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ティラノゲームフェス2023、ありがとうございました!

ノベルゲームの祭典「ティラノゲームフェス2023」がフィナーレを迎えました。今年も新たな交流の輪が広がり、とても刺激的な毎日だったなぁとしみじみしております。

個人的に一番楽しみにしているのはスポンサー賞。今年も例に漏れず、皆さんの愛とユーモアを全身で浴びることができました。※自分は受賞していない(猛者の域)

後述しますが、今年は「やっぱりこの作品、いいよね…!」と愛を分かち合える同志が多かったようで嬉しかったです。もちろん、泣く泣く贈るのを見送った作品も勝手に「私も好き…」「これから遊びたいな…」と読み込んでいます。


TGFの感想を綴る

今年の参加作品は625作品と過去最多!仕様が変わったバーチャルフェスもとってもとっても楽しかったですし、最後まで盛り上がりましたね。

バーチャルフェスにはけっこう足を運びましたが、皆さんがあたたかくてついゼロ距離で話していた気がします。なかには「なんでこんな距離近いの…???」と怖かった方もいるかもしれません。申し訳ない、陳謝!

それはさておき、なんといってもプロモーションカードの導入は革新的でしたね~。推し作品はもちろんですが、新たな出会いのきっかけにもなってくれて素敵なシステムだな~と。渡すのもいただくのも嬉しかったです。書き下ろしたプロカ、何枚でも渡したい(迫真)

集めたダイア玉は113個。お忙しいなかお返しいただきありがとうございます!FAも描けましたが、私生活が多忙な時期と重なりまだまだ描き足りず…。そもそも画力が拙くて恐縮なのですが、SNSで紹介いただくことも多くて感激しました。同時に、もっと上手になりたい気持ちが大きくなっています。

未プレイ&プレイしたのに感想が投稿できなかった作品もチラホラあるのでこれからも遊ばせていただきます!

あと個人的には皆さん私の9兆倍社交的だし天才だと思っているのですが、どうも人見知りを名乗る方が多い模様。謙虚なんだなぁ…(好き)って思っています。ちなみに私は大多数の他人に囲まれるのも話すのも嫌で今の仕事に就いたくらい陰の者なので、負けませんぞ(?)

そんな私ですが、フェス…というかノベコレさんで嫌な思いをしたことは1回もありません。愚かなふるまいが多いゆえ伝わってないかもしれませんが、バーチャルフェスや感想でやりとりするのはすごく楽しいし、好きなことのひとつです。

「皆さんがリアルでも近くにいたら、もっと毎日が楽しくなりそうだな!もう毎日TGF開催してれば平和で優しい世界にできない!?ワハハ!!」と思っていることを、ここに記します。

贈ったスポンサー賞

今年はForever Timeに「名前のない関係が美しいで賞」を贈らせていただきました!

別名「この一瞬を、永遠にしま賞」

フェス開幕前にプレイ済みでしたが、いや~ずっと心地よい余韻が残りました。私がスポンサー賞を選ぶ基準って、ひとつは「自分が憧れる表現・文章力」という軸があるかもしれません。

私は本作を通して、ノベルゲームの新たな型を見せていただきました。斬新でセンセーショナルな表現、感服しております。思いのたけは伝えたので、詳細はお読みいただければ幸いです。

そしてドラマ部門の優秀賞&スポンサー賞を雨宿りんさん&ミズナツさんからも授与されており感動!好きと尊敬の共有ができて嬉しい!本当におめでとうございました!

自作ゲームに関する感謝

私は「ex.」という作品で参加させていただきました。

2024年3月25日現在、875DLを突破。★評価や感想、FAは過去最高数を更新しました。今年は思うところがあり、あえて宣伝を例年よりやや控えていたのですが、多くの方に遊んでいただけたこと、大変嬉しく思います。

感想、FA、実況、コイン応援など本当にありがとうございました!作品に寄せていただいた全てが私の宝物です。これからも何度も読み返します!

今年は「デザイナーさんですか?」と何度かお尋ねいただいたことがあったのも恐縮の極みでしたね…!正体はしがないライターで申し訳ない……光栄です……。(仕事柄、広告を見る機会が多いのが功を奏したのかな?)

終盤は感想やコイン応援にリアルタイムで反応できず、本当に申し訳ございません。常に「ありがたいなぁ」とニコニコ受け取っておりました…!

プレイ済みの方しかわからない不親切システムで、少し与太話を。

今作は過去作品のリベンジ!…とまではいかないのですが、もうちょっと日の目を見せてあげたいなぁと生まれた作品です。あたたかな反響を多数いただいていたので、きっともっと同じ好きを持つ人に届くはずだと思っていました。心を寄せて愛してくださり、本当にありがとう…!!!!!

なんと通算三度目の佳作を受賞!ありがとうございます!

また、制作の背中を押してくれたのはNaGISAさんに作っていただいたBGMにほかなりません。性格上、きっと私はひとりで制作するほうが向いているのですが、実は誰かとものづくりをすることにもちょっぴり憧れを抱いておりまして…。昨年はシステム作りで十六夜さんにお世話になりましたが、今年もこうした形で協作できたことは嬉しかったです。

BGM以外でも、それぞれ素敵な素材やツールをお借りできたおかげで完成しました。この場を借りて重ねてお礼申し上げます。

フリゲ論を語る

今年は、なんだか話したいことが盛りだくさんです。

TGF終了後も、遊ぶ機会は沢山ある!

受賞を喜ぶ声に混ざって、切ない声もちらほらと見かけました。毎年色んな感情が錯綜するタイミングと知ってからは、やはり結果発表後の最初の投稿は言葉を考えますね。創作界隈と競う場にいるなら避けられない、酸いも甘いも知る時期です。

悲しみや悔しさを乗り越えたり、気持ちに落としどころをつけたりするのはご自身にしかできないことだと思うので、特定の誰かに向けてじゃなく大きな独り言を言います。

毎年ながら、スポンサー賞に迷った作品はいっぱいありました。嗚呼、私が富豪であれば……。以前呟きましたが、自分が贈る作品には「他の人も贈るだろうな〜」ってなりますし、泣く泣く自分からは見送った作品には「誰かが贈るに違いない…」というマインドになっています。結果的に無冠が発生しても、最初からそうなるだろうと思っている人はきっといません。

受賞発表にある総評も毎年赤べこのように頷いて読んでいますが、今年は特に参加数も多かったので、惜しくも…という作品は例年以上に多かったんじゃないかな。フェス終了後も作品を遊ぶことが自信の糧になるなら…という想いで、拙い感想とFAをもりもり投下したい所存です。

自分の創作との向き合い方は不誠実?

私は常々「制作者の皆さんと自信を持って肩を並べる資格がないかも」とよく思っていまして。というのも、おそらく制作にかける熱量、自信が根本的に違うというか、足りていない気がするのです。

「好きだけでは超えられない壁がある」と思うくらい、TGFのボルテージは毎年上がっています。肌感ですが。

創作の向き合い方は人それぞれですし、自分のことも悲観しているわけではないのですが、誤解を恐れず言えば、私は創作活動のために仕事や私生活の時間を削ることができません。

だから制作に本腰を入れるのもゆっくり。近年ティラノビルダーへの打ち込みは8月から始めるほど遅く、結果的に短編・掌編で落ち着く…という形になっています。

きっと大作を手がける制作者さんは何か犠牲にしていることもあるんだろうなと推察しており、自分にはできない姿勢だと実感することもしばしば。終始ほとばしるパッションや作品への愛に圧倒されていますし、何よりすごいと心から尊敬しています。

自分にないものをもっていることに悔しいと思う資格さえない立場からすると、今のまま創作活動を続けているのはもしや不誠実なのかなぁ…なんて思ったり。なら、もっと積極的に発信している名作を世に出すべきと至り、宣伝を控えていたのもこのあたりが理由でした。

長編と短編で、情熱に差は生まれる?

フェスには、年間単位で構想を練って生まれる超大作が多数エントリーしています。どんなに長編でも、すべてに意味を持たせて物語を成立している。シナリオ、グラフィック、スクリプト、BGM、ボイス付き……こだわり抜いた作品はやはり情熱を感じますし、人の心を打つものだと痛感しました。

私も長編制作に憧れてはいるものの、結末に直接関係ないパートに自分のシナリオ力では意味を見出せず、ワンアイデアを膨らませる腕もなく、アイデアの点が線になることなく消えていく繰り返し。

あと、自分が言葉を沢山尽くすことが苦手というのも、制作過程で自覚しました。前に「キャッチコピーは毎回100個考えなさい」と上司に言われても、せいぜい7個くらいしか出せなかった自分を回顧しています。(もっと早く自覚すべき)

ただ、掌編だからといって決して手を抜いているところはなくて。できる器のなかで最大限の手を尽くしているつもりです。もちろん物理的な制作時間などは長編に軍配が上がりますが、やっぱりここも情熱の差になってしまうのかしら…とひとりで黙々と考えるときがあります。

そんななか、自分がコンプレックスに感じていた部分を「端的に表現できてすごい」などの優しい解釈で褒めてくださった方も多くいらして、おかげさまで「私はこれでいいか~!」と思う気持ちもほのかに芽生えています(笑)

あと「作者のあとがきを楽しみにしている」という言葉にも励まされました。今こうして自分の気持ちが素直に綴れているのはみなさまのおかげです。本当に感謝しております。

次回作もフェスの参加も未定だけど…

上記の考えも頭の片隅にありつつ、個人的にはやりたかったことができた満足感が大きく、今は燃え尽き症候群になっています。

毎年フェスのあたたかな輪にいたい気持ちはとてつもなく強いのですが、制作者じゃなくても片隅にいれればそれで…でも制作者じゃないと共有できないこともあるし…ともにょもにょ。

日常ミステリーとか現代ファンタジーとか、エタっているネタをしばし見つめながら、次回のフェス告知次第で考えようと思います。なんなら全く別のネタになるかもしれません。でも次出すなら長編にチャレンジしてみたいなぁ。だとしたらそろそろ動かないとだよなぁ。やっぱり短編になるかなぁ。

…ひとまず今はTGF2023のフィナーレの余韻に浸っていたい、フェスの参加含め、創作の向き合い方などこれからのことはゆっくり考えたい…というのが正直な気持ちです(笑)

何より画力不足がお恥ずかしい限りなので、もっと練習しないとだなぁと感じています。今いちばん改善したいポイントかも。あとブログに投稿するティラノ記事は一定のニーズがありそう?なので、相変わらず自分で読み返しても分からなそうな怪しい日本語で綴っていきたいなと思っています。

終話

長くなりましたが、今年も楽しい時間を過ごすことができ本当に幸せでした。625にものぼる作品を精査・掲載してくださった運営のシケモクMK様をはじめ、多くの関係者各位に敬意を表します。心からありがとうございました。

今年のフェスも誰かの「好き」に触れ、自分の「好き」を発信できる喜びに溢れていました。個人的には、プレイ専門の方々の愛情が輝いた1年だったんじゃないかな?と振り返っています。やはり、みんなで一丸となって盛り上げた大人の文化祭でしたね。

毎度のことながら、愛情をもって生まれた作品はすでにオンリーワンです。毎年ノベコレ内のお気に入りが増えていく様子を見て「毎日名作が誕生しているんだな…」と後方腕組師匠顔しています。

これからも世に出る作品にとってやさしい世界でありますように。愛をこめて。ありがとう、ティラノゲームフェス2023。


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