、外で食べるしかないようで真夏は大変そうです。でも実はかなりムード抜群な座って食べられる2号店があるのを知らない人も?!
そのお店の名前は「第四信用合作社」と言って、本店から約5分ほどのところにあります。こちらは煉瓦ではなくコンクリート系ですが、かなりモダンです。席数も相当多いようで、座ってアイスクリームが食べられます。夜22時までオープンしているようです。

富貴亭飲食店

ミシュラン3年連続獲得の実力はあるけどディープ店

400台中市中區三民路二段18巷31號

ピググルマンに選ばれたディープな店

ミシュラン社による認定を受けたお店、通称ピググルマンを受賞した大衆食堂に足を運んでみました。かなりディープですし、日本語と英語ともに全く通じませんが、翻訳ソフトを駆使すればディープな台中をより楽しむことができます。ピググルマン認定店舗は高雄の方が圧倒的に多いのですが、台中にも数店舗あって行ってみました。

2020年から連続で獲り続けるビググルマン

公式サイトによると、ここはそぼろ飯と鴨麺みたいなものが写真で掲載されているのですが、お店の人に通訳ソフトで聞いたところ「知らない」「勝手に選ばれて告げられた」というから驚きです。

そうか、勝手に受賞したことだけを聞いたのね、という感じですね。しかしながら、そんなピググルマンとかは関係なく、現地のローカルご家族がひっきりなしに入ってきます。お店はそこまで大きくはないですが、ちゃんとエアコンも効いているので良い環境でお食事はできます。

入ってみると分かるのですが、通訳ソフト必須です。しかしお店も職人気質でみなさん愛想を振り撒く余裕もないです。というか、屋台含めて大体ないです。ただこちらから笑顔で積極的に話しかけていくと?いや、あれはもうボディーランゲージの域…?でしたが、あちらも親切に対応してくれます。諦めない強い心が大切!最後は日本語でありがとう!と言ってくれましたよー。

とにかくレバーは注文確定

鴨専門店の実力

感想は、鴨がかなり美味しかったです。中国語がよくわからないので写真で見せた方がいいと思います。テーブルに置いてある赤いタレは甘辛です。小さな醤油皿があるので自分で注ぎます。醤油とそれを一緒に使って、現地の方は鶏肉のぶつ切りを付けながら食べていました。鶏肉の上には生姜の千切りがいっぱい乗っていてとても美味しそうでした。

個人的に美味しかったのは鴨レバー(ファアグラ)

台湾、かなり内蔵系が美味しい模様です。台北でも食べましたが、臭みもなくとても美味しく調理してくれます。他にも砂肝などもあるようなので食べたいのがあれば入り口前の調理場で指差しでリクエストするといいと思います。鴨麺は漢方薬なので日本人は苦手な可能性が高いです。私は美味しく食べましたがクセは強かったです。これを頼むのであれば、鶏肉のぶつ切りと、ご飯、そして野菜の炒め物にフォアグラを頼んでシェアする方が安全かもしれないです。

ちなみに飲み物は自分で取るスタイルで、スプライト・コーラ・ビールは完備されていましたので持ち込まなくて大丈夫です。そぼろご飯はかなり小さいので、一人一つでもいいと思いました。鶏肉のぶつ切りは店頭でお店の店主と奥様がガッツガッツ切っているのでそれを指差しすれば通じそうです。もちろんお会計は現金のみ、テーブル会計ではないのでテレビ脇のカウンターに行きましょう。2人で300元いってないと思います。

「洪瑞珍 新洪瑞珍食品有限公司」

こちらも地元の方に大人気なパン屋さん

400台中市中區中山路125-2號

最近、高田馬場にも出来たことで有名な台湾サンドイッチのお店も同じ名前なんです。ここは日本が大好きなご家族が念願の日本に出店したということで話題になっていますね。もちろん本場の台湾にも沢山お店が30店舗以上あるんだそう。ただこのお店、その洪瑞珍とは違うんだというんですね、ここが本店なんだという、、、どういうことなんだろう?確かに台北の板橋で買った洪瑞珍と見た目というか食感が全然違いました。

洪瑞珍三明治板橋海山店で買ったのはストロベリー味、チーズ味、ハムチーズ味。高速鉄道(新幹線)で食べましたが、しっとり柔らかいパンに挟んでありました。

洪瑞珍三明治板橋海山店(板橋駅のテイクアウト店で購入)
中央のチーズの間にクリームが挟まっています。

どうやら洪瑞珍はひとつではないらしい

大ヒットしたお店はラーメン屋やお寿司屋さんみたいに弟子がのれん分けをすることがある日本ですが、中国系って「俺が本物だ」みたいな感じで自分たちを元祖みたいにする文化があるような気がします。店舗名を揃えてくる傾向にあるなーという台湾もそんな感じあるんでしょうかね?台中も表記としてはほぼ一緒なんですが、新幹線で食べたものとまた雰囲気が全然違くてパンが重めなんです。ずっしり美味しいみたいな感じで、種類もすごい沢山あるんです。これはこれで別物として楽しんだほうがよさそう。

台中のお店をレポート

分店はないよという強めのアピール表記
飛ぶように売れていくのはサンドイッチとカステラ
私たちも見様見真似で選んでみました

やはり爆発的に売れていくのはハムとチーズの原味(オリジナル)。そして次も何かが違うらしいハムとチーズの満漢、そしてチーズとチーズの芝士、それからピーナッツの花生です。周りのお客さんが買う姿を見ながら厳選しました。日本のサンドイッチと違うのは3層構造で1個ということ。なので開けて2人で1個ずつねといったようには食べられません。他の店舗もそうでしたが、真ん中に何が入るのかで味を分けているようで、基本的には3層のレイヤーの1層目と3層目はチーズで構成されてます。2層目にメインの具材があり、それがクリームで挟んである。これをすることで常に甘いとしょっぱいをコラボしているという感じです。日本ではあまりない感覚ですが、こちらの台中の店舗はパンはやや硬めでした。台北の板橋で買ったほうがパンはしっとりだったので日本人はそちらを好きな人が多いかもしれません。

台中旧市街の感想

ディープな中区 OR 最新の西区?

私は今回時間がなくて発展エリアの西区に顔を出せませんでしたが、元祖台中はディープな商店街という印象でした!とにかく古い街並みなので雰囲気はありますがゴキブリの死骸が多すぎて驚きました。どうやら雨の日に大量発生するみたいです。生きているわけではないのですが、雨上がりも道には注意が必要です。

宮原眼科の周りだけが道も舗装されて綺麗な印象を受けましたので、宮原眼科に行く際にはなるべく駅から大きな道を選んで行かれるといいと思います。

今回、高雄から台湾鉄道の新自強3000に乗って台中に来たので新幹線を使っていないのですが、正直なところ、台中は新幹線で来てもあまり問題はないように感じました。というのも台中が台湾人からも注目されていて活気付いているのは西区と南区の一部であり、中区や東区はもうその限りではないようです。もちろん、ディープな台中を体験したい人には需要もあると思いますが、多くの事業が西区にその拠点を移しており、たくさんの建物が廃墟になっていて窓ガラスも抜けているような状態で放置されていました。治安が悪いとまでは感じませんでしたが、夜遅くまで一人でフラフラしたいと思う様子ではなかったです。私は東南アジアに住んでいたので、比較的ディープな環境に慣れていて平気なタイプですが、大抵の方はそうではないと思うので中区、東区等の宿泊施設は避けて三越などの繁華街がある方で宿泊すると良いと思いました。

私が次台中に来たらどうするか?

再度来ていただきましたざっくりマップ

私たちは今回、実際は半日ちょっとしか台中に時間を割いていませんで、あまり移動することができませんでした。夕方くらいに台中に着いて、次の日の昼過ぎには台北に戻るスケジュールだったためです。
次台中に来る時には、彩虹春村という僧侶の方が村を鮮やかに絵を描いたというフォトジェニックスポットもそうですし、もう少し街歩きを楽しみたいと思うので、宿を西区に取ると思います。中区に宿を取ったのは今回のような短い滞在であること、日本の統治時代に作られた駅舎が見たかったこと、そして宮原眼科に寄りたかったことで中区にしましたが、次はもっと違う景色が見てみたいなと思います!もちろんPHASEには挨拶に行きたいので、電車かタクシーでそこは寄ればいいかなー??とにかく台中は時間が足りませんでした!

こんな感じで町ごとにレポを書いていきたいと思いますので、また寄ってみていっていただけたら嬉しいです。では!


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一度は行きたいあの場所

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