5月2日(金)「神戸サウナ&スパ」

朝から三宮へ。

朝食はヒシミツ醤油。
7種類のご飯の中から2種類をチョイスし味噌汁、漬物付のモーニング。卵かけご飯とおかかバター醤油ご飯を食する。

米、玉子、醤油、おかか、全部旨い。カウンターは前面が鏡になっており、ご飯をかっ喰らう自身の表情も良い調味料になる。


その後、関西における聖地の1つとして名高い神戸サウナ&スパへ。

屋内の風呂も屋外との間に壁が無い吹き抜けになっており、神戸の風が心地良い作り。

まずは洗い場でゴシゴシと洗い毛穴をしっかりと開く。
そして風呂で体温を高める。
スーパー銭湯とは明らかに水の質が違う。
肌を包む水はどこまでもなめらか。
灘の酒に使われているのと同じ水という解説を読み納得。
この後この水の水風呂に入るのかと思うと心踊る。

体の水滴を良く拭き、フィンランドサウナへ侵入すると薄暗い中にプロのサウナー達がひしめき合う。
熱い、が、快適な湿度。嫌味が無い。
本場から仕入れたパイン材で建てられているらしく、オーガニックな心地良さが有る。
どう見ても有段者なプロサウナーが「少し温度上げますね」と周りへ仁義を切った上でサウナストーンへロウリュすると一気に温度が高まり熱気が立ち込める。そこで恐れをなして逃げ出す者などこの聖地には存在しない。果たして自分もその一員として認めていただけるのかしら。

しっかり汗が吹き出したところでサウナを出て、待望の水風呂へ。
ここの水風呂はなんと11℃! 思わず二度見してしまったが間違いでは無い様だ。
意を決して突入すると、完全に無理という程ではない体感。程なくして天使の羽衣に包まれる。
ここに行き着くまでが17℃よりもやはり速い気がした。
それにしても水がキレイ。風呂の湯の時以上に水を水として纏うと尚一層の快感。
自分が野菜になって、川上の新鮮な湧き水で洗われている様な気分。
今日は天使の羽衣の重ね着だ。

整いイスもいくつも設置されており、座れず終いということは1度も無かった。
このイスもまたパイン材なのか太い木で作られたもので、オーガニックな気分を味わえる。
サウナで熱した後、水風呂でキュッとしめた身体はさながらつけ麺の様。
しっかりと整いイスに腰掛けるとつま先から頭のてっぺんに向かって徐々に体温が戻ってくる。
風が心地良い。頭の中に雑念は無く感覚が研ぎ澄まされているせいだろうか。1発目からすっかり整った。

自分の整いパターンは以下3パターンの中でランダムといった感じ。
①地球上の全てへ感謝の気持ちが込み上げ幸福を実感する
②昇り龍の様にシュルシュルと雲上へ到達し俯瞰する感覚になる
③過去の忘れていた記憶に辿り着き、ノスタルジックな気持ちに包まれる。 
いずれも最早幻覚症状だ。

今日はまた新しいパターンに入った。
1つ目は幽体離脱し、浴場を上から眺める感覚。そこには整っている自分の姿も伺えた。
2つ目は現在過去未来の時間軸が混ざり合う感覚。
いずれも従来の3パターンからの進化系といった症状でさすがは聖地。

2度目、3度目もサウナ、水風呂、外気浴を繰り返し、整いに成功した。
ウォーターサーバーが設置されており、水分補給も容易。体中の水分が新しいものへ入れ替わったのではないだろうか。

ここはロウリュサービスを30分ごとに行っているらしい。なんて高頻度なんだ。熱波師の人手は足りているのか。ハイピッチでの登板も有ることだろうし、水分補給を怠らず頑張ってもらいたい。

それにしても清潔な浴場だ。
小まめな清掃、サウナマット、タオル、室内着の途切れなき供給等、スタッフさんの尽力の上に聖地は成り立っていた。
凡事徹底が一流に繋がるとひしひしと思わされた。

昼食は食堂に行き、オロポ、カレーそばと羽付き餃子をオーダー。
サウナ上がりのオロポは欠かせない。全身に水分と栄養が一気に行き渡った。

当初の計画では餃子激戦区の三宮にてはしご餃子でもしようかしらと考えていたが、どうにも時間が合わず食堂で食することにしたが、しかし本格的な羽付き餃子が登場した。
キレイな羽が食欲をそそるし、タネの調合、焼き加減、どれをとっても専門的並のクオリティで大満足。

自分はサ飯としてカレーそばを選択する機会が多い。
研ぎ澄まされた感覚でスパイスを味わいたくカレーを食べたいところだが、せっかくサウナで良い汗かいたばかりの体には米よりもそばの方が幾ばくか健康的な気がするため。
それにカレーそばならスパイスに加えて、和の出汁との調和も味わえる。

食後はくつろぎ処でワンピースのワノ国編を読破。
「煮えてナンボのおでんで候」の名文句は、今の自分にピッタリだった。

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