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君は君の色で、ぼくはぼくの色で、太陽を描こう

近ごろハマって見ているNetflixのドラマがある。

「Little things(邦題:しあわせのモーメント)」という、インドのムンバイに同棲しているインド人男女のカップルの話だ。

一話ごとに完結する30分ほどの短いドラマ。特別なドラマティックな展開があるわけではないが、自然体な(と思われる)カップルの日常の姿を描いている。


私はインド人が好きだ。

と言っても実は現地に行ったことはないのだけれど、日本で出会ったインド人、シアトルで友達になったインド人、友達の友達のインド人、そしてこうやって映画やドラマで知るインド人。

インド人と一括りにするのはナンセンスなことは分かっているが、それでも彼らには共通して素敵だなぁと思うところがある。

物事の捉え方がとてもシンプル。
合理的というかなんというか、自分がしたければするし、したくなければしない。
その分、相手がしたいことがあれば尊重してくれる。(無関心という場合もある。笑)


いつだったか、シアトルに住むインド人の友人がホワイトボードに落書きをしていた。(他はびっしりと私には到底分かり得ない数式が所狭しと書いてあった。)
様々な色のペンがあったにもかかわらず、太陽らしき丸を黄色で書いていたのだ。

思わず、私はそれって太陽?と尋ねた。

そうだけど、なんで?と彼。

だって赤のペンもあったし私ならそれで太陽を書くかなぁ、と伝えると、へぇ、そうなの?僕は黄色でいつも書くよとだけ言っていた。


上に挙げたドラマの中で、カップルが大げんかをするシーンがある。普段から言い争いが多いカップルではあるのだが(笑)、すごい剣幕で怒鳴り合うシーンが10分は続いた回がある。

私とあなたはこんなに違う、それを心から分かってくれていないでしょう、と。

ここまで言ってしまったらもうダメなのかな、別れるのかなと思ったのだが、それでも2人は一緒にいる。ケンカした後は同じベッドに入り、「私は私の人生、あなたはあなたの人生を生きよう」と言うのだ。

いくら付き合っていても自分と彼氏彼女はあくまで他人なのだ。それを心から理解し、行動することは難しいと思う。どうしても同じ方向を向いて、人生を共に歩むことが美しいように思えてしまう。

彼らはそれぞれの方向を向いている人生を尊重しながら(ケンカは大いにするけど)、一緒にいたいという危うさと、それでも愛している尊さと。


私が赤い太陽を書いても、それをおかしいね、変わってるね、と言わずに、それでも僕は黄色で書くね、と言うことが実は難しいとも知っている。それを難しいと思うことが日本人的な感覚であるのならば、私はインド人の感覚に寄り添いたい。


・・・・・

〇〇人は××だ、というステレオタイプにはなりたくないけども、それでもその国でしか培われない文化や習慣、考え方はあると思っていて。

その上で、私はインド人好きです。めんどくさいこともたくさんあるけど。笑

それこそ自国にいる人と、日本やアメリカに出てきている人とで考え方はまた違うんだろうなぁと思ったり。(どこに行くにもビザ取得が大変そうなので、ましてや住んだり仕事をするのは、意を決してというのはあるだろうなぁ。)

ちなみに最近インド映画やドラマを片っ端から観ているので、おすすめあったら教えて下さい!

まつりに美味しいコーヒーをご馳走してくださいっ