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歩き遍路の記録_28【奈半利〜神峯寺〜安芸宿泊】

先日のGWは1週間かけて高知市内から中村まで区切り遍路をしてまいりました。

その話はおいおい記事にするとして(いつだろうね)今回は2023年10月の区切り遍路の話の続きを。
前回分↓

区切り遍路2日目

2023年10月15日
朝、ゲストハウスのご主人が「お蕎麦ゆでるけど朝ごはんどう?」と聞いてくれたのでありがたくいただく。
刻んだお揚げさんとラー油がかけてあり(朝から少々重めやな…?)という気もしたけど味は美味しかった。7時半、ご主人に挨拶をして出発。
最後まで人は良かった。お掃除頑張って欲しい。
(帰宅後、宿の口コミ評価依頼が2度ほど来てた。その部屋のコンディションで評価をしろと?☆1にすんぞ)

今日はこれから27番神峯寺を打って、その後安芸で宿泊の予定。
奈半利といえば「モネの庭」が有名で行くか迷ったけど、睡蓮の開花期としては最終盤で咲いてるかどうかかなり微妙だし、奈半利から少し外れたとこにあるのでパス。バエ写真撮りたかったなあ。


55号線
やすだじかん

まずは国道55号線を北上。
途中、脇道に入って川の上、橋のど真ん中にある休憩所で一休み。
いいねえこれ。

ゲストハウスで頂いた日本酒(美味しい)の酒蔵がここから近いところにあるらしいけど土日は定休日で寄れずに残念。
土日休みって誰が買うん?(一般客に売るつもりがあまりないのか)

ゲストハウスで頂いたお酒 南酒造さん美味しかった

ここらで今回の遍路で初めて別の遍路さんを発見。
外国人カップルだ。「こんにちは〜」と軽い挨拶をしただけだけど、なんか久しぶりに遍路を見たなあという感慨が湧く。

ごめん・なはり線をくぐって、神峯寺へ。

刈ったあとの棚田

しばらくすると車道と歩き遍路道の分岐点が。

神峯寺は神峯山の中腹にあり、車道はつづら折りで登っていくが遍路道はそこを縦断するようにまっすぐに登っていく。

上の地図にある石碑から仁王門までほぼ一直線。通称「真っ縦」。
遍路ころがしのひとつだ。

正直それほどしんどい山でもなかったけどその日は暑かったので汗をダラダラかきながら登った。

まあまあな急角度

!?安心立命!?ユーバーレーベンちゃん!!??なんでこんなところに?
(安心立命:21年オークス馬ユーバーレーベンの香港表記名。私の最推し馬)
などと変なテンションで登る。

安心立命
人の姿に見える石像だけど同行二人って書いてある…らしい。なにこれ?

27番札所 神峯寺

第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺

10時頃着
境内は山肌に作られており、本堂、太子堂には階段を登って行く。
え〜…着いてからも登るの…?という感じだがとても手入れされていてきれいな庭だ。斜面の使い方が上手い。

丁寧に剪定された植栽が美しい

階段を登って本堂・大師堂を参拝。

ここから少し登ったところに神峯神社もあるとのことで行ってみることにした。
神仏習合で昔はここが納経所だったらしいが、今は訪れる人も少ない様子。
社殿はひっそりとしていた。

さらに登ったところに展望台があるらしいがそこはやめておいた。

納経所まで降りて御朱印をいただく。
納経所ではお手洗いの御札「厠守護」を置いており、母親から頼まれていたので購入した。
トイレの神様ですね。

庭の池に鯉が居たけど、状態があまり良くない感じ。
水カビ病とかヒレが切れてる個体が何匹かいたので頭数減らしたほうがいいと思うよ。

さて、神峯寺を出て安芸に向かう。
帰りも真っ縦を引き返すが、一部避けて車道で。
歩きやすいところは真っ縦、車道のほうが歩きやすそうなら車道で。登山道は登りより下りのほうが足がしんどいのでそこは臨機応変に。一度通った遍路道は別に固執して歩く必要はないと思う。

先程はこの三叉路の左から来たけど今度は右に行きます。

広域農道の方に進む

途中、化石を掘れるスポットを発見。
受付とか特にないし入りたい放題、取り放題なんだろうか(多分それはないと思うが)

私も小学校の校外学習で化石掘りしたことがあります。何も出なかったけど。

再び55号線を北上。
その前に水分補給のためローソンに入るが「イートインで」と言い忘れたので休憩できなかった。
まあいいや、そのうち休憩所あるやろ…と思ったが失敗した。
実はこのあと3km以上なかった。
※今グーグルマップで見たらローソン消えてた。閉店したのかな。

安芸に入りました。

行けども行けども休憩できる場所がない。
トイレはあるけど座って休める場所がない。

昨日とうってかわって快晴!青くきれいな海!

今日は暑いし、今回も午前中に見た外国人遍路以外見かけないし、その人らもそれっきり見かけないし、つまらない!しんどい!海は青いがそれだけじゃ足の痛みは引けないわ!
ちょっと休みたい。
のに全然ベンチがなああああああああああああああああああい!

お店発見と思ったら廃業されてた。
(っていうかこの店は他の遍路記でもよく出てくる廃屋)
ベンチ…ベンチ…ベンチはどこだ

あった!東屋!
おトイレもきれい!でも道の駅大山は休業中!残念!

大山岬の恋人の聖地(先日亡くなられた桂由美さんの名前がある)

は〜。
なんとなく今回の遍路は体のキレが悪い。
いつもなら3kmぐらいなんてことないのに。
テンション上がらんな〜。

このあと55号線から外れて堤防沿いの道を行く。

誰もいないので独り言を言ってしまいがち
(たまに軽トラックがくる)

気持ちのいい景色だけどくっそ暑い。

暑い!
暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!暑い!

堤防沿いの道を2km弱くらい歩いて再び国道55号に戻る。

伊尾木洞という洞窟があるらしいのでちょっと立ち寄ってみた。
朝ドラらんまんのロケ地だったそうです。(見てないから知らんけど)

伊尾木洞

14時半頃

シダの群生地なんだって

洞窟の中は涼しい風が吹いていて、さっきまで暑い暑いといっていた体が瞬時にひんやりしてきた。

再び遍路道へ、今日の宿まであと少しの距離だったがチェックインは16時から。
前もって入らせてもらえないか?とSMSで問い合わせたが返事はなかった。

安芸の市街地に入った。
チェックイン時間まで安芸観光情報センターで時間を潰す。
少し離れたところ(2kmほど)に岩崎彌太郎の生家とか野良時計という観光地はあるけど、ちょっと頑張って行こうっていう気にはならなかった。

16時になったので宿に向かう。

東風ノ家

築80年の古民家を改装したゲストハウス。
おしゃれ!

今回、一人部屋を利用したが、ドミトリーから離れの個室まで様々な部屋種があるのでお遍路にも女子旅なんかにもおすすめだ。ドミトリーと一人部屋は値段も手頃。

おしゃれカウンター

改装したばかりできれいだし、変わったところに泊まってみたいという欲も満たされる。
なんかめっちゃ女子旅っぽい。ウェ〜〜イ。
ただなんか「すいません。今日は会議を行いますのでちょっとうるさいかもしれません」って言われて大広間的なところで会議が始まったのは閉口した。
こちとら寛ぎに来とるんやが…。

晩御飯は近くの居酒屋に行った。
カウンターで飲んでたら常連のおじさんに「遍路?」と聞かれた。
昨日もそうだが高知の人は一人で飲んでる人間をほっとけないのだろうか。
まあ、昨日ほどグイグイ喋る感じではなかったのでほどほどに食って早々にお暇した。
今日は特に奢りとかなかった(普通はそう)

カツオのタタキ

ほな今日はここまで。

※グーグルマップに場所だけ指示した地図です。
この通りには歩いていません。

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