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20230625 石村萬盛堂博多夜ばなし第7回『博多の夏博多祇園山笠』その2

 石村萬盛堂博多夜ばなし第7回『博多の夏博多祇園山笠』について,前回は全く内容に入れませんでしたが今回から内容に入ります。
 なお,前回書いたように私は社会性の低いチキン野郎であり,かつ講演者と聴講者の距離が近すぎる会場で申し出ると悪いなと思ったのもあり録音をお願いするのはできませんでした。そのため,神道関係の知識まったくない上に聞こえの悪い耳と物忘れのひどい記憶力と崩壊した理解力という非常に悪い状況の中書き散らしたメモを頼りに数日空けた記憶で書いているので知識には大嘘が混ざっている可能性が高いことをお許しください。そのためよろしければ間違いをご指摘していただけると非常にうれしいです。
 

〇参加者と会場の雰囲気
  店内の出席者はおそらく定員上限の16名で,年代は40代以上が多い感じで男女比は3:7程度で女性の方が多かった気がします。
 まず,司会の方のあいさつと石村萬盛堂の社長さんからのあいさつがありましたが,博多夜ばなし全体の説明があった記憶がある以外は忘れてしまいました反省。
 そして高山権禰宜のお話が始まりました。まず,今回の講演はマニアックなものではなく,山笠を知らないような人に概要を知ってもらい今年の山笠を楽しんでもらうようなbasicなものにするとの方針を話されました。
 
〇問1「毎年山笠をみる人は?」
 
最初になされた上の問いには,みた感じ半分くらいの方が手を挙げていて,「結構毎年見ているコアなファンも多いのだな」と思いました。私の場合は去年見てないので毎年じゃないなあということで手を挙げませんでした。
 
〇知識1:櫛田神社の由来
 
 櫛田神社は,三重県松阪市櫛田町にある櫛田神社から757年に分社されたのが由来だそうです。そのため式神は大幡主がメインとなるようです。このあたり詳しい正解は文献にあるのでしょうが,調べるのも面倒だし,高山権禰宜も「このあたりは話し出したら2時間くらいかかってマニアックになるので覚えなくて良いです」と言われていたので私も省略させていただきます。まあでも神戸から松阪ならそこそこ近いので一度「聖地巡礼」を果たしたいなあと思いました。
 
〇知識2:櫛田神社の1年の代表的な祭
 
春:博多松囃子
夏:博多祇園山笠
秋:博多おくんち(天照大神)
冬:夫婦恵比須大祭
冬:節分大祭
 
 夫婦恵比須神社が夫婦の恵比須様であるのが全国的に珍しいことについての説明もあり,通常,恵比須神は父にあたる大黒神とペアになることが多いが,ここでは玉櫛姫と夫婦なのがめずらしいとのことでした。
 また,節分大祭が大幡主のためのお祭りであるというのも初めて知りました。
 
〇問2「山笠の奉納はなぜ櫛田神社にされるのか?」
 
 これも意外としらなかったなあと感心して説明を伺ったのですが残念ながら明確な説明を理解することができませんでした。鎌倉時代の疫病の流行で「医学的なご利益が必要」であるからスサノオ神に祈る必要があったことと,承天寺の聖一国師が疫病退散のため施餓鬼棚に乗って水をまいたのを「真似て山笠になった」ことなどが説明され,神仏混合の時代もあって櫛田神社に…という話でしたが,なぜ承天寺のものが櫛田神社に奉納されるようになったのかは聞き取れませんでした。これについては山笠関係の書籍を調べれば出てくるはずなので興味のある方はそちらをお調べください。
 
〇知識3 清道に関して

 山笠が櫛田入りをする清道に関していろいろと説明がありました。基本的には神様が通られる清い道という理解で良いと思うのですが,これは江戸時代ににはなかったようです。正確な数値をきけませんでしたが,確か1848年に清道旗が立てられるようになり,東流の下東〇町が担当しているとのことでした。この正確な年や町の名前は調べたらすぐ分かるはずなのでまた後日修正したいと思います。
 そして「なぜ清道の場所はあそこなのか?」という問については,答えは不明であるが「場所的にはあそこしかない」というのがある意味答えになるということでした。
 また,清道に清道旗が建てられたのは「不平等の解消のため」だそうですが,そこでフロアから「櫛田入りした時に神様に祈る時間が各流で違うというのが不平等なのか?」という質問がでて,「そういうわけではない。」と答えられていました。
 以下,これは私の想像ですが,櫛田入りに関してはやはり最初からスピードやきれいさなどが求められていて,櫛田入りの際の「折り返し地点」を示し,大まかなルートの平等を規定しうるものとして清道旗は建てられたのではと思ったりしました。
 まあでもこのやり取りで面白かったのは「清道,あの駐車場のところですね~」とおっしゃられていて,やはりあそこの一般的な印象は「駐車場」なんだとわかったことでしょうか(笑)。

 この時点ですでに,熱心な聴講者が面白い視点で質問を投げかけてそれに高山権禰宜が回答してくれるという双方向の講演のスタイルが出てきていて,すごく盛り上がっていくのですが,帰宅しないといけない時間になったので今日はここまでとさせていただきます。

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