t.matsuda /まつだ𝕏ですがなにか?

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t.matsuda /まつだ𝕏ですがなにか?

休止中のブログ→ http://onthewayinkyushu.blogspot.com/ 𝕏(Twitter)などで拾ったネタなどの思考整理用です。 不定期更新。 福岡市西部に住んでいます。ラジオリスナー兼タクシー運転手です。

最近の記事

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セレンディピティ

『素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。』:セレンディピティ- Wikipedia 自分がよく聴くラジオ番組のタイトルに"セレンディピティ"という単語が入っていて、この意味を毎回冒頭でDJの方々が紹介してくださるので、時々思い浮かぶようになった。 これまで時々ラジオのあり方について書いてきたが、今回は"セレ

    • 続・神様の国:カスタマーハラスメント問題と東京都知事

      今回は2024年1月に書いたネタの続編として書く。 2024年春に東京都やJRグループがカスタマーハラスメントに対して厳しい姿勢を打ち出し、その流れの中で、コンビニチェーン店では店員の名札を本名以外の表記にすることが認められたり、鉄道バス社局やタクシーでも従業員名の表示を取りやめるところが出ている。 これは、従業員が客(というよりも、嫌がらせや他人への攻撃が半ば趣味や娯楽化している人間)からの攻撃に対して最低限可能な処置である。 あとは、事業主がどこまで従業員を守るか、に

      • 2024春北松浦半島バス旅感じたまま

        昨今鉄道だけでなく路線バスやタクシーといった乗り物の存続の危機があちこちで話題になっている。 例えばタクシーやバスは運転手が労働条件の問題(特に他業種に比べて低い賃金、少ない休日、昔ながらの業界の環境、カスタマーハラスメントなど)ゆえに人が集まらず、よりましな労働条件の職種や地域(例えば関東地方)への流出により、 ・路線バスの減便、乗客が少ない路線の廃止(都市部でも例外なし) ・タクシーの長期的な乗客減少、稼働台数減少、運転手の給与減少、そして運転手そのものの減少 という

        • 聖域:サンクチュアリ

          (何名かの方のポストをいつも通り勝手ながらお借りしています。ご了承ください。) 戦後史の総決算ともいえる状態にある『アフター/ウィズコロナ』時代の日本。 これまで『大人の事情』や『ムラの掟』や『空気』や『同調圧力』などと呼ばれるもので抑圧されてきた、集団の中の少数派がSNSなどを通じて、過去の日本の在り方について異議申立てを始めている。 きっかけの一つは山口敬之による性暴力事件の告発だったといえるだろう。 2023年にその流れを決定的にしたのはジャニー喜多川によるやはりこれ

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          神様の国

          関連投稿 0:序 タクシー運転手の自分は元々乗り物好きだが、休日や隔日勤務明けの日は自動車は気分転換のために自動車を全く運転せず、バスや列車で出かけることが多い。 しかしながら、特に各地のタクシーやバスは経営危機に直面しているという話題を目にしたり耳にすると、自分たちの将来について危機感を覚えるようになった。 以前ネット掲示板かXかで目にしたが、鉄道会社の通勤定期券利用者の推移から鉄道会社は将来の利用客の推移を見極めようとしている、という話題があった。 2023年に新型コ

          遅ればせながら、群馬県草津町の皆様へお詫び申し上げます。

          今回の話は私のXやInstagramのアカウントを最近フォローしてくださった皆さまにはなじみが薄い話になるかと思いますが、大事な話なのでアップいたします。 3年前(2020年秋)に群馬県の草津温泉が舞台になってしまった『炎上事件』に私が乗ったのですが、その事件がそもそも嘘・でっちあげの話から始まっていたことを今月(2023年12月)まで理解していませんでした。 私がこの事件の話題に乗った時期は短かったのですが、実害が出ていたという話も伺っていますので、インターネット上では

          遅ればせながら、群馬県草津町の皆様へお詫び申し上げます。

          続・黄昏のタクシー業界にまつわるエトセトラ

          1:タクシーは本当に『不足』しているのか (2023年春に書いた記事の続編です) 2023年秋の臨時国会で『タクシー不足対策としてのライドシェア導入』のことが取り上げられ、ニュースやインターネット掲示板、SNSなどでも特にタクシー業界の関係者の間で話題になっている。 タクシーが捕まらないから、足りないから、ライドシェア… 本当にタクシーは不足しているのだろうか? 疑問に思ったら、福岡地区の場合は博多駅や福岡空港のタクシー乗り場を覗いてみるとよい。 簡単に言えば、

          続・黄昏のタクシー業界にまつわるエトセトラ

          韓(から)のくに紀行2023【その3 歴史の交差路編】

          前回までの分 参考リンク 1 はじめてのソウル自分はパンデミック前の2019年に韓国を2回旅行した際に釜山・光州の南部の2都市を回っていたものの、これまでソウルに行く機会・動機がなかった。 今回はKORAIL PASSを確保した時点でソウルまでKTXを使って足を延ばすつもりだった。 ソウルまで行くことで、韓国についての地理感覚を養っておきたかったのと、1987年の6月民主化運動・1988年のソウル夏季五輪についての朧げな記憶や、2014年の『セウォル号事故』以後の『ろうそ

          韓(から)のくに紀行2023【その3 歴史の交差路編】

          韓(から)のくに紀行2023【その2 新羅(シルラ)編】

          その1 参考書籍:司馬遼太郎『街道をゆく 韓(から)のくに紀行』 宣伝:KBCラジオ『キテマス。K』=韓国のエンタメやグルメの話題が強い、九州朝日放送のラジオ番組 1 古都慶州へ旅行前 秋雨前線の影響で韓半島全域で曇り・一部雨で風景を観るには不向きな天候という週間予報が出ていたため、釜山市海雲台区にできた超高層ビル『Busan X the SKY』の展望デッキ(100階にある)やNソウルタワー訪問は晴天が多いシーズンに行くことにし、歴史好きの自分はガイドブックに出てきた

          韓(から)のくに紀行2023【その2 新羅(シルラ)編】

          韓(から)のくに紀行2023【その1乗り物編】

          参考:司馬遼太郎著『街道をゆく2 韓(から)のくに紀行』 1 海中道(うみなかのみち):クイーンビートル2023年春、仕事の合間に聴くようになったKBCラジオの『キテマス。K』という韓国のポップな話題を扱う番組とJR九州高速船が連動したキャンペーンにダメ元で応募してみたところ、なんと景品のクイーンビートル乗船券が当たった。 夏のボーナスが出るまで懐具合が厳しかったのもあり9月下旬の使用期限前に夜勤明けを含めた3日間の休みを確保し、8月下旬の残暑の最中の晩夏、2019新型コロ

          韓(から)のくに紀行2023【その1乗り物編】

          人間の集団について 2023夏

          自分の人生観・社会観・SNS観に影響を及ぼしている『人間の集団について』という本がある。 『われわれは人間の集団を生物の次元で考えねばならない時代にきている。…いまとなっては、逆に人間の状況を破壊から救いだす唯一の拠点ともいえるかもしれない。』(文庫版76-77ページより) 『人間は孤立しては棲めない生物でもある。…都市生活はときに個々に孤立に似た状態を強いる。それに堪えられなくなったとき、たとえ短時間でも激しく群れたがる。』(文庫版75ページより) という人間の習性について

          守旧

          1:雑談から 今通っている韓国語教室の先生(おb姉様)が、日本の銀行や役所行って手続きをするときの手間について時々話をしてくださる。 曰く、とにかく手間と時間がかかる、とのこと。 窓口→後ろの役付きの人or他の係の人→上役→承認→窓口…といった具合なのが日本の役所や銀行だが、韓国の場合だと、窓口の人の手元の端末でまとめて処理されて手続きがあれよあれよと進むという。 このおb姉様先生の話を聞くうちに、自分は 「日本のホワイトカラーの仕事の進め方は、電子計算機の時代のままだな」と

          黄昏のタクシー業界にまつわるエトセトラ

          最近、東京以外の地方都市でのタクシーの実情に関する話題のツイートが流れてきた。 ・捕まらない ・運転手の接客がよろしくない などなど。 そこで、個人的にいろいろ思っていることを書き連ねていくことにした。 1:地方都市のタクシー業界の縮小について 特に東京のような巨大な都市圏と人口を抱える地域だと、鉄道・バスだけだと小回りが利かないエリアも多々あるだろうし、お客様の需要やニーズも多様ではなかろうか。 例えば東京都内のタクシー会社勤めの運転手だとひと月あたりの売上が80万円・

          黄昏のタクシー業界にまつわるエトセトラ

          ツイッターの政治オタク(特に左派)で話題の『妖怪の孫』を1ヶ月振りに観る映画として鑑賞。 『家』を潰した3代目の裏話をベースにして理解するのがとっつきやすそう。 左派の間では知られているだろう話のまとめでもある。 時間をかけて改めて記事化したい。 関連書籍も読んでおきたいところ。

          ツイッターの政治オタク(特に左派)で話題の『妖怪の孫』を1ヶ月振りに観る映画として鑑賞。 『家』を潰した3代目の裏話をベースにして理解するのがとっつきやすそう。 左派の間では知られているだろう話のまとめでもある。 時間をかけて改めて記事化したい。 関連書籍も読んでおきたいところ。

          『リベラル」の危機:『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムのことは嫌いにならないでください』

          1:本書について先に『新しい階級闘争』について書いたが、今回は、併せて読んだ『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムのことは嫌いにならないでください』について書く。 AKB48の2011年の『総選挙』の時の前田敦子さんのスピーチ「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」に感化されたタイトルだがよくできたタイトルである。 というより、あのスピーチがあちこちで使い回しできるほど秀逸だったいうことだろう。 著者:井上達夫氏(東京大大学院・法学政治学研究科教授:

          『リベラル」の危機:『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムのことは嫌いにならないでください』

          ウチとソト・ポピュリストとエリート:『新しい階級闘争』

          以前から、個人的にツイッターの論壇(なんてものがあるかどうか疑わしい時もあるが)や政治に関する話題について違和感を感じ続け、ブログやこのnoteでもとりあえずそのことを書いてきた。先日ツイッターで『新しい階級闘争』について触れたツイートをたまたま見かけ、その中で『とりあえず』見えてきたことを個人的に消化したいと思い、手に取り読み終えた。 本書『新しい階級闘争』はマイケル・リンド氏(テキサス大学オースティン校大学院教授)の著書である。 巻頭解説は中野剛志氏(政治経済思想を主と

          ウチとソト・ポピュリストとエリート:『新しい階級闘争』