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about「donut2301」

おそらく、知らない人も多いと思うが、1970年に初の海外店舗として東京銀座にダンキンドーナッツがオープンした。私は80年代前半に銀座にいることが多く、24時間営業していたダンキンドーナッツにはよくお世話になった。
鰻屋のバイトが終わった後は、よく友人と待ち合わせにした場所だった。

アメリカに居た頃もアメリカの友達が好きで毎日のようにダンキンには訪れた。あまり甘いものが好きではなかった私も、いつの間にかアメリカ人のように甘いものに慣れ親しんでいったアイテムなのだ。
当時は煙草も吸っていたので、ちょっとしたブレイクには煙草とコーヒー、それにドーナッツが定番だった。
甘いものと言えば、ブラウニーもよく食べたな・・。

アメリカのダンキンドーナッツ

ダンキンはその後、90年代後半には日本から姿を消してしまったが、ミスタードーナッツは今でも根強く残っている。ちなみにミスドはアメリカ発祥だが、日本とは逆にアメリカでは廃れてしまっているようだ。
帰国してしばらくはミスドにもよく通った。特に100円セールは見逃せなたったなぁ。

作品「donut2301」はミスドのチョコファッションをモチーフにしている。私はミスドではオールドファッションをよく注文していたが、時々チョコファッションも頼んでいた。作品としてはチョコがけの方が見栄えがいい。

私が知る限り、キャンバスに丸い穴が空いた作品は・・・あまり見たことがない。もしかして初めてだったら嬉しいが・・。
シェイプド・キャンバスは「絵画の伝統において主流であった四角形のキャンバスに対し、変形的な外形をもつキャンバスを指す用語。1960年代にフランク・ステラが着手した一連のシリーズが、その端緒として知られる。(美術手帖/ART WIKI)
シェイプド・キャンバス

四角形のキャンバスというのは本の定型サイズのように、おそらく違和感なくその表現そのものを相手に伝える商業的そして有効な媒体なのだと思う。
よりリアルな作品を制作するにあたって・・キャンバスに風穴をあけた作品がこの「donut2301」でした。
ご賞見ください。


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