れいわローテーションの繰り越しについて

昨日12/13[水]、臨時国会は会期末を迎えました。
れいわ新選組は会期の期首・期末に「不定例記者会見」が行われるのが恒例行事ですが、
今回もその不定例記者会見が行われました。

記者からの質問が終わり、最後の最後に、年始に発表されていた「れいわローテーション」について語られました。

LIVE配信の模様

語られた内容は「今年の大島九州男議員の辞職は行われず、2年後に先延ばし」ということでした。

簡単に総括します。

・実質的には棚上げ、白紙
2年後ということで、2025年12月末まで行使されないことになりましたが、
25年12月よりも手前の25年7月に次の参議院選挙が必ず行われ、また25年11月までには衆議院の任期は満了しますので、衆議院選挙も必ず行われることになります。
つまり衆参の両選挙が行われる形となるため、ローテーション対象の各人はどちらかの選挙には立候補する可能性が極めて高いです。
既に次の次にローテ対象となっていた辻恵氏の愛知15区への立候補予定が発表済みであり、他のメンバーも同様に立候補することになるでしょう。
そちら側の選挙で当選して晴れて議員となれば、わざわざローテーションを行う必要が無くなりますし、当初の計画からは大幅に変わることになります。
実質的には年始でアナウンスされていた計画は白紙になったといえます。

・仮に辞職した場合でも、取り扱いが難しかった
これは選挙の日程を考慮すると分かりやすいです。
参議院議員を辞職するのですから、都道府県知事や市町村長、もしくは衆議院選挙への転出の他は選択肢がありません。
前者についてはそんな計画はありませんし、後者についても以前選挙日程で挙げましたが、もし衆議院に鞍替えしても、選挙時期が24年7月より手前になると、現状の大島議員の任期(28年7月)よりも手前になり、更に選挙を迎えるという状況に陥っていました。

・ハレーションは起こしたくなかった
本件は、基本的には代表の独断で決まったとみられます(以前に長谷川ういこ氏も「知らなかった」と述べている限りでは)。
当初から物議を醸し、スンナリと行かないことが想定されていました。
先ほど述べた任期も踏まえると、元々大島議員が乗り気だったのかどうかという点からして怪しい部分はあるのですが(先述の通り、衆議院鞍替えでも自身への選挙回数が増えるのでメリットが薄い)、敢えて真意は深追いしません。
最終的には代表は折れた形になりました。
唯一の対策としては、れいわオーナーズなどで投票させるなど、方法はあったのではないかと思いますが、ただ当時の少ない登録者数だけで実施させるのもリスクはあったかとは思います。

・あまり突っ込まれたくなかった
本件は、記者会見の最後にアナウンスされました。
19時からは別件(YouTube番組の「吉田照美のホントコ」の最終回にリモート出演)があったとはいえ、実質的には記者からの質問は受け付けないという状況になりました。
皆まで言わずとも、「聞かないで」という風に受け止めました。
記者も、そして有権者にもです。
今年のおしゃべり会は既に終了しており、来年までは公開形式で代表に質問する機会は当面ないことでしょう(オーナーズなどによるオンライン会議は行われる可能性はありますが)。
おそらく随分前から決まっていた可能性もあるのですが、それは想像の範疇となります。

・年始から状況が変化した
本件の発表があったのは、年始の1月です。
当時はれいわとして公認されて当選した地方議員はいませんでした。
その後、統一地方選挙をはじめ地方選挙が行われ、50人以上の地方議員が誕生しています。
ボランティアの体制や、オーナーズ・フレンズ向けの勉強会などのプラットフォームも作られつつあります。
政党支持率についても、発表されている各媒体(NHK、NNN(読売新聞)、JNN、ANN、TXN(日経新聞)、FNN(産経新聞)、朝日新聞、毎日新聞、共同通信、時事通信、JX通信)ではいずれも支持を伸ばして、過去最高も記録するなど好ましい状況が続いています。
今後ローテーション対象となっていたメンバーも、更に党が支持を伸ばしていくことで議員になれる可能性が高まります。
正攻法で議員になれる可能性が高まっている以上、敢えて無理矢理メンバーを入れ替えを行うほどでは無くなった、必要性が薄れたということもいえます。

以上、考えられる要因をいくつか殴り書きで書きましたので、表現に乱れは有るかもしれませんが、簡単に個人的な感想をまとめました。


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