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秋のおやつ日記帳



9月9日

親知らずを抜いて、約1週間。
抜糸もして、かなり回復したのでいちじくのフルーツサンドを食べた。

いちじくは不老不死の実らしい。
柔らかくて清潔な甘さは確かに体によさそうだ。
実はフルーツのなかでもいちじくは上位ですきだったりする。たくさん食べて、回復に努める。もぐもぐ。

9月16日


行ってみたかったお店が、イベントで余ってしまったケーキを半額で貰い手募集してたのをたまたまインスタで見て、即DM。翌日引き取りに。


ブルーベリーのチーズケーキとドライいちじくのガトーショコラ。どちらもしっとりしてておいしい。

うちに来てくれてありがとうねぇって拾ってきた子猫のように愛でる。愛されてつくられた子たちは、最後まで愛さねばならない。ロスにならなくてよかったねえ。

9月26日

むらはたさんにいちじくのワッフルを食べに来た。11時半ころ。お店の中はわたしひとり。貸切だ!

儀式みたいにワッフルを取り囲むいちじく。
わたしも手持ち無沙汰な店員さんに囲まれてる。

だがしかし、気まずいのはわたしだけ。溶けていくバニラアイスとあたたかいワッフルと少しかための青いいちじくは、飾り気なくおいしいのだった。

10月11日

ファミマでちいかわコラボ。仕事帰りにファミマ3軒回って見つけたのはくりまんじゅう1匹。

みんなちいかわすきすぎでしょ…。争奪戦は苦手だ。愛はあるのに根性で負ける。でもちゃんとくりまんじゅうもすきだよ。

10月14日

我が家では1年に一回必ずパフェを食べる日がある。夫の誕生日である。

毎年「きれいなパフェが食べたい🥺♡」と言われるので、見目麗しいパフェを探す。

夫はおいしいとき黙る。食べ終わったあとも余韻に浸って黙る。最初はおいしさを言葉で分かち合えんのはつまらんと思っていたけど、今はわたしも黙って向き合う。それでいいかと最近は思ってる。見ればわかるもの、おいしいんだなって。

10月21日

今年のはじめに結婚した高校の友人に久しぶりに連絡したら、なんとおめでただった。

ちょうど悪阻が収まってきたタイミングということで軽くケーキでも…と会ってきた。

2人がお見合いした場所というホテルのケーキ。そんな思い出にわたしなどが介入していいのかと思いつつも食べたケーキのおいしいこと。上品なさつまいもの味がした。なんてお嬢様なケーキ。

「隣に座ってる男女もお見合いかな?」って笑う彼女がしあわせそうでよかった。予定では女の子みたい。わたしも嬉しい。母子共に健康であれ。

10月28日

研究室の後輩から大学の恩師とランチ会をすると誘われて、迷ったけどもこのご時世、次があるともわからぬと思い急遽参加。大阪へ。

恩師に会うのはいつぶりだろうか?卒業以来だ。変わらないお姿で安心した。

その後のカラオケは辞退し、ひとりでふらふらする。途中でだいすきなシティーベーカリーでレモンパイを食べた🍋。キャロットケーキと迷ったけど、レモンが爽やかで、はじめて食べたけど美味しかった。甘酸っぱいってこういうこと!

その後、人混みを避けて歩いてたら、謎の広場に出た。

こんなところあったんだ…。

大阪には大学時代の4年間住んだ。あんなに濃厚で楽しくてもう2度と戻らない4年間。なんて短かったんだろう。

待ち合わせの定番ビッグマンも、よく本を買いに出た紀伊國屋も、友達とご飯食べにきた阪急三番街も、幾度となく乗った阪急電車も、勝手知ったる道だったはずなのに、懐かしいという気持ちももちろんあるけれど、「こんなんだったかなあ」って思ってたよりも薄れていた記憶に驚いた。

大学進学してはじめて大阪にきたときは、見渡せどビルしかなかった。大学は山の方にあったけど、空はぼんやりとくすんで見えた。金沢では遠くに目をやれば山があった。山も見えないなんてとはじめての一人暮らしの部屋でちょっと泣いた。

卒業して、金沢に戻ってきて、澄んだ空気の向こうに山が見えた。くっきり見えた。まだ雪が残っててすごくきれいで、でも大阪では山は見えなかったなと思って泣いた。

京都には卒業してからも何度も遊びに行ったのに、大阪にはなかなか足が向かなかったのは、心の整理がついてなかったのかもしれない。なんだか昔の恋人みたいで笑ってしまう。大阪は心の恋人…って広告ありそう。ないか。 面白い恋人ならあるよ。

お土産を抱えて帰路に着く。かわいいドローリー!夫と食べようと思う。たのしみだなあ。またね、大阪。




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