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【EDH版ハンマータイム】《剛胆な考古学者、アーデン》&《ロフガフフの息子、ログラクフ》(想定デッキレベル6)

はじめに

今回は《剛胆な考古学者、アーデン》&《ロフガフフの息子、ログラクフ》のデッキレシピを紹介する。

軽さと回避能力だけは一級品の《ロフガフフの息子、ログラクフ》に高いパワー修正値を持つ装備品を装備して早期の統率者ダメージ勝ちを狙う装備品ビートダウンデッキだ。

装備品を用いた戦闘ダメージがメイン戦略で、妨害手段をほとんど持たず、採用されたコンボも決して高速ではない、という3つの理由から高レベル帯の卓では安定して勝てないだろうと判断してデッキレベルは6とした。
ただこれは「7~8では勝てなさそう」という意味のレベル6であって、5~6という括りで見た場合にはかなり上位に位置するレベル6だと思われる。限りなくレベル7に近いレベル6という風に捉えてもらいたい。

今回のデッキレシピでは土地の基盤とマナ加速に高額なカードが詰め込まれているが、アーティファクトメインの2色デッキなので全部基本土地でも普通に動けるしマナ加速もデッキコンセプト的に必須なカードではないので適宜自分の資産に合わせて入れ替えてほしい。

0マナのマナ加速や軽量サーチカードを妥協する場合はスピードが下がるのでレベル5くらいが妥当になるだろう。

デッキリスト


統率者:
ロフガフフの息子、ログラクフ
剛胆な考古学者、アーデン

クリーチャー:23
エスパーの歩哨
ルーンの与え手
ルーンの母
セラの高位僧
ドラニスの判事
エーテル宣誓会の法学者
純鋼の聖騎士
秘宝の探求者
上級建設官、スラム
石鍛冶の神秘家
波止場の恐喝者
ゴブリンの技師
蜥蜴丸
恐れなき探査者、アキリ
月の大魔術師
猿人の指導霊
鎧の空狩人
刃を持つ者、アスター
ブルーノー・バトルハンマー
戦闘の神、ハルヴァール
タージ=ナールの剣鍛冶
石切りの巨人
山賊の頭、伍堂

呪文:45
悟りの教示者
剣を鍬に
摩耗+損耗
赤霊破
偏向はたき
鋼打ちの贈り物
ギャンブル
武器庫の開放
戦士の誓言
栄光の探索
ジェスカの意志
今を生きる
シガルダの助け
きらきらするすべて
ファイター・クラス
血染めの月
金属モックス
宝石の睡蓮
水蓮の花びら
魔力の墓所
モックス・アンバー
モックス・ダイアモンド
オパールのモックス
血鍛冶の戦斧
巨像の鎚
統率者の板金鎧
魔力の櫃
創意工夫の傑作
太陽の指輪
バネ葉の太鼓
Strength-Testing Hammer
秘儀の印鑑
再鍛の黒き剣
征服者のフレイル
探査の短剣
友なる石
厳かなモノリス
審問官のフレイル
稲妻のすね当て
確信のタリスマン
イラクサ嚢胞
太陽打ちの槌
火と氷の剣
多勢の兜
古代を継ぐ者、ナヒリ

土地:30
古えの墳墓
乾燥台地
戦場の鍛冶場
ちらつき蛾の生息地
血染めのぬかるみ
真鍮の都
統率の塔
皇国の地、永岩城
溢れかえる岸辺
宝石の洞窟
マナの合流点
湿地の干潟
針縁の小道
Plateau
英雄の公有地
虹色の眺望
ならず者の道
聖なる鋳造所
沸騰する小湖
観客席
産業の塔
灼陽大峡谷
軍の要塞、サンホーム
ウルザの物語
吹きさらしの荒野
樹木茂る山麓
冠雪の山
冠雪の平地×3

統率者について

《ロフガフフの息子、ログラクフ》

0マナで威迫、トランプル、先制攻撃持ちという装備品を装備するために生まれてきたようなカード。

統率者領域に再利用可能な0マナクリーチャーを置いておけるおかげでデッキに軽量アタッカーを用意する必要がなくなる点が非常に強い。

もちろん多くの《ログラクフ》デッキと同様に《バネ葉の太鼓》や《モックス・アンバー》を信頼できる序盤のマナ加速として使えるのも強みだ。

《剛胆な考古学者、アーデン》

伝説のクリーチャー — コー(Kor) スカウト(Scout)
あなたのターンの戦闘の開始時に、パーマネント1つかプレイヤー1人を対象とする。あなたは、望む数の、あなたがコントロールしているオーラ(Aura)や装備品(Equipment)をそれにつけてもよい。
共闘(両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者を使用できる。)

戦闘開始時に装備品の装備コストを踏み倒して好きなクリーチャーにまとめて装備させることができる。

唱えるのは簡単だが装備コストが大きい装備品、特に《巨像の鎚》との相性は抜群で、1ターン目に《ログラクフ》と《巨像の鎚》2ターン目に0マナの加速から《アーデン》と動ければ2ターン目から10/11威迫トランプル先制攻撃の統率者で殴れる
殴られたひとりは早々にライフが赤信号になり、3ターン目に追加の装備品が出せれば一瞬で1人脱落となるだろう。

ゲームプラン

1~2ターン目は軽量装備品をばらまきつつ《ログラクフ》をプレイする。サーチがある場合は《巨像の鎚》をサーチしておきたい。
その後《アーデン》を着地させたら踏み倒し能力で《ログラクフ》に大量の装備品を付けて邪魔そうな相手の撲殺を狙っていく。

アーデンに除去や打ち消しが飛んできたり《ドラニスの判事》を出された際も速やかに装備の踏み倒しができるように似た能力を持ったクリーチャーもいくつか採用している。

勝利手段としては《山賊の頭、伍堂》と《多勢の兜》による無限トークン無限戦闘コンボを採用した。

理論上は《伍堂》1枚で勝てるが、瞬間マナ加速を採用していないこのデッキでは《多勢の兜》の装備コストは《アーデン》で踏み倒さなければほぼ賄えないので実質統率者+1枚コンボだ。

ただ《伍堂》のサーチに対応しているカードが《ギャンブル》と《栄光の探索》しか存在しておらず、安定してコンボを成立させるのは難しい。

そのため追加ターン、追加戦闘もいくつか採用して一撃21打点と化した《ログラクフ》による一掃プランもサブプランとして搭載した。
《戦闘の祝賀者》は《多勢の兜》との無限戦闘コンボパーツとしての役割もこなせる。

装備品/オーラ

このデッキでは初手に《ログラクフ》をプレイしてから《アーデン》が着地するまでになるべく多くの装備品を場に出しておいて速やかな21打点達成を狙いたいため、軽量かつパワー修正値の高い装備品を優先して多く採用した。

1枚で10打点を稼げる《巨像の鎚》は言わずもがな最強の装備品。
当然キープ基準の代表格で、初手に《巨像の鎚》があって2~3ターン目の《アーデン》までが確定するマナソースがあるなら文句なしのキープだ。
なんなら初手に《魔力の墓所》があるよりも嬉しい。

《Strength-Testing Hammer》はUnfinityから参戦した期待の新人。新たなるハンマータイムを引き起こす男だ。
与えるダメージはダイスの出目次第でブレてしまうものの平均3.5点は充分に高い数字であり、更に概ね約束されていると言っていいドロー能力が魅力的だ。

サーチカード

1枚で10打点を稼げる《巨像の鎚》はあるかないかで殺害速度が大きく変わるため、これを確実にサーチできるカードは使いやすいものから使いにくいものまで片っ端から採用した。

特に1マナサーチの《悟りの教示者》と《鋼打ちの贈り物》はこのデッキでもっとも強いサーチカードだ。
1ターン目に《巨像の鎚》をサーチして2ターン目にそのまま唱えることで3ターン目の《アーデン》着地までにハンマータイムを間に合わせることができる。
マリガン時には実質2枚目3枚目の《巨像の鎚》として扱えるので非常に強力だ。
1ターン目の《悟りの教示者》は普通のデッキを使っているとつい《魔力の墓所》を持ってきたくなってしまうが、このデッキでは明確な殺意を持って《巨像の鎚》サーチが正解だ。

《栄光の探索》というやや珍しいサーチカードが採用されているが、これは主に《山賊の頭、伍堂》をサーチするためのカードとしての採用となっている。
3マナと使いづらいが、伝説のカードならなんでもサーチできるので伝説の装備品や伝説の土地を持ってきても構わないという微妙な汎用性がある。
一応メリット能力を享受できるのでデッキの基本土地は氷雪土地にしておいたが、あまりにも微小なので好きなイラストの通常基本土地でよい。

二段攻撃

二段攻撃の付与は1枚で高打点が期待できるが、複数引いたときに2枚目以降が仕事をしなくなるので重ね引きしても問題のないカードを採用した。

二段攻撃を付与する《蜥蜴丸》とダメージ倍加能力を持つ《審問官のフレイル》はサーチしやすい装備品であるのがとても優秀。
役割は同じだが書かれている文章が違うので重ね引きしてもまったく問題ない。仕事をしないどころか互いの効果が相乗してダメージを4倍にしてくれるコンボカードですらある。

《戦闘の神、ハルヴァール》は表面の能力が《アーデン》ライクな装備コスト踏み倒しであり、更に裏面が軽い装備品なので引いてきて腐ることはほぼない。
一応《栄光の探索》からも持ってこれるので何が何でも二段攻撃付与を持ってきたいことがあれば伝説であることが活きるかもしれない。
…まあそんなケースにお目にかかったことはないが。

妨害カード

インスタントは《剣を鍬に》《摩耗/損耗》《赤霊破》《偏向はたき》と最低限のものだけ用意し、基本的にインスタントタイミングでのやり取りは潔く諦めている。
高速な環境なら《沈黙》もいい選択になるだろう。
3人残しのまま《伍堂》コンボに行くことがあるので攻撃的な使い方をするケースも期待できる。

インスタント妨害が少ない代わりに《血染めの月》《月の大魔術師》《エーテル宣誓会の法学者》の3枚を採用して相手の行動遅延を狙った。
今回はしていないが、フェッチランドを採用せずに《血染めの太陽》まで採用するのもありだ。

まとめ

今回は大量の装備品を装備した《ログラクフ》で高速統率者ダメージ勝ち狙いを狙うデッキを紹介した。

大量打点を稼ぐのはあくまで装備品ゆえにクリーチャー除去なら何度食らってもそれなりに平気なのが特徴で、《神の怒り》系スペルで数回盤面を流されても粘り強く戦える。

また始めの方で「高レベルの卓で安定して勝つのは難しい」と書いたが、あくまで安定して勝つのが難しいだけで1~2人殴り殺すだけなら割と安定するはずだ。
レベル9~10環境のデッキでも高速で《巨像の鎚》を装備した《ログラクフ》には対処できないことが結構ある。
トップレベル帯のデッキに一発食らわせるポテンシャルは充分に備えている。

コンボや妨害には目もくれず、とにかく高打点で殴り殺したい人にはぜひおすすめしたいデッキである。

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