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近づいてはいけないタイプと危険な関係

Xを眺めていたら、タイムラインにとあるマンガが流れてきた。

精神疾患なり発達障害なり、なんらかの生きづらさを抱えている女性が、
経済的不安や薬の副作用、就労の難しさなどを雨に見立てて、ずぶ濡れになっているコマから始まるマンガであった。

そして次のコマで、こんなセリフを言うのだ。

「私は傘を差し出してくれる人より、一緒にずぶ濡れになってくれる人の方が嬉しい」と。

ゾッとした。


それは「私と一緒に堕ちて」と言っているようなもので、所謂共依存の関係を望んでいるということです。

もし、あなたの近くにこのような人がいたら…

全力で逃げてください。間違いなく、関わってはいけないタイプです。


溺れている人を正面から助けようとするようなもので、
あなたも引きずり込まれますよ。

つまり、あなたも精神疾患を患うことになり、最悪心中です。


心療内科の医師から寛解と診断されたのは、2年前のお盆過ぎでしたが、
7月後半くらいは、自律神経が乱れやすくなっていました。

急な不安やパニックに襲われ、必死で意識を逸らすために整体体操を繰り返しました。だらしなく太った体が引き締まる程、必死でした。
命懸けの死闘だったと、今振り返っても、そう思います。


必死にもがき、あがく中で強く感じたことが2つあります。

「なんとしても寛解する」という強い意志が必要だということ。

最後の最後に頼れるのは、自分一人だけということ。


家族だろうと恋人だろうと、できるのは支えることだけなのです。
しかし、その支えがどれ程の救いになることか。

そして、支える側も相当しんどい思いをすることになるはずです。

仮に「私とお付き合いして、私を支えてくれますか?」と、絶世の美女に言われたとしても、私は首を縦に振れないと思います。

私は実際に精神疾患を患ったから、分かりますけど、
本当にツラくてきついです。
脳の機能障害なのですから、絵が描けないどころか、名前や住所を書くのもしんどかったですし、睡眠は不安定ですし、指一本動かすのも辛い時がありましたし…

その状態の人を支えるってのは、そんなに甘くないです。相当な覚悟が必要です。


「一緒に治そう」なんて言っている人を見たら、真顔で「は?」と言ってしまうかもしれません。


にもかかわらず、精神疾患を患っている人が、「傘を差し出してくれる人より、一緒にずぶ濡れになってくれる人の方が嬉しい」なんてことを言ってしまうのは、相当ヤバいです。いや、激ヤバです。

オンライン上で同じ境遇の人と、互いに慰め合う関係というのは、もちろんありだと思いますが、実際にお付き合いしてとなると話は別です。

一緒にずぶ濡れなんて、地獄への片道切符です。





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