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「コミュニケーションが苦手」なのに「チームで結果を出せるリーダー」  ②愚直に実行計画を作成している!

こんにちは、松幸です。
3000名の工場を運営し、従業員にやる気をもって、楽しく仕事をするためにどうすればよいのか、日々悩み・考え・実験しながら、自分なりの考え方・やり方を構築してきました。

目標を掲げ、それに向けて頑張っているけど、ナカナカ思うような結果が出せない事がありますよね。結果が出ない原因は、色々あると思いますが、その原因の一つに「実行計画を作成していない」事が一つの要因として考えられます。

目標を設定したら、その後は実行フェーズに突入します。その時に、実行計画を作った方が良いことは、リーダーの皆さんはよく分かっていると思いますが、

「実行計画がなくても何とかなるでしょう」 
「実行計画を作る時間の方がもったいない」

と思われているリーダーが一定の割合で存在しているのではないかと思っています。

そもそも「実行計画を作成する」とは何か?
簡単に言うと、「ゲームプランを立てる」という事です。
具体的には、「誰が・いつ・何を実行するのか」を計画に落し込む事です。

職場のリーダーの一番の使命は、「チームで結果を出す」事です。
「チームで結果を出す」ためには、スポーツの試合と同様に、職場の実行計画=ゲームプランを作ることにより、チームで結果を出しやすくなることが分かると思います。

以下の記事では、職場のリーダーが、チーム目標を達成するために、実行計画を作成する事の有効性・必要性を再確認がして頂けたとすれば幸いです。

1. 職場のリーダーは、目標達成のために実行計画を立てるべき

職場のリーダーの一番のミッションは、「チームで目標を達成する、結果を出す」事ですね。その為に、皆さんは目標を掲げ、メンバーを動かして「チームで結果を出すために奮闘されていると思います。

施策を実行する時に、実行計画を作った方が良いことは、リーダーの皆さんはよく分かっていると思いますが、
「実行計画がなくても何とかなるでしょう」
「実行計画を作る時間の方がもったいない」
と思われているリーダーも存在します。

確かに、計画書を作らなくても、期限を厳密に設けなくても、やる気がある優秀な部下を従えている皆様であれば、目標達成されていくことでしょう。しかし、実行計画を作成してみると明らかにメンバーの動きが変わってくることを実感できると思います。

そこで、この記事では、目標達成を確実にするために、実行計画を作成することが一番の近道であることを、皆さんと検証してみたいと思います。

2. なぜ、実行計画を作成すると、目標が達成しやすくなるのか?

目標を掲げて、それに向けて頑張っているけど、ナカナカ思うような結果が出せていない事があると思います。結果が出ない原因は、色々ありますね。

【結果が出せない要因】
a) 市場:考えていたほど市場が伸びなかった
b) 競合:競合が考えていた以上に良い商品を出してきて攻勢に追われた
c) 自社資源:頼りにしていたA君が体調悪化で長期離脱してしまった
d) 自社戦略:突発仕事への対応で、目標達成に十分な戦力を割けなかった

例をいくつか上げてみましたが、外部要因だったり、内部要因だったりと様々な要因があげられます。

しかし、この様な要因は、いつでも発生します。逆に、自分が目論んだ通りに物事が展開して行くことの方が少ないのではないかと思います。

それでは、このような目標達成の阻害要因が発生した場合には、どうすれば良いのでしょうか?

以下のように実行していく事が、最もシンプルで、実効性が高いと考えます

① 期初に「基準となる実行計画」を作成する
② 目標達成の阻害要因が発生したら、その都度に当初想定していた
 「基準となる実行計画」を更新し、軌道修正する

3. そもそも、実行計画とは何なのか?

それでは、そもそも実行計画とは、皆さんは何だと思いますか?

「実行計画=ゲームプラン」
 ⇒ 誰が・いつ・何を実行するのか 計画化する事

サッカーや野球では、人試合ごとにゲームプランを作り、試合に臨みますよね。それと同様に、仕事におけるゲームプランは、実行計画です。

スポーツの試合のゲームプランでは、相手に勝つことを目的としますね。

[スポーツにおけるゲームプラン(試合前と試合中)]
① 我々の強みを出し切り、相手の弱みを突いていく
② 我々の強みを出し切るための体制を決める
 ⇒ 先発メンバーの確定や誰がどのポジションにつくのか
③ 相手の弱みを突く戦術を明確化し、実行できるようにする
 ⇒ どのように攻めるのかをチーム全員で理解し、実行する
④ 戦術が試合中に実行できるよう反復練習をする
⑤ 試合の流れに合わせたバックアッププランを作成する
 ⇒ 交代要員の準備や役割を明確化しておく

などゲームプランにマトメて、試合に臨みますよね。

仕事もスポーツの試合と同じです。スポーツのように対戦相手や対戦時間が決められていません。誰でも、どこからでも参戦する事が可能であり、時間も区切りがなく延々と続きます。

延々と時間が区切りなく続くので、ゲームプランを立てにくいかもしれませんが、区切りの良い「期初」に実行計画を作るのが良いです。

4. 実行計画が有効である実例

それでは、実行計画が有効であることを実例で検証してみましょう。
実行計画は、「普段から頭の中で組み立てている計画を、メンバーの皆さんにも見えるように書いてみる」事だと考えています。

実例 ディズニーランドで一日を有効に使うための計画

ディズニーランドの初心者は、計画なく園内にブラっと入ってしまいます。その結果、「一日中行列に並んだだけで何もできない状態」で終わってしまい、足がくたびれただけの一日になってしまいます。このような経験を皆さんもされたことがあるのではないでしょうか?

「無計画」を止めて「ゲームプラン」を作成する事により、より充実したディズニーランドで時間を過ごせるようにする事が出来ます。

ディスにーランドに何度も行ったことがある人は、予めの計画を立てておきますよね。私も家族と行くときには、以下のような計画を妻と車の中で話し合いながら、時間をなるべく有効に使うようにしていました。

[ディズニーランドで充実した時間を過ごすためのゲームプラン]
① 開園から30分後に入園する
② チケットはNetで事前に取得しておく
③ 入園したらすぐにランチのレストランを予約する
④ 一番乗りたいアトラクションの事前チケット(ファストパス)を入手
⑤ パレードの時間を考慮して、いつどのエリアで過ごすのかを計画する
⑥ 昼食は早めにとる
⑦ 昼食後に、パレードのために場所を取る もしくは、
 人が少ないパレードの時間に人気のアトラクションに並ぶ。
⑧ ・・・・・

などなど、人の動きを予測し、混雑を避けて自分たちが満足するための計画を立てると、アトラクションに延々と並んだのに、ほとんどアトラクションに乗れなかった、という事にはなりません。

「混雑を避けてなるべくアトラクションに乗る」目標を達成するために、実行計画を作ると、驚くほど効率的にディズニーランドで過ごす時間を有効に使えます。(もしも、あまり計画を立てずにディズニーランドに行かれていたとしたら、一度参考にしてもらえると良いと思います。)

5. 実行計画の作り方

それでは、実際に職場の実行計画は、どのように作成すると良いのか?
いつ・誰が・何を・どのように実行して結果や成果を、いつ迄に出すのか?を明確化する事が、実行計画そのものになります。そして、明確化した実行計画は、職場のメンバーや関係者と共有する事です。

[職場における実行計画の作り方]
■チームで目標を達成するための青写真・道筋を明らかにする
a) 人:誰が、どのテーマを実行するのかを明確化する
b) 物・金:そのテーマの予算を明確化する
c) 時間:いつまでに完了させるのかを明確にする
※人とスキル、課題の難易度や必要時間を吟味して日程に落し込む

ご覧の通り実行計画は、誰が・いつ・なにを・どのようにして規定します。この方法は、日常生活するのにも有効ですが、特に仕事のように、効率的に目標を達成し、成果を出していかなければならない場合には、必ず行うべき内容です

もしかしたら、ご自分の人生においても人生計画を作成する事の意味は大きいかもしれませんね。(私は紙に書き出して、実行計画書を毎年作成・更新しています)

6. まとめ

職場のリーダーは、「チームで結果を出す(目標を達成する)」ことを求められています。今回の記事では、目標を達成するためには、実行計画(ゲームプラン)を作成する事で結果を出しやすい環境になることが理解できたのではないかと思います。

職場を運営するにあたって、実行計画を作成できるようになると、「チーム全員で結果を出しやすくなる」事は間違いありません。これは世間でいう、「プロジェクト管理力」にも通じるスキルです。また、企業において上位者になればなるほど、実行力=結果を出す能力 が問われますので、それを磨くうえでも、まずは実行計画を作り、状況変化に応じて更新し、目標を達成していく人になって欲しいと思います。

是非とも実行計画を作成し、「チームで結果を出す」リーダーになって欲しいと願っています。

最後までご一読いただき、誠にありがとうございました。

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