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レーザー彫刻機のお話 - ライトスタンド用アクリル彫刻編

購入したレーザー刻印機は、とても扱いが難しいながらも、格闘した結果、出来るようになった、アマゾンのカット済み透明アクリル板への彫刻のお話です。

アクリル板を彫刻出来るということで、刺して光らせるライトを用意してありました。で、いざアクリル板に彫刻してみたのですが、全然上手く行きません。パチンパチンと熱でアクリルが爆発して穴があいたり焦げたりして、どんどん手持ちのアクリル板が使い物にならなく。

(穴と焦げ)

テストも、色んな方法(塗料・下地・焦点距離・場所等)、色んな速度、出力設定で考えうるものをかたっぱしからやりましたが、印字が見えないくらい弱い出力なのに、穴が開いた時は、これは実現不能なのだと思いました。更に、素材が繊細過ぎて簡単にキズがつきます。(アマゾンで売っている、カット済みのアクリル板の質がそういう質なのだと思われます。)穴無しで綺麗に彫刻出来ても、後処理で簡単にキズがつきます。彫刻した部分は熱で下地と化合するため、後処理は必須です。アクリルにキズが付いた場合とるのはほぼ不可能なので、出来る限りキズが付かない方法と手順を作るのも大変でした。

行けたかな!と思ったセッティングで、このような2ミリくらいの穴が3ヶ所あったりで、何回も気絶しそうに。。。

(穴)

そもそも、透明を通過してしまうダイオードレーザーでは無く、CO2レーザーかCNC旋盤を使えば、下処理も要らず綺麗です。ただ、ダイオードレーザーで、ここまで出来るようになってしまいました。キズはないですし、大きなエラーは見当たりません。

(何回も、もうあきらめようかと思った)


そもそも、ちょっと擦っただけで曇ってしまうくらい弱いアクリルを適度な熱で溶かしてぼやかすのは、恐ろしく難易度が高いです。日本のYOUTUBEには解説動画は全く無く、また外人の動画は、上手く行っている人が数人いるのですが、全ての人が方法とセッティングがバラバラで、提示しているパラメーターもバラバラで、自分に合う方法を見つけるのが大変でした。更に、ものすごく傷がつきやすい素材の為、傷をつけないで後処理する方法を見つけるまで10回程あれこれやりました。

そうとう、これ系の動画を出している外人の動画でさえ、

(爆発していて、さらにむらむらな動画。)
(爆発してないけど、キズキズの動画。)
(セッティングがシビアで、爆発して焦げるぜと言ってるけど、
上手く行っているセッティングを教えてくれない動画)

これが、狙った場所に印刷出来るようになった後で出て来た問題だったので、これまた気が遠くなって挫折しそうになった次第。。。

と、こんな流れですが、五連続で今、このクオリティでちゃちゃっと出来るようになったので、活かせるところがあれば、今後に生かしていきたい次第です。12センチ角くらいで中々迫力があって綺麗です。

動作している動画はこちらです。(Noteで動画を貼れなかった)
https://www.instagram.com/p/Cv4xX7ag7Gi/

ではまた!


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