エッセイ|「おかあさん」という新生活をたのしむために
昨年末に出産し、息子との「新生活」がはじまってから、準備したものがある。
それは、音楽のプレイリスト。
息子はかわいい。
結婚8年目、不妊治療4年目にして、体外受精でやっと授かった我が子。
毎日頬ずりするほどかわいい。
それでもときどき、どうしようもなく育児に疲れてしまうときがあるのだ。
目を爛々と輝かせ、手足をバタつかせ、まったく寝る気配のない我が子を腕に抱きながら、天を仰いでしまうときがあるのだ。
でも、息子は寝かし付けたい。
眠る息子の横で、私も休憩したい。
「なんで寝てくれないの?!」
とイライラしたときもあった。
でも、それでは私も息子もつらいから。
できるだけ気持ちよく、息子を寝せられる工夫をすることにしたのだ。
それが、ゆっくりした曲調のアニメやゲームの主題歌を集めたプレイリスト。
その名も「アラサーオタママの自分の心を救いつつ子を寝かせるためのプレイリスト」である。
寝かし付けがイヤになったときには、このプレイリストを再生して、歌いながら息子のお尻をポンポンポンポンとリズムよく叩いている。
私は歌ってストレスが発散できるし、息子は私の声が聞こえて安心する。
まさにWin-Win!
今や、新生活をたのしむためには欠かせないものとなっている。
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