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【プレミア】スティーブ・マックィーン「大脱走('63米)」

名優スティーブ・マックィーンには「脱出もの」の名作が2本あります。一つは1963年の「大脱走」、もう一つは1973年の「パピヨン」です。

まずは「大脱走」。戦争映画なのに戦闘シーンがありません。しかしそれ以上のスリルとサスペンスが味わえる娯楽大作です。チュニジア戦線でドイツ軍の捕虜になったオーストラリア空軍のパイロットがドイツの捕虜収容所で体験した脱走計画の詳細を戦後になって本にし、それを読んだ「荒野の七人」のジョン・スタージェス監督が即座に映画化権を買取り、自らプロデューサーも兼ねて映画にしました。

主演はスティーブ・マックィーンの他、ジェームズ・ガーナー、チャールズ・ブロンソン、リチャード・アッテンボロー、ジェームズ・コバーンなどの名優・芸達者揃い。ジェームズ・コバーンは是非とも小林清志の吹き替えで観たいものですが、大丈夫、日本語吹き替え版もバッチリ収録されています。

第二次大戦下で「脱出不可能」と言われたドイツの捕虜収容所から連合軍将兵が集団脱走を計画、見事に実行する物語です。捕虜収容所からの脱走を描いた映画はいくつかありますが、この「大脱走」こそは脱走映画の最高傑作だと言われています。

脱走ものの面白さは(1)そこがいかに警備が厳重で脱走不可能か。(2)そこからどうやって脱出するのか。(3)そこが外国だった場合、パスポートや国外脱出手段をどのように確保するか。などの困難な関門をクリアーしなければなりません。この映画にはそうした脱走手順が全て登場し、しかも常にナチスの監視下という、命懸けのスリルの中で実行されます。

また集団脱走ものの場合、一緒に捕虜になった仲間たちとのチームワークが肝心な要素になります。この映画には個性派揃いの役者陣が互いに個性をぶつけ合いながら収容所内に3つのトンネルを掘ります。トンネルを掘るには、出てくる大量の土をどうやって処分するのかという頭の痛い問題も出てきます。どうやったのかは是非映画を観てください。

大きなアクションのない映画ですが、スティーブ・マックィーンが広大なアルプスを背景に、軍用バイクで国境を超えるシーンはアクションシーンの傑作です。

このBlu-rayは廃版で、プレミア価格というほどではないですが、状態の良い盤はそれなりの価格で取引されています。このBlu-rayは開封してますが、一度しか観ていません。

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