Atsushi Ito

なんかゴミです。

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めざせアロサウルスマスター

 人はいつ、どんなときに「オールイン」という決断をするだろうか?  多くの人は、人生における重要な局面や、期待値を大幅に超えたリターンが計算できるときであれば、「オールイン」を決断することができるかもしれない。  だが逆に、そういったシチュエーションでもなければ、「オールイン」という選択は大抵採りえないものだ。  なぜなら人生は一度きりであり、背負ってしまった一個の生命としての歴史は、容易には手放しがたいものだからだ。  しかし。  もしそれがゲームの中だったとした

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    • 「ステューピッド・グリショール」調整録

      ■ 前書き 『灯争大戦』は、非常にカードパワーが高いセットだ。  その強さは、スタンダードに激変をもたらすであろうことはもちろん、エターナル・フォーマット……モダン・レガシー・ヴィンテージにも、少なからず影響を及ぼすだろうと思われた。  だが。  まさか環境を根本から破壊するレベルのカードが含まれているとは、一体誰が予想しただろうか?  《新生化/Neoform》。  プチ《出産の殻/Birthing Pod》とも言うべきこのカードは、そのマナコストの軽さゆえに、モ

      • 『ラヴニカの献身』フルカードレビュー

         新セットのカードリストを自分だけで見るのは、なかなかに負担がかかる行動だ。そのカードがどんな能力でどんなときに有用か、カードの効果には「解釈」が必要となるからだ。  この記事はTCG「マジック:ザ・ギャザリング」の新セット『ラヴニカの献身』について、読者のそうした「解釈」の労力を省くことを目的として作られている。各カードには私の視点での「解釈」を加えたコメントを付記しているので、買い物の検討やデッキ製作などの際に参考にしていただけると幸いだ。  カードの能力や使い方につ

        • 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜』分析と感想

          ◆『響け!ユーフォニアム』はなぜ素晴らしいのか?  『響け!ユーフォニアム』は、中学の吹奏楽部でユーフォニアムを何となく担当し、府大会でいわゆる「ダメ金」止まりだった黄前久美子が、高校でも吹奏楽部に入部して、友人・先輩たちとともに有能な音楽教師の指導のもと、全国大会出場を目指す……という、直球ど真ん中の王道青春ストーリーである。  可愛い女の子ばかりの登場人物と、外から見れば華やかな世界に見える吹奏楽部というガジェットのせいで、製作会社である京都アニメーションがよく製

        めざせアロサウルスマスター

          ビデオカバレージはテキストを代替しうるか

           僕はカバレージを、MTGというゲームの素晴らしさがより多くの人に伝わって欲しいと思って書いている。  より多くの人に伝わるためには、業界がどんどん広がっていかなければならない。ユーザーも、それを取り巻く人も、周りを巻き込んで台風のように、どんどん大きく育っていかなければならない。  業界が大きくなるためには、関わっている人たちの精神的モチベーション、向上心が必要不可欠だ。大きくなった歯車は、関わっている全員が勢いを持って回さないと回らない。  そのためには、人は価値を

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