見出し画像

【EDH】《耕作者、ケスティア》コントロール奪取オーラ採用型(想定レベル6前後)

はじめに

今回は《耕作者、ケスティア》を統率者に据えたデッキを紹介していく。

ケスティアのドロー効果を十全に得るためにエンチャントクリーチャーを多く採用したレシピも散見されるが、今回のレシピはエンチャントクリーチャーの採用はそこそこにして《支配魔法》のようなコントロール奪取オーラを採用することで相手のクリーチャーを奪うと同時にドロー可能なクリーチャーの頭数を増やす戦略をとっている。

また最序盤から勝利を目指してくる高速コンボデッキには強くないため、《無のロッド》を筆頭としたアーティファクト対策カードを大量に採用してゲーム速度の鈍化を狙う構築にした。

デッキレシピ

統率者:耕作者、ケスティア

クリーチャー:28
終わりなき巣網のアラスタ
収穫の手、サイシス
クルフィックスの狩猟者
運命を紡ぐ者
秘密を知るもの、トスキ
トレストの密偵長、エドリック
ドラニスの判事
忍耐
刻み角
エルフの指導霊
イーオスのレインジャー長
堂々たる撤廃者
エスパーの歩哨
セラの高位僧
金粉のドレイク
溜め込み屋のアウフ
隠遁ドルイド
タッサの神託者
ディスプレイサーの仔猫
フェイ庄の古老
花を手入れする者
ラノワールのエルフ
フィンドホーンのエルフ
エルフの神秘家
貴族の教主
聖域の織り手
アヴァシンの巡礼者
極楽鳥

ソーサリー:4
セヴィンの再利用
新生化
海門修復/再誕の海門
緑の太陽の頂点

インスタント:18
意志の力
否定の力
否定の契約
激情の後見
誤った指図
青霊破
ドビンの拒否権
精神的つまづき
白鳥の歌
狼狽の嵐
断れない提案
活性の力
サイクロンの裂け目
剣を鍬に
沈黙
悟りの教示者
エラダムリーの呼び声
召喚の調べ

エンチャント:12
リスティックの研究
森の知恵
神秘的負荷
安らかなる眠り
盲従
石のような静寂
調和の中心
繁茂
花の絨毯
支配魔法
精神支配
家畜化

アーティファクト:6
千年霊薬
無のロッド
太陽の指輪
魔力の墓所
宝石の睡蓮
金属モックス

プレインズウォーカー:1
時を解す者、テフェリー

土地:30
統率の塔
真鍮の都
マナの合流点
反射池
風変わりな果樹園
宝石の洞窟
古えの墳墓
Tundra
Savannah
Tropical Island
神聖なる泉
寺院の庭
繁殖池
溢れかえる岸辺
霧深い雨林
吹きさらしの荒野
汚染された三角州
沸騰する小湖
樹木茂る山麓
新緑の地下墓地
湿地の干潟
乾燥大地
回復の温泉
豪勢な大通り
冠水樹林帯
ガイアの揺籃の地
山賊の頭の間
耐え抜くもの、母聖樹
天上都市、大田原
ドライアドの東屋

統率者について

エンチャントされているかエンチャントであるクリーチャーが攻撃誘発でドローできる。

エドリックと違って横並びしたマナクリーチャーやトークンがまとめてドローソースになるようなことはないので思っている以上に枚数は引けない。
1~2枚ずつゆっくりと引き増していき、手札と盤面を整える時間が必要である。
テキストはエドリックに似ているが、どちらかというと使用感はティムナに近い。

授与して唱えた場合はエンチャント先が除去されてもクリーチャーとなって残るため全体除去への耐性が少し上がる。横並べデッキは全除去を撃たれやすいので可能なら授与で唱えていきたい。

授与コストで唱えても唱えた回数分だけ統率者税はしっかりかかるので「やったー!何回除去されても授与なら6マナで唱え放題だー!」とはならない点に注意。

ゲームプラン

《極楽鳥》を筆頭とした軽量マナクリーチャーから展開していき、十分なマナ加速をしたところで《ケスティア》を授与したマナクリーチャーで殴って手札を増やし、然るべきタイミングでコンボを決めて勝利する。

……と行きたいところなのだが、現代EDHで6マナ授与の統率者がゆっくりとドローしていくのを待ってくれるプレイヤーはそうはいない。

よってこのデッキではまず《無のロッド》《溜め込み屋のアウフ》《石のような静寂》のどれかをサーチしてきて高速デッキを黙らせるところからスタートする。
一刻も早く統率者を場に出したい気持ちはあるだろうが、まずは《波止場の恐喝者》を絶対に許さないという強い意志が必要だ。

ゲームスピードの牛歩化に成功したら満を持してケスティアを着地させ、《支配魔法》等で相手のクリーチャーをパクったりしつつゆっくりとコンボパーツを探しに行こう。

コントロール奪取オーラ

ケスティアでドローするにはオーラがエンチャントされたクリーチャーかエンチャントクリーチャーが必要である。
しかしながらいくらカードを引けると言っても強化用のオーラやエンチャントクリーチャーはお世辞にも強いとは言えないものが多い。
このデッキでもぶっちゃけ微妙スペックなカードが仕方なく採用されていたりする。

そこでこのデッキでは攻撃役を《支配魔法》系のオーラで用意することにした。

このデッキにおけるコントロール奪取オーラはクリーチャー除去でありながら同時にケスティアのドロー要因を確保することにもつながっており、非常に相性が良い。

ただし場に《家路》が1枚あるだけでただの紙切れになってしまうので採用枚数は控えめのほうがいいだろう。

勝利手段

勝利手段は《隠遁ドルイド》を起動してデッキを全部墓地に落としてからの《セヴィンの再利用》フラッシュバックで《タッサの神託者》を釣り上げる変則的なオラクルコンボを採用している。

《隠遁ドルイド》の効果さえ起動できればカード1枚でそのまま勝利できるお手軽1枚コンボとなっている。

…………などと簡単な話で済むわけがない。

理論上は1枚コンボだが実際のところはお膳立てがめちゃくちゃ必要な超要介護コンボである。

まず召喚酔いしている《隠遁ドルイド》をポンと素出ししてターンを回してそのままターンが返ってくるわけがない。よしんば返ってきたとして、対戦相手はドルイド起動からの勝利を止める手段を構えているに決まっている。

よってまずは他プレイヤーに準備の時間を与えないための速攻付与手段が必要である。

このデッキでは《調和の中心》《千年霊薬》《山賊の頭の間》の3枚がそれに該当する。
(またデッキ内にドルイドが残っている場合のみ上家のエンドに唱える《召喚の調べ》も実質速攻付与と言える)

また《セヴィンの再利用》でリアニメイトする場合はライブラリーを0枚にしてから《セヴィンの再利用》を通さなければならないので《セヴィンの再利用》を打ち消されると次のターンに完全なる死が待ち受けている。

よって命をベットしたくないのであれば防御札として一定枚数の打ち消しか《沈黙》系カードが要求される。

次にマナである。

文章で《セヴィンの再利用》フラッシュバックと書くのは簡単だが、実際には白含む5マナが必要で、それを《沈黙》撃ってから《調和の中心》で《隠遁ドルイド》に速攻付けながら払おうというのである。

要求されるマナは緑緑緑白白⑤の10マナである。

《真実の解体者、コジレック》でも唱えようとしてるのかな?????

一応サブプランとして《時を解す者、テフェリー》+《ディスプレイサーの仔猫》+0マナアーティファクトの無限ドローコンボも搭載しているが、茶系ヘイトを多めに取っている弊害でデッキ内に0マナアーティファクトが3枚しか入っていない。
テフェリーをサーチする方法もないし、完全に気休めである。

と、このように乗り越えるべき壁がとにかく多すぎるのでめちゃくちゃゲームをグダらせて、時には普通に1人殴り殺したりなんかしながらコンボパーツを揃えていく必要がある。

最速でパーツを揃えて可能な限り早く勝ちに行くというよりは戦闘メインでまったりと準備を整えて手札もマナも潤沢になってから間延びしたゲームを終わらせるくらいのつもりでいよう。

※ちなみにデッキ内の《安らかなる眠り》とはアンチシナジーだが、こちらが《隠遁ドルイド》でコンボを決めるよりも対戦相手の墓地コンボのほうが速くて強いはずなので同時に引いた場合もよっぽど手札が強くない限りは適当に《安らかなる眠り》を設置して構わない。

まとめ

今回は茶系ヘイトをばらまいてロングゲームをする《耕作者、ケスティア》のデッキを解説した。
微妙なスペックのエンチャントクリーチャーや他では見かけないコントロール奪取オーラなどケスティアでしか見られないようなカードも多いので初見の対戦相手の意表をついた動きをできることもあり、レシピからはわかりにくいが意外と楽しいデッキとなっている。
序盤から殺したり殺されたりする高速環境に飽きてきた人は試しに使ってみてほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?