【美術展2024#11】VOCA展2024@上野の森美術館
会期:2024年3月14日(木)〜3月30日(日)
平面系若手作家の登竜門のひとつ。
テーマに沿った展覧会ではないため雑多な雰囲気がお祭り感覚で楽しい。
VOCA賞 大東 忍
描画材料は木炭とのこと。
木炭ならではの温かみのある素朴な色味とは裏腹に暗闇の風景が不気味さを感じる。
草木の一本一本まで丁寧に描かれる既視感のある風景の中に、目を凝らすと踊る人が一人小さく描かれている。
この人が描かれることで動きや音を感じ、この場所であることの必然性や大きな面積を占める草木の必要性が生まれるように感じた。
時が止まっているかのような日常の風景から、ゆっくりと歯車が動き出して非日常的な時間が静かに始まるかのような印象を受け、小さなきっかけひとつで作品の印象が一変するのが面白いと思った。
宮内 裕賀
個性的で興味深い作品が並ぶ中、個人的に一際目を引いたのがこのイカの絵。
キャプションによると、
とのこと。
イカ画家ってなんだ?
タイトル:「イカされていくこと」もとい「生かされていくこと」
素材:イカ胡粉
・・・なるほど。
確かにイカは美味い。
海の中を泳ぐイカのシルエットも美しい。
私も大好きだ。
とはいえ20年間描き続けるかね、イカを。
そうか、目指しているのか。
イカれてる。
まさにこの言葉が頭に浮かんだ。
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