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20240514 インバウンド一人負けの神戸

 インバウンドで関西は盛り上がっているけど神戸は一人負けというweb記事をみかけました。

 令和5年の訪日観光客の訪問率で,大阪は43.5%,京都が33.7%なのに対し兵庫は6.3%に留まり,10%程度ある奈良に負けたということが書かれていました。
 まあでもこの結果は伊丹空港の移転の話題が起きた時に神戸沖に空港を建設するのをやめた時に決まっていたのだよなあと。関空についた人が大阪から京都にむかうと,そのあと神戸にくるよりかは奈良を経由して関空に戻る方が自然だよなと。
 あと,神戸は異国情緒で異人館とか中華街が有名ですが,そんなもの海外で本物を見ている人にとっては何の意味もないのも当たり前だよなあと。パンとか洋菓子がおいしいというのも,西洋人にとっては何の魅力もないと思います。
 あと,神戸の魅力として「海と山が近くて自然を楽しみやすい」というのがあると思いますが,それも日本より自然が豊かな国や,日本でも神戸より自然の豊かな地域の方が多いと思うので何の魅力にもならないよなあと。
 そういう意味では,神戸はもうインバウンド客を増やすような働きかけをするのはやめて,国内からの観光客を増やす方策を取ってほしいなあと思います。
 
 ある意味,京都と大阪がオーバーツーリズムで疲弊しているので,京都や大阪で楽しむようなことを神戸で出来ることをもっと宣伝してもよいのではと思います。
 須磨や明石あたりは源氏物語で出て来たり源平合戦やら能の『松風』の舞台だったりとかでいろいろと史跡もあるので,その手のを集めて日本文化を楽しめる場所というイメージをもっと高めてくれた方がいいような気がします。横浜市ではなく鎌倉市的なイメージをもっと持ってもらう感じでしょうか。
 
 まあでもこの「インバウンド神戸一人負け」は今年に入ってからの問題ではなく,結構昔から論文にもなっていることを以下の文献で知りました。
 
【書誌情報】
志方遥貴 2020 神戸市におけるインバウンド減少の改善策. 課題研究優秀論文集(神戸大学附属中等教育学校), 2020, 70 – 77.
 


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