A2レベルの学習方法と英語コーチとしての差別化について
先日、TOEICのスコアアップ講座を担当させてもらいました。
少しずつ英語を教える仕事の経験だったり、ノウハウを勉強したりする機会が増やせているなあと思います。
TOEICの講座は人数が予想以上に多くてかなり緊張しましたが、私にとってはとてもいい経験になりました。
私なりに少しでもスコアアップする方法を伝えたつもりだけれど、ためになっていたかはわからない...
とはいえ、大人数の前でマイクを使って話すという経験ができたのはよかった。
石橋を叩きまくって壊す私ですが、大人数の前で講義をしたという経験は「石橋を叩きながらも渡れた」という経験になるんなんじゃないかなと思います。
TOEICの講座をするということはデメリットとして話を聞いてもらえない、途中でいなくなる、上手く話せなくて失敗するなどがありますが、メリットとしては場慣れする、一人でも役に立ったと思ってくれるかもしれない、自分の英語講師としての経験になる、などがあるかな?
石橋を叩きながらもポジティブな面を見るようにする一つの練習になったような気がします。
さて、今日も英語コーチング養成講座でした。
今日の英語コーチング養成講座では、A2レベルの生徒さんにどんなサポートをしたらいいののかと、そして英語コーチとして差別化するために必要なことを教えてもらいました。
英語コーチング
一般的な英語コーチング:
スピーキングとリスニングの学習サポートをすることが多い!
テキストの選定の仕方:
自己学習テキスト選定時、目的ベースと英語力ベースのどちらを優先すべき?
→英語力ベース
(B1よりも下のレベルで目的ベースで選んでしまうと、挫折してしまうから
自分のレベルからかけ離れた内容を学習することになりかねない)
CEFRのA2レベル、つまり「ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく 使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に 応じることができる。」くらいの英語力の生徒さんにおすすめのテキストがあるそうです。
A2レベルの生徒におすすめのテキスト
瞬間英作シリーズ
・スピーキング上達における「文章化」を鍛えやすい
・暗記要素が少なく、学習ハードルが低い
→目的ベースで学習できるレベル(B1)になるまでは瞬間的に簡単な英作ができるかが大切
究極リスニングシリーズ
・単語数が明記されているため学習者の英語力に合わせやすい
・各Unitの長さが1~2分で学習しやすい
英語コーチングでは、スピーキング・リスニングのサポートが主流。ビジネスやコミュニケーションの上達のために最も大切な2つのスキル。とはいえ、英語4技能としてのバランスも大切。
生徒の属性や学習経験を考慮して、学習内容と方法を選定していく必要がある。
コーチとしての差別化
レッスンでの成功体験の作り方
・発話量が増えた!
・講師の言っていることが理解できた!
自己学習(未来形will)→レッスン(文法レッスンwill)→復習→レッスン(週末の予定)
独学の人はインプットなしで「週末の予定」について話すレッスンを受けてしまう。→コーチングでは必要なインプットをさせた上で必要なレッスンを受けてもらうことで、学習したことが身についた!という成功体験に繋がる!
定期面談での成功体験の作り方
レッスン(発音レッスンTH)→自己学習→録音提出→定期面談
学習前後のレッスンの録音を聞かせて伸びを実感してもらう
生徒の成功体験
ゴール(学習お手本)動画の共有や、具体的な学習回数の明記、達成可能な学習スケジュールの作成などを通してゴールの共有
↓
何を学習させるか、よりもどの完成度まで学習をやり切らせるか
↓
生徒の成功体験を作ることができる
いい英語の教材は巷にたくさんあるので、それを使っていかに学習を継続できるようにあサポートできるかが英語コーチの腕の見せ所なのかなと思います。
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