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昨今のエンジニアスクールに喝!

こんにちは、皆さん!🐕系エンジニアのポチです。今日は私が最近感じたちょっとした疑問、「昨今のエンジニアスクールってちょっといい加減?」についてお話しします。

先日、知り合いからの依頼である方の指導をすることになったんです。彼は大学卒業後、しばらくニート生活を送っていたそうで、プログラミングは未経験。でも、何か手に職をつけようと一念発起してエンジニアスクールに通い始めたそうです。

スクールに通い始めて6ヶ月、課題はほぼ終わり、いよいよ最終課題のポートフォリオ作成に取り組んでいる段階でした。今まで学んだことをどう活かすかわからず、オロオロしているところで、私に白羽の矢が立ったわけです。

最初のミーティング

まず、どんなポートフォリオを作るのかと聞いたところ、TODOアプリを作るとのこと。要件定義から始め、作成する画面の決定に移りました。画面は以下の通りです。

  1. TODO追加画面

  2. TODO一覧画面

  3. TODO詳細画面

  4. TODO更新画面

  5. TODO削除ボタン

ERDが何か知らない!?

次にERD(エンティティ・リレーションシップ・ダイアグラム)の作成に移りましたが、「ERDって何ですか?」と彼に聞かれ、心の中で驚きました。ERDはデータベースのテーブル構造を図に表したもので、基本的な知識の一つです。エンジニアスクールでは、こうした基本的な内容が十分に教えられていないのではないかと感じました。

Githubの使い方も知らない

プログラミングの段階に移る前に、「まずはGithubレポジトリを作ってください」と言ったところ、「Githubって何ですか?」との返答。この時点で、彼がどれだけ基本的なツールについての知識が不足しているかが明らかになりました。エンジニアスクールであれば、最低限現場で頻繁に使われるツールの基本的な使い方くらいは教えておくべきです。

昨今のプログラミングスクール

彼にこれまで学んだことを尋ねたところ、「HTML、CSS、JavaScript、Java、SQLを勉強しました」との回答が。バックエンドからフロントエンドまで広く学んでいるようで一安心だったのですが、何となく彼からは現場でバリバリ活躍する雰囲気が感じられませんでした。その理由は何だろうと考えてみると、現場でよく使うツールの知識が不足していたり、スクールで勉強した知識をどう現場で活用するかのイメージがまだ固まっていないからのようです。ERDやGithubが分かりやすい例ですが、現場でよく使われるツールに関する指導が不足しているように思います。また、技術的な内容は把握しているものの、それをどのように実際の開発現場で活用するのか、という観点での指導が不足しているように感じられます。

プログラミングスクールでは基本的なことは教えられるものの、現場で求められる具体的なスキルやプロジェクトの流れについての理解が不足していることが多いです。だからこそ、彼のようにポートフォリオ作成の段階になると、「いざ」という時に行動に移せなくて、困ってしまうわけです。

プログラミングスクールのカリキュラムは、一定の課題をこなせば自動的にポートフォリオが完成するよう設計されていますが、スクールが手助けしすぎることで、生徒自身の成長を阻んでいるのかもしれません。スクールが収益確保のために、より多くの生徒を抱え、彼らの質問対応を減らすために、環境設定や成果物の仕様決定などの重要な部分を省略しようとするのは理解できますが、あまりに生徒が可哀想です。。。

最後に

最後に、昨今プログラミングスクールがもてはやされていますが、その結果として市場に出される生徒の質には正直疑問があります。広告では転職成功を強調していますが、彼のようなケースを見ていると、エンジニアスクールがいかに現場の要求とかけ離れているかがよくわかります。私には、スクール側が収益を優先しているように感じられてなりません。

プログラミングスクールを選ぶ際には、ただ技術を教えるだけでなく、実務に即したカリキュラムやサポートが整っているかをしっかり確認することが大切です。また、学んだことをどう現場で生かすかを自ら考え、積極的に応用を試みる姿勢も必要です。現場のエンジニアとして求められるのは、技術だけではなく、その技術を活かして問題を解決できる能力ですからね。それでは、また次回の更新でお会いしましょう!


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